市民対象のカルチャースクールの講座が始まった。
今日は、『源氏物語』や紫式部についての入門的な話や、私の持っている和歌短冊(柳原安子のもの)を教材に用いて、くずし字読解の手ほどきなどを行った。
受講生の皆さんは、大体私の母親くらいの年齢だが、とても熱心で、拙い私の話にも真剣に耳を傾けてくださる。
紫式部が美人だったか否か、なぜ式部が晩婚であったか、親子ほど年齢の離れた夫を本当に愛していたのかなど、皆さんの意見を聞いたり、話し合ったりしながら講座を進めたが、活発に発言したり質問してくださったのはとても嬉しかった。
私の話や進め方がうまい訳ではなく、『源氏物語』には人々の熱意を呼び起こす力があることを改めて感じた。
こうした仕事も、地道ではあるが地域貢献につながっていると思うので、今後も息長く続けていけたらと思っている。