夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

神功皇后

2017-08-19 22:08:23 | 日記
これは少し以前の話になるが、月岡芳年(つきおか・よしとし)の浮世絵が手に入り、とても気に入ったので研究室に飾り、日にいくたびも眺めては目を喜ばせている。
芳年は幕末・明治期に人気のあった浮世絵師で、特に歴史や伝説などに題材を取った作品が多いが、この絵は神功皇后を描いたもの。
『古事記』に見える、神功皇后が新羅遠征の後、肥前国松浦の小川で鮎を釣ったという話をもとに、女傑にふさわしく凜々しい姿を描いている。


先日の歌会には、このことを詠んだ歌を投稿した。先生の添削をいただいた形で紹介する。

  芳年の浮世絵を得て日にいくたびも眺めをりその「神功皇后」を
  浮世絵の神功皇后小川にて鮎釣るさまを良しとわが見る