先日の記事で紹介した「鹿寄せ」の行事を見たときの印象をもとに、歌を詠んでみた。
鹿寄せと聞けばゆかしく春日なる飛火の野辺にそを見に行けり
飛火野の冬枯れの野辺に鹿どもは朝日を受けて草を食みをり
妻を呼ぶ声ならねども牡鹿鳴く冬の朝(あした)はわれさへ悲し
ベートーベンの『田園』を吹くホルンの音に鹿どもあまた駆け寄りて来つ
鹿どもは先をあらそひ団栗の餌に誘はれ群れて来にけり
野に育つ鹿にはあれど人慣れてつぶらな瞳(め)もてわれを見まもる
鹿に触れ笑まふ子もあれば恐ろしと母にとりつき泣ける子もあり
鹿寄せと聞けばゆかしく春日なる飛火の野辺にそを見に行けり
飛火野の冬枯れの野辺に鹿どもは朝日を受けて草を食みをり
妻を呼ぶ声ならねども牡鹿鳴く冬の朝(あした)はわれさへ悲し
ベートーベンの『田園』を吹くホルンの音に鹿どもあまた駆け寄りて来つ
鹿どもは先をあらそひ団栗の餌に誘はれ群れて来にけり
野に育つ鹿にはあれど人慣れてつぶらな瞳(め)もてわれを見まもる
鹿に触れ笑まふ子もあれば恐ろしと母にとりつき泣ける子もあり