夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

江島大橋より中海を望む

2014-08-10 23:38:27 | 短歌
先日、米子に出かけた折に立ち寄った江島大橋の話題(7/22)をしたが、その時の印象をもとに詠んでみた。


  急勾配の江島大橋車だに険しき坂を徒歩にて登る
  大橋の最高点はいにしへの出雲大社と同じほどなる
  中海(なかうみ)を四方に見下ろし思ふかなわれ鳥ならばかくは見えむと
  大山(だいせん)は雲の彼方に弓ヶ浜の松の林はこなたにぞ見る


  帯なせる境水道は中海と美保湾を結ぶ山陰(やまかげ)にして
  海底より火を噴き出でて生(あ)れにしとふ昔を思ひ大根島を見る
  夏の陽(ひ)はやや傾きて中海の湖面に玻璃(はり)のかけらが光る

それにしても、米子・境港・松江・出雲のあたりは、私にとって神々のいます聖地であり、美しく厳しい自然と風土を有するゆえに、何度でも訪れたくなるエリアである。
一年のどの季節にもそれぞれの趣があるが、私はもっとも冬が好きだ。
また、次の冬にもぜひ行きたいと思っている。