三浜屋本店さんで赤っ恥青っ恥

昨日は一日放浪の旅。
午後は浜松をウロウロしてました。
一応仕事です。

豊橋で午前中の取材を済ませ
浜松で昼食をとろうにも魔の月曜日。
飲食店さんって月曜日定休が多いですね～。
温かい蕎麦モードになったので
三浜屋本店さんにお電話したところ
「営業してますよ」という嬉しい返答。
いざ、出陣。




香り蕎麦

かけ蕎麦に小梅のみじん切り、葱
揚げ玉、海苔、焙じた蕎麦の実が載ってます。
蒲鉾が紅白でない方が良かったけれど
繊細でありながらコシのある蕎麦と
薄口だけれど味の余韻は長い汁は格別でした。



鴨ご飯

今日は蕎麦2種という気分ではなく
蕎麦の汁のお供にお米粒が欲しくって。
ちょっと水分量が多かったですが
鴨の脂がご飯粒をコーティングして
コクのある味わいはなかなか。
トッピングの柚子胡椒がいいアクセント。


カウンターの一番端を陣取り
いつもの如く猛烈な勢いで食べていたら
一つ置いた隣の席に香水の香りを漂わせた
うら若き女性が着座しました。
私が食べ終える頃にざる蕎麦が届いたんですが
食べ始めてもしーん、と静まり返っている。
ハッとして隣を見ると
お蕎麦を汁につけて口元に運び押し込み
モゾモゾ召し上がっているではないですか！
いや、いいんですよ。
どんな食べ方をなさっても。
でも、なんかもの足りないっていうか
気持ち悪くて胸がザワザワ…
弔事の際の柏手のように
（↑合わせるすんでで止め、音を鳴らさない）
本来鳴るべき音が無いと
「あ”ぁーーーーーっ！」と叫びたくなる。
蕎麦を啜る音を頭の中で再生しながら
お会計へと立ち上がりました。

そこで血の気が引く事実発覚！


おおお、お金持ってない。。。


そう。前日にお米を買った時点で
残金５００円切ってました。
朝イチでおろさなきゃ、って思ってて


お金おろす必要性　＜　お腹空いた現実


という図式成立。
お金がないことは記憶の片隅に押しやり
いそいそと蕎麦屋へ入ってしまったんです。


帳場の前で150度腰を折り
「すみません！お金が足りません！」
とひとまずお詫びし、
セブンイレブンでおろしたいが近くにありますか？
と訪ねると2ブロック先にあるとおっしゃいます。
免許証かなにか物質（ものじち）に置いて行きましょうか？
と申し出たところ、「気にしなくていいですよ」
と有り難いお言葉。
靴が脱げそうになるほど猛ダッシュし
ディスペンサーで１万円おろしたはいいが
そのまま渡しては先方のお手間を取らせてしまう、と
ガムを一個買っておつりを細かくもらいました。
清算をすませた店員さんが
「ありがとうございました」
とマニュアル通りの挨拶をしてくれたところ

「ごちそうさまでした」
と私。

あっ！　と気付いて赤面。
おいおい、ここで言う？
とにかく早くお店に戻って
お金を払って言いたかった言葉。
思わずフライングしてしまいました。
なんかもうやだ！自分。


お店に戻ってお詫びしてお支払いすると
「こちらに不手際があったかと思いまして…」
と若女将さんらしき人が
驚き、心配した旨を告白してくれました。
多分テンパっていた私は
凄い形相で帳場に向かったんでしょうね。
他人の蕎麦の食べ方に気を揉んでいる場合か。


こんなアホなことばかりくり返し落ち込んで
次のクライアントさんのところに向かったところ
プランナーさんが「お待ちしてました♪」
と、とても温かく迎えてくれました。
ブライダル紙は季刊誌なので
3ヵ月に一度打ち合わせに伺うのですが
3ヵ月に一度のこの機会が待ちどおしいんですって。
私とお話していると前向きになれる、とか。

無銭飲食しそうになったり
コンビニでおかしな挨拶をしたり
年甲斐もなく絆創膏の消費量が異常に多い。
でも逞しく生きている私。

転んでも恥かいても生きていけるというお手本、か。
確かに前向きになるかもしれませんね。。。




そんな私の苦悩を知らず
今日も日は昇りそして沈む。
（浜名バイパス某所より撮影）

三浜屋本店