おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

クリスマスイブのディナー

2010年12月25日 | フレンチ
実家は神道で今は仏教のお家柄。
大学がキリスト教系でしたが
はっきり言って聖書の授業は苦手でした。
新約聖書って結構人間臭い紀行文で
どうもクロスに掲げられたあのお方と一致せず
世界観に入り込めなかったんですよね。

人の運命や生命の創造を司る存在が神なら
その存在は認められるんですけど
罪を許してもらうとか、
祈って成就とかは「無いな」と思ってしまう。
本当に辛いとき、人は何かに縋りたいもの。
でも最後には自分で這って立って進まなければならない。
そう思っているから「宗教」や「占い」は
私には必要ないんですよね~。
信心深い方に叱られそう。。。

なのに、です。
クリスマスの雰囲気には
俗っぽくもワクワクしてしまいます。
敬虔な信者の皆さん、申し訳ございません。

昨日のディナーはちょっと時間をかけて製作。
というより執筆しながら時々鍋をかき回してただけ。
手間はそんなにかかっておりません。

オードブル



鯖のタリアータ

鯖に塩をしてしばらく置き
黒胡椒を強めにあしらって
超レアに焼き上げます。
そこへ橙とはちみつ、
オニオンクラッシュで作ったトッピングを載せ
最後に今年一番絞りのオリーブオイルをたらり。




スペインでDHCが提携しているオリーブ農園
ヌニェス・デ・プラドの
アーリーハーベストEX.バージンオリーブオイルです。
完熟前のオリーブを絞っているので
本当にジューシーでフルーティ。
昨年感動したので今年も買いました。
今朝HPを見たらなんと完売。
買っといて良かった。
このオイルと塩があれば
バケットがたくさん食べられますよ。



ちなみに昨日のパンは
シニフィアン・シニフィエのカンパーニュ。
もっちもちで美味すぎる!


メイン



牛すね肉のワイン煮込み

ほったらかし豪華メニューです。
お肉をワインと香味野菜で半日漬け
ワインから上げたお肉に粉を付けて表面を焼き
香味野菜も炒めて風味を付けて
漬け汁とトマトで4時間ほど煮込みました。
硬いすね肉も驚くほど柔らかくなります。
ソースも抜群に美味しいですよ。
赤ワインが欲しくなります。

昨日開けた赤





ブルゴーニュ・サントネーの1998ビンテージ。
かなり枯れた色合いになってますが
味わいはピノらしいエレガントさが残ってます。
ただ、ピークは過ぎてるかな…という印象。
ワイン煮込みにマルベック種を使っちゃったので
完全にサントネーが負けてました。
セレクト大失敗。ボルドーを開ければ良かった。

早飯食いのパートナーは
私がメインにさしかかる頃には完食。
一人であーでもないこーでもないといいながら
マリアージュを検証しておりました。

日本酒もいいけどワインもやっぱり面白い。
腐敗に向かうはずのフレッシュフルーツが
12年を経て私の元へやってくる。
醸造技術って、酵母ってすごいな。

キリスト様、楽しいひとときをありがとうございました。
そして食材のみなさん、ごちそうさまでした。