陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

就任後100日を迎えた安倍首相

2007-01-11 04:28:45 | 国内政治:内閣
 安倍晋三氏が首相となって、凡そ100日が過ぎた。大変荒っぽく、勝手ではあるが、安倍首相の判断並びに彼の政権が為した成果を評価してみる。

 ○○防衛省実現
 ○○教育基本法改正実現
 ○○麻生外務大臣の再任

 ○国民投票法制定への決意
 ○皇室典範改正白紙化発言
 ○海洋法制定への積極的動き
 ○憲法改正を参議院選の争点とするとの発言

 △△突然の10月中共訪問
 △△村山談話追認;小泉氏と同じ(追記しました)
 △靖國参拝のぼかし
 △駆け足の程度が過ぎるヨーロッパ訪問

 ×××ホワイトカラー・エグゼンプションへの舌足らず発言
 ××郵政民営化反対議員の復党
 ×本間税調会長の辞任
 ×佐田行政改革相辞任
 ××山崎拓議員の身勝手な北朝鮮訪問

  △ は、現段階で評価不可能のイメージ。「?」と言う事。
  ×の数の多いのは、問題が有るとの意味。

 僅か3ヵ月間で、内閣の業績をあれこれ言うのは時期尚早とは思うが、どうやらこの内閣、期待に反して現段階では○×拮抗している感じがする。それに加えて、安倍首相はいかにも「線が細い」印象が否めない。その職に就けば、人間を変えると言うから、更に向う100日の間に、国民が安心出来るような堂々の雰囲気を身に付けて欲しい。

 強く言いたいのは、ホワイトカラー・エグゼンプション(残業ただ働き)実施の問題を、軽々しくやってはならぬと言う事。下手をすると間違い無く政権の命取りになる。これは、今からでも安倍発言の修正をすれば間に合うと思うし、根本的に考え直して欲しい。今国会へは絶対に上程してはならぬ。企業の経済的効果を以て、経団連は政権へゴリ押ししようとしているが、これを実行すれば国民全体の労働意欲は間違い無く減退する。過労死も増えるだろう。根底に米国の罠のある事を識者はとっくに理解している。

 松岡利勝議員を農水産相へ任命した事は完全に間違いで、いずれ安倍内閣の汚点になる。例えれば、時限爆弾の様なものだ。小池百合子補佐官の任用も、安全保障政策立案の能力からして適切ではない。塩崎官房長官についても、私には疑問。彼の人柄の為か、信頼感が極めて薄い。塩崎氏を表に出ないブレーンとして使えば良かったのに。

 拉致問題への対応が、今一つ弱い。まず、きっぱりと<日朝平壌宣言>破棄を言うべきだ。それをしないから、今回の山崎拓議員のような勝手な振る舞いが出る。もっと安倍首相らしく、単純・明快にやれば良い。経済制裁もおっかなびっくりやっている印象で、世間に与える影響は良くない。

 自民党3役人事については、中川(秀)幹事長の任用はどう考えてもおかしいと判断する。彼には国士としての雰囲気が感じられず、女性スキャンダルの印象が余りにも強過ぎる。参議院選対策であれば、他にも人材がいるはず。昔と違い、国民は議員の女性問題に敏感である。安倍首相を支える幹事長の人事をきちんとやらないから、マスコミ批判を浴びる。

 完全な組閣人事等有り得ないし、それを求めるつもりも無い。「美しい国」を標榜するなら、<カネ>と<女>に実績のある人を重要なポジションに登用するのは今後とも絶対に止めて欲しい。
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