3月14日午後、チベットの首府ラサでラマ僧侶を中心に激しい反中共暴動が起きた。数百人規模の抗議行動が暴徒化し、店舗への放火、武装警察車両への投石と破壊が行われ、主要寺院が封鎖されている。武装警察の発砲などにより、14人の死者、100人以上の負傷者が出ているとの事。
これは、胡錦濤チベット弾圧(1989、戒厳令施行)以来、最大規模の騒乱である。中共の唱える民族融和のお題目は、完全に吹き飛んだ。ダライ・ラマ法王は、事件を深く憂慮すると声明を発表。
暴動は、チベット自治区全体に発展するのだろうか。チベット仏教の最も重要な場所の1つ、甘粛(Gansu)省夏河(Xiahe)では、300人の僧侶が抗議活動の先頭に立ったとAFPが伝える。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080314/chn0803142305004-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080315-OYT1T00206.htm
http://mainichi.jp/select/today/news/20080315k0000m030100000c.html
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY200803140318.html
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2364540/2737082
産経新聞がその背景を説明している。
チベット、潜在的不満が爆発 胡錦濤政権に衝撃
2008.3.14 23:28
【北京=野口東秀】中国チベット自治区での僧侶らによる暴動は、「和諧(調和のとれた)社会」を提唱してきた胡錦濤指導部に大きな衝撃を与えた。北京では全国人民代表大会(全人代)が開催中で、チベット自治区の代表者らが「チベットは目覚ましく発展し安定している」と強調した矢先だった。今回の僧侶らの抗議活動の背景には、「自治」が足踏み状態の中で「中国化」が進む一方という状況に対するチベット人の焦りと不満が横たわっており、五輪開催に向け、チベット問題を国際社会にアピールするねらいがあるとみられる。
チベットでは1980年以降、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使団が中国政府と断続的に交渉、同氏の帰国やチベット情勢などを協議してきた。ダライ・ラマも独立をうたわず、中国政府に「高度な自治」を求めてきた。
しかし、中国政府のダライ・ラマ批判は止まず、チベット自治区のトップ、張慶黎・党委書記らは全人代で、北京五輪に向け「最大の不安定要素はダライ・ラマ集団。一日たりとも分裂活動を中止しない(分裂主義者)」と非難していた。
チベットでは、僧侶に対するダライ・ラマ否定の思想教育だけでなく、学校教育や治安面などでも「中国化」を実施してきた。一方で、資金力を背景に老朽化した仏教関連施設の大規模補修事業を実施するなど、チベット民族の心を懐柔し、独立運動を押さえ込もうとする“硬軟両様”の政策を講じてきた。
だが、ラサでは潜在的に反政府感情は強く、きっかけさえあれば反中国感情が一気に吹き出す状態だった。チベットでは昨年も数十人、数百人レベルの民衆と当局が衝突した末、当局は武装警察を動員し、摘発を繰り返したといわれる。全人代の2日目、胡錦濤国家主席がチベット自治区の分科会に出席、「チベットの安全は全国の安全にかかわる」と強調したのも危機感の表れといえる。
胡主席は、チベット自治区党委書記時代の89年、ラサ暴動を鎮圧し、その功績が故トウ小平氏に評価され昇進につながった経緯がある。今後、抗議行動に対して当局が強硬手段をとれば、国際社会から人権批判や五輪ボイコットの声はさらに強まりそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080314/chn0803142327006-n1.htm
この状況を見た米国政府は、直ちにラント北京駐在大使に「群衆弾圧の停止」を中共政府に申し入れさせた。また、国務省マコーマック報道官はチベット暴動に対する中共政府の対処に強い危惧の念を表している。それは、小ブッシュ大統領の意向でもある。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080315/chn0803150053000-n1.htm
外交の福田と言われたい福田康夫首相、本当に胡錦濤総書記と仲が良いなら、ここで彼に武力鎮圧を止めさせ、ダライ・ラマ法王と直接話し合いをするよう勧めるのが時宜を得た行動と思うが、そうした決断力は多分無いだろう。
親父さんの故福田赳夫氏は、「人命は地球より重い」(ダッカ・ハイジャック事件、1977)と名言(迷言?)を吐いて超法規的措置に踏み切ったけれども、二代目は度胸に欠けるから胡総書記への勧告すら期待するのは無理と言うものか。
(追記:3月15日)
中共政府筋は、躍起になってラサの暴動が沈静化した報道を行っているが、実態はかなり酷いようだ。戦車3台、装甲車2台を配置して、事実上の戒厳令布告に近い状態と言う。犠牲者は、中共側の発表よりもかなり増えていると想像される。
チベット亡命政府は、事態を重く見て国連への働きかけを開始した。
2008/03/15-17:59
「死者100人情報も」=国連に介入要請-チベット亡命政府
【ニューデリー15日時事】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は15日、中国チベット自治区のラサで14日に起きた騒乱に関連し、未確認情報として警察の鎮圧による死者が約100人に達したとする声明を発表した。
亡命政府は抗議行動はラサからチベット全域に広がったとしており、参加した人々はラサだけで1万-2万人に上ったという。
声明によれば、抗議行動は10日、ラサの内外で平和的なデモとして始まったが、当局が多数の武装車両を投入、群衆への発砲を始めたとされる。一部の警察官は僧侶に変装してデモ隊の制圧に当たり、これがデモ隊をさらに挑発する格好となり警察車両の焼き打ちにつながったという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008031500362
それにしても、我が国の所謂「人権団体」や「市民団体」は何をしているのか。何時もの如く、声高に政府を攻撃するように、中共の行動を徹底非難したらどうだ。民主党、共産党、社民党などの人権擁護派からチベット民衆を守れとの発言がさっぱり聞こえないのは実に疑問である。
これは、胡錦濤チベット弾圧(1989、戒厳令施行)以来、最大規模の騒乱である。中共の唱える民族融和のお題目は、完全に吹き飛んだ。ダライ・ラマ法王は、事件を深く憂慮すると声明を発表。
暴動は、チベット自治区全体に発展するのだろうか。チベット仏教の最も重要な場所の1つ、甘粛(Gansu)省夏河(Xiahe)では、300人の僧侶が抗議活動の先頭に立ったとAFPが伝える。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080314/chn0803142305004-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080315-OYT1T00206.htm
http://mainichi.jp/select/today/news/20080315k0000m030100000c.html
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY200803140318.html
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2364540/2737082
産経新聞がその背景を説明している。
チベット、潜在的不満が爆発 胡錦濤政権に衝撃
2008.3.14 23:28
【北京=野口東秀】中国チベット自治区での僧侶らによる暴動は、「和諧(調和のとれた)社会」を提唱してきた胡錦濤指導部に大きな衝撃を与えた。北京では全国人民代表大会(全人代)が開催中で、チベット自治区の代表者らが「チベットは目覚ましく発展し安定している」と強調した矢先だった。今回の僧侶らの抗議活動の背景には、「自治」が足踏み状態の中で「中国化」が進む一方という状況に対するチベット人の焦りと不満が横たわっており、五輪開催に向け、チベット問題を国際社会にアピールするねらいがあるとみられる。
チベットでは1980年以降、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使団が中国政府と断続的に交渉、同氏の帰国やチベット情勢などを協議してきた。ダライ・ラマも独立をうたわず、中国政府に「高度な自治」を求めてきた。
しかし、中国政府のダライ・ラマ批判は止まず、チベット自治区のトップ、張慶黎・党委書記らは全人代で、北京五輪に向け「最大の不安定要素はダライ・ラマ集団。一日たりとも分裂活動を中止しない(分裂主義者)」と非難していた。
チベットでは、僧侶に対するダライ・ラマ否定の思想教育だけでなく、学校教育や治安面などでも「中国化」を実施してきた。一方で、資金力を背景に老朽化した仏教関連施設の大規模補修事業を実施するなど、チベット民族の心を懐柔し、独立運動を押さえ込もうとする“硬軟両様”の政策を講じてきた。
だが、ラサでは潜在的に反政府感情は強く、きっかけさえあれば反中国感情が一気に吹き出す状態だった。チベットでは昨年も数十人、数百人レベルの民衆と当局が衝突した末、当局は武装警察を動員し、摘発を繰り返したといわれる。全人代の2日目、胡錦濤国家主席がチベット自治区の分科会に出席、「チベットの安全は全国の安全にかかわる」と強調したのも危機感の表れといえる。
胡主席は、チベット自治区党委書記時代の89年、ラサ暴動を鎮圧し、その功績が故トウ小平氏に評価され昇進につながった経緯がある。今後、抗議行動に対して当局が強硬手段をとれば、国際社会から人権批判や五輪ボイコットの声はさらに強まりそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080314/chn0803142327006-n1.htm
この状況を見た米国政府は、直ちにラント北京駐在大使に「群衆弾圧の停止」を中共政府に申し入れさせた。また、国務省マコーマック報道官はチベット暴動に対する中共政府の対処に強い危惧の念を表している。それは、小ブッシュ大統領の意向でもある。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080315/chn0803150053000-n1.htm
外交の福田と言われたい福田康夫首相、本当に胡錦濤総書記と仲が良いなら、ここで彼に武力鎮圧を止めさせ、ダライ・ラマ法王と直接話し合いをするよう勧めるのが時宜を得た行動と思うが、そうした決断力は多分無いだろう。
親父さんの故福田赳夫氏は、「人命は地球より重い」(ダッカ・ハイジャック事件、1977)と名言(迷言?)を吐いて超法規的措置に踏み切ったけれども、二代目は度胸に欠けるから胡総書記への勧告すら期待するのは無理と言うものか。
(追記:3月15日)
中共政府筋は、躍起になってラサの暴動が沈静化した報道を行っているが、実態はかなり酷いようだ。戦車3台、装甲車2台を配置して、事実上の戒厳令布告に近い状態と言う。犠牲者は、中共側の発表よりもかなり増えていると想像される。
チベット亡命政府は、事態を重く見て国連への働きかけを開始した。
2008/03/15-17:59
「死者100人情報も」=国連に介入要請-チベット亡命政府
【ニューデリー15日時事】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は15日、中国チベット自治区のラサで14日に起きた騒乱に関連し、未確認情報として警察の鎮圧による死者が約100人に達したとする声明を発表した。
亡命政府は抗議行動はラサからチベット全域に広がったとしており、参加した人々はラサだけで1万-2万人に上ったという。
声明によれば、抗議行動は10日、ラサの内外で平和的なデモとして始まったが、当局が多数の武装車両を投入、群衆への発砲を始めたとされる。一部の警察官は僧侶に変装してデモ隊の制圧に当たり、これがデモ隊をさらに挑発する格好となり警察車両の焼き打ちにつながったという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008031500362
それにしても、我が国の所謂「人権団体」や「市民団体」は何をしているのか。何時もの如く、声高に政府を攻撃するように、中共の行動を徹底非難したらどうだ。民主党、共産党、社民党などの人権擁護派からチベット民衆を守れとの発言がさっぱり聞こえないのは実に疑問である。
中国大使館へ直接抗議に集合を!シナ・中共はチベット人虐殺を直ちに止めろ!!
<シナ・中共はチベットから出て行け!独裁国家の五輪開催を阻止しよう!>
日時:平成20年3月17日(月)、集合・開始は11時半から
場所:六本木ヒルズ前から中国大使館へ(日章旗を目印に)、地下鉄・六本木下車
※14日、チベットでシナ・中共の侵略に反対を叫ぶ僧侶を始めとしたチベット人が蜂起した。
これに対し、シナ・中共は武装警察(軍隊)を動員して鎮圧、未確認情報だけでも14人のチベット人が虐殺されている。
シナ・中共はチベットを実質的な封鎖状態にしており、通信が情報が遮断されている。「密室」状態でのチベット人虐殺を許してはならない。
<『語る』運動から『行動する』運動へ> 今のチベットは明日の日本だ。中国大使館へ直接抗議に集合を!
【呼び掛け】
主権回復を目指す会
NPO外国人犯罪追放運動
せと弘幸Blog『日本よ何処へ』
※雨天決行
※プラカードのご持参を歓迎