陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

米国が韓国の竹島領有を認めず

2008-07-28 20:53:33 | 竹島問題
 ここへ来て、米国政府が「竹島の領有権は未確定」としたものだから、先般より韓国内で盛り上がっていた韓国人ナショナリストの大憤激を買っているようだ。李泰植駐米韓国大使は、李明博韓国大統領から大いに叱責される始末。同大使にも、近々帰国命令が下るのではないか(笑)。

 竹島が日本の固有領土である事は、情報開示して日本政府は韓国へ説明し、また外務省HPにもその理由が詳しく説明されている。日韓両国が竹島を紛争の地と認めれば、国際司法裁判所(デン・ハーグ)で審理してもらえるのだが、韓国は同意しない。それは裁判で負けるのが分かっているからだ。

 さて、日本政府の米国への対応だが、まずディーン・ラスク元国務次官補の韓国大使宛書簡(1951年8月10日)を米国に指摘し、その内容が有効であるかどうかを確認すれば良いと思う。
http://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%AF%E6%9B%B8%E7%B0%A

 それには、こう書かれている。

 「独島、もしくは竹島、リアンクール岩として知られている島については、我々の情報によれば、日常的には人の居住しないこの岩礁は、韓国の一部として扱われたことはなく、1905年頃からは、日本の島根県隠岐島庁の管轄下にありました。この島について、韓国によりこれまで領土主張されたことがあるとは思われません」

 国務省高官のサイン入り文書を米国は否定出来ないはずだ。その上で、米国政府の「地名委員会」の見解を糺す手順になるであろう。

「竹島は無主の島」で韓国大騒ぎ 米、韓国の主張を拒否
2008.7.28 18:11

 【ソウル=黒田勝弘】竹島(韓国名・独島)問題で反日・愛国ムードが高潮している韓国で、今度は米政府機関の「地名委員会(BGN)」が島に対する韓国の領有権主張を退けていることが判明し、大騒ぎになっている。BGNの公式資料によると、島の名称は中立的な「リアンクール岩礁」を基準とし、領有権については「主権未確定」としている。

 韓国のマスコミはこのことを連日、大々的に報じ、韓国政府の対応不足を激しく批判。同時に「この背景には日本政府の執拗な工作がある」と日本非難を展開している。韓国政府は緊急対策会議を開き、在米大使館を通じ経緯の把握に乗り出すとともに、米側に韓国の立場を伝達するよう指示。さらに各国での実情調査も進めるという。

 「リアンクール岩礁」は19世紀にこの島を“発見”したフランス捕鯨船の名称からきたもので、海外の文献にしばしば登場する。BGN資料には「竹島」や「独島」などいくつかの名称も“別名”として記載されているが、韓国マスコミは「独島」より前に「竹島」が紹介されていることにも不満が強い。

 BGNは、領有権が対立しているという客観的な事実にのっとり中立的な措置を取ったものとみられる。しかし韓国では政府、マスコミをはじめ官民挙げて「あの島はわが国固有のもので紛争の対象ではない」という建前と思い込みが強いため、今回のような国際社会の“中立的態度”にも極度に反発する結果となっている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080728/kor0807281812001-n1.htm
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1 コメント

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Unknown (東郷幹夫)
2008-07-31 16:55:44
陸奥様
TBありがとうございました。貴殿のご意見言賛成です。
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