平成２２年（２０１０） 謹賀新年

　明けましておめでとうございます。
　本年もよろしくお願いします。

　当地は、吹雪の中で寅年の新年を迎えました。積雪量は３０ｃｍで、驚くほどではありませんが、何とも風が強い。元日の山形新幹線と秋田新幹線では、運行中止・遅延が続出。政治・経済共に大荒れになるであろう今年を象徴しているような元日風景と感じています。

　今年７月１０日前後に参議院議員の半数１２１が改選されます。これで民主党が参議院で単独過半数を占めるかどうか、今後の国家運営に関わる重要な選択になる。現在民主党の議席数は１０９、改選されるのは４９です。この改選議員数を６２名へ増やせば、単独過半数となり、「小沢帝国」が完成する。

　通常国会が始まる今月下旬までに、政界の動きが参議院選に影響する大きな要因になるでしょう。

　第一に、鳩山首相の脱税案件。多くのマスコミは、首相謝罪会見と６億円強の贈与税申告で、もう終わったような扱いです。

　首相の行動は、国民の権利主張と義務履行に関して模範的であること、つまり高いモラルが求められる。現職首相が相続税法違反と言う脱法行為を犯しても、「母親から貰ったのを知らなかった」の説明で看過出来るのだろうか。

　この首相の脱税に関しては、国税庁が精査して重加算税を課する場合も考えられる。仮に税法違反で起訴されたら、鳩山首相は衆議院議員失格、自動的に首相は辞任となる。

　第二は、外国人地方参政権と二重国籍に関して、鳩山内閣は通常国会上程をするのであろうか。これは、憲法１５条に違反する非常に危険な法案であり、国民の利益にはならない。それゆえ、国論が分裂する可能性がある。だが、小沢幹事長は強力に上程を進めるでしょう。

　第三は、国防に関わる普天間基地移設問題。鳩山首相の考えがコロコロと変わるので、予測が難しい。キャンプ・シュワブを抱える名護市の市長選挙（１／２４）がどうなるのかも気になります。

　上記３点に加えて、小沢幹事長の政治資金問題も国会審議に大きな影響を与えると見ております。通常国会が始まれば、平成２２年度（２０１０）予算案は与党が多数ですから３月末までに通過成立するでしょう。