陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

チベットの高校生が漢語教育押し付けに反対して立ち上がる

2010-10-25 21:18:12 | チベット・ウィグル関係
 シナ・中共政府が強引な形でチベット民族の教育体系に干渉し、若者達の大反発を招いている。場所は青海省のチベット族居住区。2008年3月、チベット仏教僧侶がラサで多数虐殺され、世界から強い批判を浴びた。その後、2009年3月にも、青海省で暴動が起き、チベット僧侶を含む100人が拘束された。今度は、チベット高校生に対して中共当局は弾圧を加えるのだろうか?

 この事態は、劉暁波(りゅうぎょうは)氏のノーベル平和賞と時期を同じくして起きている。いわゆる尖閣問題に関連した「反日暴動」も、10月中旬からシナの内陸部各都市で多発、それは止む気配がない。これらは、人権や民族意識を黙殺する共産党独裁体制がチベット自治区、ウィグル自治区、そしてシナ大陸内部で破綻したことを示唆しているように思える。

 ともあれ、中共の武装警官隊が、チベット高校生に過酷な行動をするかどうか、注目したい。


チベット族学生らデモ 青海省、中国語強制に反発
2010年10月23日 朝刊

 【北京=朝田憲祐】チベット独立を支援する国際団体「自由チベット」(本部ロンドン)によると、中国青海省のチベット族居住区で十九日以降、中国語教育の強制に反発する学生らによる抗議行動が相次いでいる。

 抗議行動のきっかけは、九月下旬に同省が打ち出した教育改革。チベット語と英語を除く全教科で、中国語(標準語)での授業を義務付けるとともに、教科書も中国語表記する新政策に学生らが反発しているという。

 十九日には、黄南チベット族自治州同仁県で、六つのチベット族学校の高校生ら五千人以上が地元政府庁舎前までデモ行進。「民族、言語の平等を」と訴えた。規模は九千人との情報もある。

 さらに抗議行動は、青海省内の他のチベット族居住地域にも拡大。省都西寧郊外の海南チベット族自治州共和県では、十九日の抗議行動を教諭らに阻止された師範学校の学生が、二十日にあらためてデモ行進。「チベット語を使う自由を取り戻したい」などと叫んだという。

 果洛チベット族自治州では、中学生がデモ行進し、一般市民も加わろうとしたところ、当局に阻止されたという。

 中国メディアは一連のデモを一切報じず、同国内では「自由チベット」のホームページも閲覧できない。

 中国当局は、昨年七月に大規模暴動があった新疆ウイグル自治区でも、ウイグル族の言語に加え、幼少時から中国語を学ばせる「バイリンガル教育」に力を入れている。少数民族からは「漢族文化の押しつけ。民族同化を強要している」との反発が強い。

 中国チベット自治区ラサでは二〇〇八年三月、チベット仏教の僧侶ら数百人が中国政府のチベット政策に抗議、多数が拘束された。その後、ラサ住民が店舗や車両を燃やす大規模暴動に発展。当局発表で十九人が死亡、数百人が負傷した。抗議や暴動は青海、四川省などにも拡大した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010102302000031.html
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