先日、もう一度読み返してみよう、と本箱から引っ張りだした本がある。陳舜臣の
「諸葛孔明(中公文庫本)」である。
この本は、今からもう20年近く前に買ったもので、同じ文庫本の「秘本三国志」を
読んだあと、かなり年数が経ってから出された本なのだ。三国志が面白くて印象
が強かったものだから、是非読まなければと思って買い求めたものだ。
諸葛孔明に関するエピソードは良く知られているから、断片的には2、3憶えてい
るものもあったけれど、この本の内容は完全に忘れ去っている。
略20年の歳月はEdの記憶をすっかり風化させてしまって、まるで初めて読むか
の如くである。ストーリーも登場人物の名前も悉く忘れてしまっていて、読んだ後
から「・・・あ~、そうだった」と思い出す始末である。^^!
凡そ2000年前の中国後漢末は、腐敗の極に達したした宦官政治が終末を迎え、
世の中は群雄が割拠する戦乱の時代を迎えていた。
曹操率いる強大勢力「魏」に対するは、二弱勢力である遜権の「呉」と劉備の「蜀」
である。幼いころ、曹操軍の行った残虐な大量殺戮を目にした孔明は、曹操に天
下を取らせてはならないと心に決め、三顧の礼をもって迎えられた劉備陣営に就
いた。
孔明が考え出した策は、二弱の蜀と呉が同盟を結んで強大な魏に当たり、3勢力
が均衡を保つようにする「天下三分の計」であった。
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好きな作家の本は全部残してあるのだけれど、残念ながら昔の本は活字が小さ
い上に、老いて目が悪くなっているから余計読み辛い。いつかまた読み返そうと
いう積もりで残しておいたのだけれど、なかなか戦意が湧かない。
視力の衰えまでは計算してなかったなあ・・・^^!