Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

クレーン

2010年11月30日 | Weblog

          

大きなもの、背の高いものを組み立てるにはクレーンは必要不可欠だ。高さ100m、150mを超えるビルも今では珍しくもない。乗り換え駅で電車を待つ間、建築中の高層マンションが日に日に背が高くなってゆくのを漫然と眺めていたが、ある時骨組みや資材を吊り上げるクレーンもまた徐々にせり上がっていく仕掛けに興味を持った。建築技師だった友人に訊ねてみたら大まかな理屈だけはわかった。油圧で台座を少しづつせり上げ、支柱枠を継ぎ足しながら伸ばしていくらしい。

先日500m弱の高さに達したスカイツリーを観に行った折、改めてクレーンの性能や精密操作のことをを思った。巨大構造物を扱うクレーンのオペレーターは熟練の匠でなければならないのは勿論であるが、高度が上がるに従って風による影響が次第に大きくなり、操作だけでは対処できなくなって荷がゆれたり回転したり安定を欠いてくる。そういった外部からの攪乱にたいしても、現在のクレーンにはその対策が施されているそうである(TV番組)。
原理はジャイロを利用して、荷が外部からの力で静止位置を変えようとすると、その動きを打ち消す方向に反力を作用させて定位置を保つようになっているらしい。

日本の危険を防ぐための技術も大したものである。しかしアラブ首長国連邦のドバイには高さ828mのビル(世界一)が韓国サムスン建設の手で去年竣工しているから海外企業も侮れない。彼の地のクレーンも日本と同様な工夫がなされているのだろうか・・・