Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

経費削減の波紋

2010年01月28日 | Weblog

                  
勤め先の会社はリーマンB・ショック以降、世界同時不況の荒波をもろに受け、去年の売り上げは激減した。

リストラ解雇、四半期毎に一回全従業員の給料カット(強制的に1週間分を休ませる)、下請け業者への支払い1ヶ月遅延など一通りやった後、経費削減を始めた。

まず狙われたのは、自分が勤務している倉庫兼出荷検査場。物流はすべてこの倉庫会社に請け負いでやらせているので、毎月の支払いはかなり大きく、目立つので40%もの大幅なカットを申し入れ、無修正で受け入れさせた。

ここには人材会社から派遣されてきた部品担当のアルバイト社員Mさんがいる。彼の仕事は、到着貨物(コンテナー)のデバン、部品の受け入れ検査、不良品の修正、出荷検査、出荷梱包などである。仕事ぶりは真面目でキッチリやるタイプだから間違いも少なく、品質管理の面で大いに役立っていた。

ところが今回の経費削減の余波を受けて、1月いっぱいでクビになってしまった。親事業会社の我々が関与するところではないのだが、彼が急に居なくなると部品品質の確保が出来なくなる懸念がある。下請け会社の責任者に内々でその点を訊ねたところ、品質の確保は従来通り行います、と口頭では約束した。

しかし、長年経験をつんで現在の信頼を築いたMさんの仕事を、たった数日の引継ぎで済ませて安心している倉庫会社のマネージメンは、正直いって信用できない。杞憂に終わればよいのだが、我々としては今の時点では彼らの言い分を信じるより他はなく、トラブルが多発した場合にはホントに素早い対処ができるのか、頗る怪しいものである。

Mさんの傍を通る度に、Mさんから「倉庫会社にガツン!と言ってやってくださいよ」と言われるのだが・・・