Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

歩道

2010年01月25日 | Weblog

現在の住まいに越してきてから、早いものでこの4月で丸20年になる。田圃の中に造成された500戸ほどの住宅団地で、我が家のある一角は最終分譲地だったから、船橋から移ってきたころは略7,8割方は家が建って人が住んでいた。

駅まで徒歩で10分程度だから私は当然毎日歩いている。当初は国道から駅までの県道途中、およそ200mは両側田圃で歩道はなく、片側は小川になっていた。従って朝晩そこを歩くときは車道で逃げ場がないので、結構ヒヤヒヤさせられた。特に雨の日、とか夜暗くなってからは、気をつけないと水を跳ねられるだけでなく、目の前に来てから歩行者に気付く車もあって何度か危険な目にあった。

平成8年、持ち回りの自治会理事の役がまわってきた。1年間地域のために働いた中で、歩道の設置を県に働きかけて(翌年)実現できたのは、微力ながらH8年度の理事会の成果だったと思っている。
当初はどうしたらよいのかよく分からなかったが、理事の中に都の建設局に勤めている人もいて、相談の結果、団地住民だけでなく近隣の住民も含めてアンケートをとり、道路の利用者数や使用頻度、時間帯などを纏め上げた。それを持って県の管轄事務所へ理事数人と陳情に行った。

応対に出てきた課長さんの説明によると、歩道設置の計画はあるけれど、土地の買収が済んでいないことと今後造る歩道は巾3m以上の高規格道路でなければならず、何時になるか分からないという。
買収に応じない地主も居て早くしたくても出来ない、ということだったので、我々も説得に協力したいと申し出たら、それは止めて欲しいという。余程難しい地主らしく手こずっているのだそうであった。
そこで、「もし、ぐずぐずしている間に交通事故の犠牲者が出たらどうするのか」と畳み掛けたけれど、その場はそれ以上の進展がなかった。
その後、県の建設事務所に何度か足を運び、計画の前倒しをお願いしたけれど、確約には至らないうちに理事の任期が切れてそのままになった。

ところが翌年工事が始まり、数ヶ月で現在の歩道が完成した。途中一箇所だけ20mほど狭くなっているところがあり、因業な地主がついに土地を売らなかったことを証明している。ともあれ、そのお陰でそれ以後近隣住民は安全に駅まで歩いていけるようになった。多分、県は我々の熱意を買ってくれ、一部規格に合わない区間もあるけれど前倒しで歩道設置計画を実現してくれたのだろう。感謝!

        
        
        ここだけ歩道が狭くなっている・・・^^!