まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.991 奈良交通100番系統(後編)

2018-09-13 10:58:59 | バス
おはようございます。


















柳生から奈良交通100番系統のルートを奈良方面へ向けて走っています、前回は4月後半の新緑が眩しい中をこの界隈では柳生の次に大きな集落となる大柳生までやって来ました。ここまでは比較的緩やかなアップダウンの連続だったがここからは目前の山の中へと厳しい上り坂へと差し掛かって行く、ここはゆっくりゆっくり、自分(一人称)のペースを保って上って行く。カーブの連続でさっきいた集落がもうはるか下の方に見えている、上を臨むと急な上りはまだまだ許しませんよ~てな感じで控えている。この坂道を何とか上り切った所でやっと集落が見えてきて忍辱山バス停へとたどり着く、「忍辱山」読めんやろ~、なんて読むか分かりますか・・・ってバス停に読み方書いてあるな、バス停は安定感の悪そうな坂道の途中にある。こんな本数の少ない言い方は悪いが過疎なバス路線にしては10人近くほどの人たちが次のバスを待っている、バス停の時刻表を見ると臨時便の看板が掲げられている。そう言えば前日の奈良テレビの番組でこの路線を取り上げていてJR東海が奈良のキャンペーンをしているとのこと、そのポスターに写っているのがこのバス停が最寄りとなっている円成寺、だからこんな奈良の地味な山深い所に観光客が押し寄せて来ているのか。と言うことでその円成寺へと行ってみることに、山門前の駐車場は満車でバイクや自転車で来ている人も多いみたい、山門を下りると池に沿う遊歩道になっていて、店にもたくさんの人が詰め寄っている感じ。池の向こうにある本堂を写真に撮ったらそれがポスターと全く同じ風景になっていた、東海圏の人なら見慣れたポスターなのだろうが、奈良にもたくさんの寺院があるのにこの寺院をチョイスするなんてなかなかなセンスだよな~ってまたまたしょうもないことを考えてしまった次第であります・・・。












写真1枚目にある石畳の道は奈良と柳生を結ぶ柳生古道、奈良公園の東側、若草山へと向かう道から分岐している未舗装の道がそれに当たり、若草山の裏を通ってここへと至っている。石畳なので自転車で走ることはできないが国道が開通するまではこの道が柳生へのメインルート、あの宮本武蔵もここを通って行ったのだろうか。国道の方は小さなアップダウンはあるもののほとんどが下り坂、緑色の風景の中を快適に走り抜けて行く、この辺りではたまに集落があるとそこにバス停があると言った感じ、柳生へのメインルートと言っても1日に数本しかバスが走らない過疎路線だが実際に走ってみると確かにこの本数で十分な感じ、さっき円成寺で見かけた観光客以外に地元の人などは全く見かけることはない、こうなるとさっきから通り過ぎているバス停表示も空しいものにしか見えない。










ずっと下って来て中ノ川で岩船寺方面からの道が合流してくる、この道は去年、浄瑠璃寺、岩船寺方面を走った時に雨の中を走った所、あの時は雨で滑りやすくなってた所に相棒君のブレーキも調子が悪くて結構怖い思いをしながら走ったのだった、ここから下りは続くが風景の展望はやっと開けてきていよいよ奈良が近づいてきた感覚になってくる。やがて道は平坦になり緑ヶ丘浄水場バス停、昔通勤で近鉄奈良駅までバスを利用していた頃は、うちの最寄りは大安寺だが朝のラッシュ時に1本だけ、当バス停始発のバスがありそれが緑ヶ丘浄水場行だった。南から次次から次へとやって来るバスはどれも満員でたまに乗れない便もあったので、みんなこのバスを狙ってバス停が人いっぱいであふれていたことがあった、もう何年も前の懐かしい話だが今はもうその便もなくなっている。緑ヶ丘浄水場バス停を過ぎると民家も増えてきて、上の写真にもあるように東大寺大仏殿の屋根や奈良県庁、興福寺五重塔も遠目に見えてくる。やがて道は般若寺交差点で木津方面からの道が合流して東之阪町バス停、ここは奈良盆地から小高い平城山へと至る斜面に当たる場所でバス停も坂道の途中にある。この坂を下り切るともう後は奈良公園へと続く旧街道の雰囲気が漂う町並の道となる、この並びにあるバス停についてはまた別の機会でのお送りとしておきましょう。奈良から加茂、笠置、柳生と新緑の眩しい中を走り抜けてきた今回の小さな旅もこれにて終了となります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました、さあ、今回も時間となったようです、次回も気楽にお越しくださいませ。       まちみち


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