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・・・🥵  夏山です  🥵・・・

谷川岳~大源太山縦走

2014年09月07日 | 日本百名山

B)過去の記録から谷川岳~大源太山縦走を紹介します。

このツアーで "噂の若いTD ”U山H美”Ⓜaitaibi デビユーしました。

現地ガイドはY瀬(尾瀬にも詳しい)さんでした。

期日は2011年7月10 ~ 11日(変則2泊3日)

 Ⓜaitabiも夏シーズン当初「猫の手も借りたいほど忙しい時期」だったかと記憶している。

7月9日 19:30 新宿を発ち、雷鳴の関越道を走り22:30 宿舎の「土合山の家」に入った。

この日、関東地方は梅雨明け宣言、現地群馬は未だ出ていない。

 「土合山の家」は谷川岳登山の歴史を刻む宿、今年で創立80周年とか、記念品をもらった。

 即就寝・・・・・。

**

7月10日(初日)  晴れ

   今日は、土合山の家 =天神平 ⇒熊穴沢の頭 ⇒トマ耳・オキの耳(谷川岳)

         ⇒一ノ倉岳 ⇒茂倉岳 ⇒武能岳 ⇒蓬ヒュッテ(泊)

     (行程:標高差650m、約12km、8時間)

▼谷川岳へ登るのは2回目、前回は雷雨で熊穴沢避難小屋から撤退している 

 これほど有名な山もあるまい。 しかしそれが「魔の山」という刻印によってである。

いま手許に正確な調査はないが、今日までに(注:昭和39年)谷川岳で遭難死亡した人は

  二百数十人に及ぶという。 そしてなおそのあとを絶たない。

この不幸な数字は世界のどの山にも類がない。

私の年少のある山好きの友人は、母から登山の許しは受けたが谷川岳は除外、

  という条件つきだったそうである。 

~中略~ マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢等のみごとな岩壁がある以上、

岩登り好きな連中がここにくるのも無理はない。

そして谷川岳遭難の大半はこの岩壁であった。  【日本百名山:谷川岳より引用】

 朝一番のロープウェーで天神平へ向かう、快晴、雲一つ浮かんでいない。

暑い、天神平(標高1319m)の温度計は21℃をさしている。

:谷川岳(天神平から)

7:50 天神平を後に、熊穴沢ノ頭へ向かう。

日曜日とあって、山ガール、家族連れも多い。小灌木の樹林で暑さは少しは和らぐ。

8:45 熊穴沢ノ頭避難小屋で小休止、ここからは日差しをまともに受けた登りがはじまる。

:谷川岳

上部に雪渓が確認できる。

風はない、熱中症にならないよう、足元だけを見て、ヒタスラ登る。

「何でこんなところで、重い荷物を背負って歩いているのか?自問自答しながら、まさに【行】だ」

30分歩いて「天狗のトマリ場」へ、ここで休憩。尾根を渡る涼風に出会う。

岩に登って自然の恵みを満喫する、つかのま”出発!”の声で重い腰をあげる。

肩の小屋直下にある雪渓もガスに霞んできた、風も出てきた。

登山道がガレ場に、雪渓が確実に近づいてくる。 ガスが日差しを遮り、重い体をサポートしてくれる。

10:15 雪渓を越えて肩の小屋へ、ミヤマキンポウゲがきれいだ。

肩の小屋で休憩し、約10分歩いて、10:45 トマノ耳(耳峰)山頂へ。

ガスで周囲は見えない、一度下って登り返し、11:10 オキノ耳へ・昼食。

ここからはスリリングな稜線歩き、

:覗き

覗き」と呼ばれる場所から、一ノ倉沢の岩峰群を俯瞰する。

油断できない稜線だが、花が多いこと。

      

:ミネウスユキソウ      :ミヤマダイモンジソウ  :イブキジャコウソウ

:ハクサンコザクラ

         

:イワショウブ       :ウツボグサ      :イワカガミ      :シラネアオイ    

         

:ハクサンチドリ  :ハクサンフウロ      :カラマツソウ       :タカネバラ

この稜線は、日本を代表するクライマーが冬、未踏の岩壁群を命を賭けて登り、征服し、

歴史のその名を刻み、満足感を胸に歩いた道であることを考えると、感慨もひとしおだ。 

:一の倉岳

12:30 一ノ倉岳(1974m)、13:20 茂倉岳(1979m)、一度笹平へ降りて登り返し、

15:20 武能岳(1760m)、笹原を下り、16:00 今日の宿舎、蓬峠にある「蓬ヒュッテ」に着いた。

蓬ヒュッテに入ってから遠くで雷鳴が、雨も降り出した。

ヒュッテはカマボコ兵舎を改造したもの、夕食はカレーライス、料理人はどこかで見た顔、

 記憶を辿ると、苗場山荘(現在は休止)のご主人だった。

 

                日本百名山 谷川岳 62完登

**

7月11日 (2日目) 晴れ

     今日は、蓬ヒュッテ ⇒七ツ小屋山 ⇒大源太山 ⇒登山口 =湯沢駅 =新宿駅

    (行程:標高差150m、約6.5km、7時間)

:蓬ヒュッテの朝

今日は新潟県のマッターホルン、大源太山まで縦走し、湯沢駅へ降りる。

5:30 今日も快晴、笹原が雨露に濡れているので、下だけ合羽を履いて歩く。

一面に続く、笹原ゆるやかな稜線を上り下りしながら歩く。

:七ツ小屋山

7:15 七ツ小屋山へ、日差しは強いが、稜線を渡る涼風でまだ元気だ。

:ギボシ

:ニッコウキスゲ

笹原に咲いていた数少ない花です。

:南側の山々

:大源太山

大源太山へのルートが俯瞰できる。 一度鞍部まで下り、登り返すお馴染みのルートだ。

七ツ小屋山からの下りは急だ、足元も滑る、転ぶ人も多い。

鞍部に出た。「周辺鎖場多し、要注意」とガイドの朝の言葉がよみがえる。

足元はよくなるが、日差しがきつい、二つピークを越え、鎖場の自然渋滞で休みながら、

8:50 大源太山頂へ。360度の眺望、上信越の山々がパノラマで見る事ができる。

:縦走路

左のピークが七ツ小屋山、右奥が左から一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、右奥が谷川岳

:上信越の山々、大きな山容で名のある山が多いが・・・。

大休止の後尾根道を下る。

約3km、笹原ではなく小灌木が続く、日差しをまともに受けるので下りでよかった。

待望の樹林帯に入ると道の傾斜がきつくなるし、滑る。

:涼を癒した沢

最後の沢の水で涼を入れ、喉も潤し、林道を30分歩いてバスの待つ登山口へ。

ここでトラブル発生、最後部を歩いていた男性の足元がおかしい。

熱中症の症状だ、新人TDが担いで降ろすという。

ツアー客はガイドに委ね、自分は男性に肩を貸し、降りてきた。

我々は湯沢駅のお風呂で汗を流し、ビールで体を冷やし、時間をつぶした。 

幸いにも湯沢駅で合流し(お風呂はパスしたが)、新宿駅に戻れた。

頼もしい、責任感の強い、TD U山h美だった。

 

  twins  

   

「アンパンマン・ミュージアム」デビユーです、ハマっているようです。