B)過去の記録から谷川岳~大源太山縦走を紹介します。
このツアーで "噂の若いTD
”U山H美”Ⓜaitaibi
デビユーしました。
現地ガイドはY瀬(尾瀬にも詳しい)さんでした。
期日は2011年7月10 ~ 11日(変則2泊3日)
Ⓜaitabiも夏シーズン当初「猫の手も借りたいほど忙しい時期」だったかと
記憶している。
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7月9日 19:30 新宿を発ち、雷鳴の関越道を走り22:30 宿舎の「土合山の家」に入った。
この日、関東地方は梅雨明け宣言、現地群馬は未だ出ていない。
「土合山の家」は谷川岳登山の歴史を刻む宿、今年で創立80周年とか、記念品をもらった。
即就寝・・・・・。
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7月10日(初日) 晴れ
今日は、土合山の家 =天神平 ⇒熊穴沢の頭 ⇒トマ耳・オキの耳(谷川岳)
⇒一ノ倉岳 ⇒茂倉岳 ⇒武能岳 ⇒蓬ヒュッテ(泊)
(行程:標高差650m、約12km、8時間)
▼谷川岳へ登るのは2回目、前回は雷雨で熊穴沢避難小屋から撤退している
これほど有名な山もあるまい。 しかしそれが「魔の山」という刻印によってである。
いま手許に正確な調査はないが、今日までに(注:昭和39年)谷川岳で遭難死亡した人は
二百数十人に及ぶという。 そしてなおそのあとを絶たない。
この不幸な数字は世界のどの山にも類がない。
私の年少のある山好きの友人は、母から登山の許しは受けたが谷川岳は除外、
という条件つきだったそうである。
~中略~ マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢等のみごとな岩壁がある以上、
岩登り好きな連中がここにくるのも無理はない。
そして谷川岳遭難の大半はこの岩壁であった。 【日本百名山:谷川岳より引用】
朝一番のロープウェーで天神平へ向かう、
快晴、雲一つ浮かんでいない。
暑い、天神平(標高1319m)の温度計は21℃をさしている。
:谷川岳(天神平から)
7:50 天神平を後に、熊穴沢ノ頭へ向かう。
日曜日とあって、山ガール、
家族連れも多い。小灌木の樹林で暑さは少しは和らぐ。
8:45 熊穴沢ノ頭避難小屋で小休止、ここからは日差しをまともに受けた登りがはじまる。
:谷川岳
上部に雪渓が確認できる。
風はない、熱中症にならないよう、足元だけを見て、
ヒタスラ登る。
「何でこんなところで、重い荷物を背負って歩いているのか?自問自答しながら、まさに【行】だ」
30分歩いて「天狗のトマリ場」へ、ここで休憩。尾根を渡る涼風に出会う。
岩に登って自然の恵みを満喫する、つかのま”出発!”の声で重い腰をあげる。
肩の小屋直下にある雪渓もガスに霞んできた、風も出てきた。
登山道がガレ場に、雪渓が確実に近づいてくる。 ガスが日差しを遮り、重い体をサポートしてくれる。
10:15 雪渓を越えて肩の小屋へ、ミヤマキンポウゲがきれいだ。
肩の小屋で休憩し、約10分歩いて、10:45 トマノ耳(双
耳峰)山頂へ。
ガスで周囲は見えない、一度下って登り返し、11:10 オキノ耳へ・昼食。
ここからはスリリングな稜線歩き、
:覗き
「覗き」と呼ばれる場所から、一ノ倉沢の岩峰群を
俯瞰する。
油断できない稜線だが、花が多いこと。
:ミネウスユキソウ :ミヤマダイモンジソウ :イブキジャコウソウ
:ハクサンコザクラ
:イワショウブ :ウツボグサ :イワカガミ :シラネアオイ
:ハクサンチドリ :ハクサンフウロ :カラマツソウ :タカネバラ
この稜線は、日本を代表するクライマーが冬、未踏の岩壁群を
命を賭けて登り、征服し、
歴史のその名を刻み、満足感を胸に歩いた道であることを考えると、感慨もひとしおだ。
:一の倉岳
12:30 一ノ倉岳(1974m)、13:20 茂倉岳(1979m)、一度笹平へ降りて登り返し、
15:20 武能岳(1760m)、笹原を下り、16:00 今日の宿舎、蓬峠にある「蓬ヒュッテ」に着いた。
蓬ヒュッテに入ってから遠くで雷鳴が、
雨も降り出した。
ヒュッテはカマボコ兵舎を改造したもの、夕食はカレーライス、
料理人はどこかで見た顔、
記憶を辿ると、苗場山荘(現在は休止)の
ご主人だった。
日本百名山 谷川岳 62完登
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7月11日 (2日目) 晴れ
今日は、蓬ヒュッテ ⇒七ツ小屋山 ⇒大源太山 ⇒登山口 =湯沢駅 =新宿駅
(行程:標高差150m、約6.5km、7時間)
:蓬ヒュッテの朝
今日は新潟県のマッターホルン、大源太山まで縦走し、湯沢駅へ降りる。
5:30 今日も快晴、笹原が雨露に濡れているので、下だけ合羽を履いて歩く。
一面に続く、笹原ゆるやかな稜線を上り下りしながら歩く。
:七ツ小屋山
7:15 七ツ小屋山へ、日差しは強いが、稜線を渡る涼風でまだ元気だ。
:ギボシ
:ニッコウキスゲ
笹原に咲いていた数少ない花です。
:南側の山々
:大源太山
大源太山へのルートが俯瞰できる。 一度鞍部まで下り、登り返すお馴染みのルートだ。
七ツ小屋山からの下りは急だ、足元も滑る、転ぶ人も多い。
鞍部に出た。「周辺鎖場多し、
要注意」と
ガイドの朝の言葉がよみがえる。
足元はよくなるが、日差しがきつい、二つピークを越え、鎖場の自然渋滞で休みながら、
8:50 大源太山頂へ。360度の眺望、上信越の山々がパノラマで見る事ができる。
:縦走路
左のピークが七ツ小屋山、右奥が左から一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、右奥が谷川岳
:上信越の山々、大きな山容で名のある山が多いが・・・。
大休止の後尾根道を下る。
約3km、笹原ではなく小灌木が続く、日差しをまともに受けるので下りでよかった。
待望の樹林帯に入ると道の傾斜がきつくなるし、滑る。
:涼を癒した沢
最後の沢の水で涼を入れ、喉も潤し、林道を30分歩いてバスの待つ登山口へ。
ここでトラブル発生、最後部を歩いていた男性の足元が
おかしい。
熱中症の症状だ、新人TDが担いで降ろすという。
ツアー客はガイドに委ね、自分は男性に肩を貸し、降りてきた。
我々は湯沢駅のお風呂で汗を流し、
ビールで体を冷やし、時間をつぶした。
幸いにも湯沢駅で合流し(お風呂はパスしたが)、新宿駅に戻れた。
頼もしい、
責任感の強い、
TD
U山h美だった。
twins
「アンパンマン・ミュージアム」デビユーです、
ハマっているようです。