キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

アドリブレッスン1回目から3回目

2010年05月20日 18時09分38秒 | アドリブレッスン
今年の3月から開始した新しいジャズサックスのレッスン。

やっぱりこれまでのレッスン日記とは、カテゴリーを別にすることにした。それで自分用の記録として、改めて一回目から書いてみることに。

まずは新しい教室というか先生は、某ジャズテナーサックス奏者で、トレードマークはキャノンボールのテナーサックス。(って、ここまで言えば誰だかすぐに分かるかも?爆)そして教室は某新大久保にある楽器屋さんで、、、って、某ばかり付けていても仕方ないか、、。(汗)
とりあえず楽器店は、Kウインドという名前で、一応、今回は楽器店を通してのレッスンなので、その分、ショバ代、じゃなくて、スタジオ代込みなのが嬉しい。(笑)
一レッスンごとに予約なのは、これまでの先生と同じ。ただ時間は個人で一時間、クラスは、最初、安い初級者として潜り込もうと企んでいたのだけど、、、これは最初のレッスンで先生とモードのアドリブを吹きまくってしまい、、、どうみても中級にしか見えないということで、迷わず中級クラス~。(おぃー。笑)

あと最初のレッスンでは、基本的なスケールとコードは把握していると判断され、さらにロングトーン等、楽器を鳴らす技術も基礎的には問題無し。
私がコルトレーンや先生みたいにアドリブが取れるようになりたい!と切望したため、、、レッスンの方向はアドリブだけになった。

記念すべき一回目のレッスンでは、コルトレーンやマイルスでも有名なドリアンモードを使った曲のアドリブに挑戦。
どっかのいきなりアドリブ教室って感じだったけど、とにかくカラオケをバックに先生と交互に吹きまくった。
ちなみに持っていった楽器はセルマーのアルト。
そんなことより、これまでCDやライヴでしか聴いた事のない先生のアドリブがえらくカッコ良くて、レッスンを忘れてしまうほど聴き惚れてしまったのはいうまでもない。


そして一ヵ月後の4月の某日。
アドリブレッスンの2回目。

今回は、試しにカーブドソプラノを持参。
なぜなら、先生が楽器は何を持ってきても大丈夫って仰っていたから。

そして記念すべき2回目のアドリブレッスン。
いよいよジャズの入門的なFのブルースのレッスン。
先生がホワイトボードにソプラノ用のコード譜を書いて、それを見ながら、まずコードのルートと3度の音だけを吹いて、アドリブを吹く練習をした。
そして次にコードの7thを加えた4つの音、さらに次は、テンションノートの9thと♭9thを加えた音を入れながらアドリブの練習を。
それらを一回づつ、カラオケを流しながら吹いていき、一回終わるごとに簡単なアドバイスと次に入れる音の説明、さらに気持ちの持って行き方とか、こと細かく指示してもらい至れり尽くせり~。
特に実際にアドリブを吹くと、コードに対して吹く音が分からなくなるときの対処法とか、、、こういうのを教えるのが先生は得意分野みたいで、、。

で、実際にアドリブを吹くときの注意点としては、

1.まず譜面を見失わないこと。
2.コードを道にある標識と捉えて、常に見ながら通過すること。
3.音はルートで始まり、ルートで終わることを心掛けるが、テンションノートが分かっている場合は使ってもいい。

ということで、2回目のレッスンの内容をまとめると、

<ブルースをコードトーンで吹く>

1.1度、3度の音だけで吹く。
2.1度、3度、5度、7度の音だけで吹く。
3.2.に、9度の音を加えて吹く。
4.2.に、9度、13度の音を加えて吹く。
5.9度の音をターゲットノートにする。
6.テンションの音を経過音にしない。

<アドリブ練習の注意点その1>

・コードに対してのテンションを使う位置を的確にする。
・つまり、あくまで音を入れる位置を、
つねに正しくしておかないとテンションの意味が無くなる。
・使う音を制限する。

<理由>

1.勝手に指が動かないようにする。
2.自分が狙った音だけを吹く。(習慣をつける。)
3.サウンドを、(耳で、)覚える。
4.音に慣れてきたら、なるべく速く吹けるようにする。

レッスン2回目はカーブドソプラノだったので、基本のキーは、サックスのB♭仕様。
これだと先生のテナーと同じになるので、運指の参考にはなるけど、やっぱ自分にとってはアルトがメイン楽器なので、レッスンを受ける楽器はやっぱアルトにすることにした。



そして、5月の某日、、、じゃなくて、19日。

改めて楽器はアルトを持参。
そして今回は、リードをプラリードのレジェール(スタジオカット)の3番を使ってみた。
レッスンは、前回に引き続きFのブルースが課題。
一応、コード譜とコードスケールを書いた譜面を持っていった。

で、今回もカラオケに合わせて、、、

1.コードの構成音(4つ)だけでアドリブ。

2.次にコードのテンション(9th、♭9th、11th等)の音を加えてアドリブ。

3.コードとブルーススケールを両方使ってアドリブしてみる。

4.コードやスケール音を一切考えないで、心で歌ったメロディだけをイメージしてアドリブを吹いてみる。

、、、という感じで、同じブルースでも手を変え、品を変え、いろんなアプローチでアドリブを吹いてみるという実践的なレッスンだった。

それで、一番の問題は、3.のコードとブルーススケールを使ったアドリブなんだけど、これっていっぺんに両方やろうと思うと、使う音が途中で分からなくなる、、、という問題が生じ、、、。
で、これについての先生のお答えは、「どちらか一方のことだけを考える。」だった。
つまり気分で、ここの部分はコードの構成音でアドリブしたいとか、ここはブルーススケールを使ってアドリブしようとか、曲の進行と気分を合わせて自由に、瞬時に、使う音を選択すればいいということで、、。
なので、たとえばドミナントコードの場合、使えるスケールは多種多様あるので、それらを覚えておけば、その分、使える音やフレーズのボキャブラリーも増えるというもの。
だからジャズのブルースも、単純にコードの構成音だけじゃなくて、そこをドミナントとして捉えて拡大解釈して、ドミナントで使えるスケール、(たとえばオルタードやホールトーン、コンディミ、等)や、わざと2-5のコード進行にして、2-5のフレーズを強引に入れるやり方もあるんだ、、、と理解した。(うーん、楽しい。笑)
ただ理論的な事って、実は今までのアルトサックスのレッスンで、すでに全部教えて貰っていた。
でもこうやって実際にじっくりと吹きながら教えて貰うと、やっぱ違うような、、。

あと基本的なアドリブのフレーズを作るための基礎練習は、やっぱりフレーズの移調の練習が有効。それも譜面に書くよりも、実際に楽器で音をどんどん模倣して吹いた方が指と音のイメージが一致しやすい。(って、これも実はこれまでのレッスンで先生に教えて貰ったこと。笑)
実際には、まずひとつフレーズモチーフがあったら、まず半音移調する。上でも下でも良い。つまり、Cのスケールでドミソって吹いたら、次は、C♯のスケールでドミソ。これはどんなジャズの教則本にも書いてあるし、どんなジャズの先生も教えてくれるけど、これが本当に必要な練習だなんて、、、意外と認識するのって時間が掛かると思った。

それとアドリブのイメージを作る練習としては、やっぱり声を出してのスキャットが有効。
これも今まで習ってきたことばかりだったけど、改めて教えて貰って自分でやってみると意外と新鮮だった。
それも先生曰く、「あまり間違っている事に対して、シビアにならない。」というアドバイスがさらに新鮮だった。
つまり、スキャットで歌った音を楽器で模倣した場合に、最初から正確さを追求しないで、あくまでイメージとしてゆるく捉える。そして少しつづ精度を上げるようにする、、、とか。
律儀な性格な人ほど細部の音の正確さに拘ってしまい、できないことがつまらない事として捉えることの方が危険ということで、、。(汗)

、、、と、ちょっと変な方向に話が進みそうなので、終わりにします。

今回の新しいレッスンは、特にジャズのアドリブの練習に特化した内容で進んでいる感じ。
一応、レッスンでは「ジャズのスタンダード曲のアドリブをバリバリ吹」というが目標なので、とにかく教えてももらったことを忘れないように練習しておきたい。
そのためにも、まずはスケールは、全部、コードも全部吹けるようにしておくと楽だし、コードも曲のテンポ(つまりスローから超高速まで、)吹けないといけない。(って、これも実はすでにこれまでのレッスンで習っていたこと。爆)
ともかく練習する課題がこれまで以上にはっきりしただけで有難いかもしれない。

そんな感じで、、、楽しいアドリブレッスンのスタートです。

まずは慣れるまで練習したいな~。(笑)


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