生活の党 小沢一郎代表 広島 街頭演説(2)
② 2013年3月20日(水)フジグラン東広島店前
(一部省略)個別の政策論につきましては,市長さんからもそして亀井先生からも,TPPの問題点,あるいは原発の問題,あるいはこんにちの安倍政治の問題点,お話しがありました。
わたくしは重ねて申し上げませんけれども,本当に皆様にお考え頂きたいのは,昨年の総選挙。
我々,民主党,そして民主党と同様にわたくし共もたいへん厳しい国民の皆さんの御批判を頂きました。
これは,その結果は,わたくし共,甘んじて,そして反省を込めて受け入れなければなりません。
わたくしは,御承知のように,3年半前の総選挙におきまして,自民党政治では国民の皆さんの暮らしを守って行く事はできない。
大変化のこの世の中について行けない,対応できない。
だから政権をわたくし共に任せて頂きたい。そう言ってお願いを致しました。
わたくしは先頭に立って,全国を,全都道府県を回って,国民の皆さんにお願いを致しました。
その我々の気持ちを良として頂きまして,国民の皆さんは政権を任せた。
民主党政権ができました。
しかしながら,この民主党政権は皆さんに御約束した事を為す事も出来ず,そしてまた皆さんの期待を担って本当に良い政治をする事は出来なかった。
その結果の,国民の皆さんの昨年末の御批判であります。
その総選挙の後に結果として,自民党の政権がもう一度再びできました。
もちろん,政治はですね,国民の皆さんのためのものです。国民の皆さんの暮らしが良くなれば,どの政党であっても構いません。
自民党であろうが民主党であろうが何党であろうが,本当に良い政治をしてくれるならば,国民の皆さんにとっては,どんな政党でも良い筈であります。
しかし,皆さん,3年半前に自民党政治では駄目だ,と,そう国民の皆さんが判断した。
去年の選挙の結果出来た今の自民党政権は,かつての自民党とどのように違っているでしょうか?
今,色々マスコミが持て囃して,如何にも新しい国民の皆さんのための政治が為されるかの如く報道しておりますけれども,現実にやっております事は,かつての自民党政権と同じ手法,同じ官僚制機構の上に乗っかった官僚主導の政治を,ただ繰り返しているだけであります。
わたくしは,そういう意味で本当にこのまんま何とはなしに自民党,民主党が駄目だから自民党政権でしょうがないやと,ここで国民の皆さんが諦めてしまったらば,わたくしは,本当に日本の将来と言うものは暗澹たるものになってしまうのではないかと,特に国民の皆さまの暮らしを守って行く事は出来ないのではないかということを非常に心配致しております。
それは,TPPの問題もその一つであります。
あるいはまた,中国や朝鮮半島の世界的な不安定な地域に存在している日本。
朝鮮に動乱が勃発したらどうするのか,中国はどうなるのか。
これは本当に深刻な問題であります。
そういう政治的問題と同時に,デフレ脱却・景気を良くすると言ってますけれども,またぞろヨーロッパにおいてはユーロの危機が叫ばれております。
従いまして,本当にこれからの政治の舵取りは大変なんです。
わたくしはその意味でですね,何党の政権でも良いですけれども,本当に政権交代可能な議会制民主主義を作んなきゃいけない。
なぜ作んなきゃいけないかと言いますと,現在の政権与党が本当に国民のほうを向いていない,国民の生活と暮らしを考えていない政党であれば,すぐ,それに取って代わる政党が存在するという事がですね,政治に緊張感を持たせ,そして国民の皆さんのために頑張ろう!という事になる訳じゃありませんか。
戦後半世紀以上にわたって自民党政権が続いた。
取って代わる政党がなかった。
ですから色んな問題が起きてきた訳でしょう。
このまんまで行きますと,また自民党の長期政権になりかねない。
もう一度過去の轍を踏む。
過去の失敗をまたぞろ国民の皆さんの負担の下に行なう事になってしまいます。
だから,わたくしは本当に民主党政権が皆さんの期待に応える事ができなかった,そしてそのような形で,民主党政権が終わらざるを得なかった。
大変皆さんに申し訳ないと同時に,残念でなりません。
しかし今言った様に,だからと言って諦めたんでは,日本の民主主義は永久にこの国に定着しません。
わたくしはこういった中から,もう一度ですね,もう一度政権交代可能な勢力をどうしても創り上げて,そしてお互いに緊張感の中で政治を行なっていくという,本来の民主主義国家の在り方に日本をして行かなくちゃならない,そういう思いでおります。
今,ほんとうに我々小さな勢力になってしまいましたけれども,この思いは必ず国民の皆さんに通ずるとおもいますし,国民皆さんの日々の生活の中から必ず,やはり競争相手の政権を担える政党がなくちゃ駄目だと,そういう認識を持って頂ける,そのように,わたくしは確信しております。
そういう意味で今なお全国あちこちを皆さんにお話をしながら歩いておる訳であります。
そのためには,まず最初の関門が,スタートが,今度の夏の参議院選挙であります。
わたくしは今申し上げましたように,私の自民党を離党して以来の最大の目標は,本当に日本を民主主義国家にする事。
そのためには議会制民主主義,政権交代可能な議会制民主主義を日本に打ち立てる事。それがわたくしの夢であり,また政治家としての使命だと,そう思っております。
民主党政権では失敗してしまいましたが,その事を充分我々反省しながら,次の総選挙では何としても,もう一度政権を奪還し,政権交代可能な日本を創り上げたい。
そのように思っております。
わたくしは,その事でわたくしの政治家としての本当に最後の御奉公として,この民主主義を日本に定着させる。
その第一歩を自分の力で,何としても皆なと一緒に創る。
そして,そのあと次の世代に改革を譲り渡したい。バトンを譲りたい。そう思っております。
その次の時代を,次の世代を引っ張って行く代表者が,ここにいる佐藤公治(さとう・こうじ)君であります。 (聴衆・拍手)
佐藤君はわたくしのオヤジさんの代から本当にお世話になり,そしてまた彼自身をよく知っている1人であります。
本当に皆さんのために一生懸命ひたすら頑張ってくれる,そういう真っ直ぐな男であります。
どうか皆さん,亀井先生が仰っていた様に,こんにちの政界にいちばん必要とされるのは,ひたすら,直向きに国民の代表として一生懸命努力する,そういう政治家がわたくしは必要だと思っております。
どうか皆さん,わたくしが本当に最後の力を振り絞って,政権交代可能な日本の第1歩を築き上げると同時に,その後の日本を,この佐藤公治(さとう・こうじ)君に託して行きたい。
そう思っておりますんで,どうぞ次の夏の参議院選挙におきましては,もう一度,広島の代表として,皆さんの代表として佐藤公治(さとう・こうじ)参議院議員を誕生させて国会に送って頂きますよう,重ねてお願い申しあげまして,街頭からの御挨拶といたします。
どうぞ皆さんよろしくお願いします。
ありがとうございました。(小沢議員・深々と礼を繰り返す)
ありがとうございました。(聴衆・拍手)
以下省略
動画はこちらから![](http://my-dream.air-nifty.com/Check.jpg)