生活の党 小沢一郎代表 広島 街頭演説(1)
(生活の党代表代行 森ゆうこ 参議院議員 )より
① 2013年3月20日(水) 広電電停本通駅前
〈 注;傘をささずに演説。すぐにずぶ濡れになってしまう雨の中 〉
亀井(静香)先生のお供をして参りました小沢一郎でございます。 ( 聴衆・大拍手と声「いいぞ!」 )
おかげでワルにされてしまいましたけれども, (聴衆・笑,再び大拍手と声「いいぞ!」 )
亀井先生と同格に扱って頂いたという事を考えれば大変光栄な事でございます。 ( 聴衆・笑・拍手 )
今日はここに一緒に立っております佐藤公治(さとう・こうじ)君の夏の参議院選挙,なんとしても佐藤公治(さとう・こうじ)議員その人のためにも,そしてこの広島県のためにも,そして何よりも,日本の国政のためにも,何としても皆様の御力をお借りしたい。
その思いで今日は参りました。(一部省略)
御承知のように,わたくし自身3年半前に,自民党政治では国民の暮らしを守れない。ここで自民党政治から脱却して,そして政権交代を皆さんの御力で実現させて下さい。
そうお願いを致しました。 (亀井氏が,雨にずぶ濡れている小沢議員をタオルで拭く)
その結果,本当に皆さんの御力で,戦後初めての本格的な政権交代が行なわれました。
しかし,その民主党政権は皆様の御期待に反して,ほんとうにその経過を見ましても,国民の皆様のその期待に,充分応える事は出来なかった。
その事につきましては,わたくし自身,皆様に,国民皆さんにほんとうに申し訳ない,そういう気持ちでいっぱいであります。
わたくし自身,その間3年半にわたりまして,検察の国家権力によりまして政治活動を妨害されて参りました。
しかし,それはそれとして,本当にこの事は,民主党政権が何も為し得ずして,そして国民の皆様の期待に応え得ずして終わってしまった事を,誰よりも誰よりもわたくし自身本当に申し訳なく,そしてまた残念でなりません。
しかし皆さん,昨年末の結果は,この民主党政権の自らもたらした結果ではあります。
ですから,その事自体は甘んじて受けなければなりませんけれども,しかし皆さん,本当にこのままでいいのでしょうか。
安倍政権,今,メディアの鐘や太鼓の御囃子の中で皆様に何とはなしの期待を抱かせておりますけれども,やっている事は何の事はない,かつての自民党政権がやって来た手法と同じ事であります。
わたくしはその意味において,小泉政権もそうでありました,郵政改革さえやれば日本の改革は前進するんだ,そして皆さんが幸せになるんだ,生活が豊かになるんだ,そう小泉さんが言いました。
あの時は確か80%近い国民の支持でありましたけれども,皆さん,その政治の結果はどうなったでしょうか。
国民所得はあれ以来ずーっと下がりっぱなしであります。
10%近く国民の所得は下がりました。
大企業は大きくなり,その内部留保は250兆円260兆円と言われております。
しかしそれは国民皆さんには配分されずに,国民所得は10%も下がったというのが現実であります。
去年の所得も下がりました。
そして今この安倍内閣,このままで本当に国民の皆さんの暮らしが豊かになるんでしょうか。
向上するんでしょうか。
国民所得が本当に増える何らかの根拠はあるんでしょうか。
わたくしは自民党政治の再現は,決して皆さんの幸せをもたらすことはない,そのように考えております。
そして何よりもですね,わたくしは戦後ずーっと政権交代がなかったこの日本社会において,民主主義国家で半世紀以上も政権交代がなかった。
そんな国は世界中どこにもありません。
それを,わたくし共が皆さんの御力で成し遂げた。
これを民主党政権が失敗に終わったからと言って,しょうがない,またずっと自民党で,これでは日本の民主主義は,永久に我が国に定着する事はありません。
そしてそれは,社会の停滞をもたらして,国民の皆さんの生活を,この国を,後戻りさせるだけであります。
わたくしはどうしてもですね,個別の色々な政策問題と同時に,もう一度,もう一度,本当に政権を担当できる,国民の皆さんの期待をきちんと政治の上で実現できる,そういう受け皿を,政党を,グループを何としても創らなければならない。
そう思っております。
どうか皆さん,そうでなければ日本の政治の前進もない。
そして日本は何時まで経っても政治的には後進国,そう言われ続けてしまします。
わたくしはそういう意味において,どうしても次の総選挙,ここでもう一度政権を奪還し,そして国民の皆さんの暮らしに目を向けた政治を創り上げて行きたい。
そのように思っております。
そして,その第1歩が今年の夏の参議院選挙であります。
ここでまた,本当に自民党が圧勝するような結果になってしまったら,今申し上げましたように,日本の前途は非常に暗いものになってしまいます。
何としてもですね,わたくしは,この参議院選挙をまず第1のステップにして,そして来たるべき総選挙で,もう一度国民の皆さんが,ああ,このグループなら,この連中になら政権を任せてもいいやと,そう思える政党・グループを創り上げなければならない。
わたくしは,その基を築く事が,基礎を築く事が,わたくしの政治家としての最後の役目と思っております。
そしてこの民主主義の,議会制民主主義の基を築き,そして日本の将来を次の世代の人に譲り渡して行きたい。
わたくしはその次の世代を代表する選手として,今,脇に立っております佐藤公治(さとう・こうじ)君。
ほんとうに長い長い付き合い,友人として同志としての付き合いをして来た佐藤公治(さとう・こうじ)君であり,その人物も頼れる人柄も全部知り尽くしておりますし,また、亀井先生もほんとうに公治君を可愛がって育てて頂いております。
どうか皆さん,わたくしも最後の御奉公として,今言った事を一生懸命,必ずやって行きたいと思っております。
そして松明を,バトンを,佐藤公治(さとう・こうじ)君に引き継いで行きたい。そういう,本当にそういう思いでおります。
今,この街頭から皆様にこうしてお願いしておりますが,どうかこの思いをおくみとり頂きながら,皆さん自身のために,そして日本の将来のために,皆さんの御支援と御決断,御理解をぜひともお願いするものであります。
ほんとうに悪天候の中,こうして大勢の皆様,街頭にお出まし頂きまして,誠にありがとうございました。
どうか皆様の温かい御支援を重ねてお願い申しあげまして,御挨拶といたします。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
(小沢氏・礼を繰り返す・背広もずぶ濡れ)(聴衆・拍手)
つづく