現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

宮沢賢治「山男の四月」注文の多い料理店所収

2018-08-14 11:09:44 | 作品論
 山男が騙されて丸薬にされかかる話です。
 この作品集の中では、あまり出来がいいとは言えない作品でしょう。
 ファンタジーの一種なのですが、その作品世界に賢治らしいオリジナルな部分が感じられませんし、描写も賢治にしては平凡です。
 特に、ラストがこの種の作品では一番やってはいけない「みんな夢だったのです。」というオチのつけ方なのです。
 また、作品が書かれた時代から無理はないとも言えるかもしれませんが、人種差別的な内容や表現も目立ちます。
 
注文の多い料理店 (新潮文庫)
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新潮社
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青山文平「ひともうらやむ」つまをめとらば所収

2018-08-14 09:52:31 | 参考文献
 第154回直木賞を受賞した短編集の巻頭作です。
 幕末の地方の藩における友人夫婦の刃傷事件に巻き込まれて、武士を捨てて釣り道具の職人になった男の話です。
 最近のエンターテインメント作品の傾向なのか、この作品も描写や文章力で読ませるのではなく知識の披瀝や状況の説明でストーリーを展開していきます。
 確かに物語に必要な情報は効率よく読者に伝達されているのですが、文学性や滋味などは望むべくもなく、人物像も紋切り型で物足りませんでした。
 このような作品が評価され、多くの読者にも読まれているとしたら、児童文学の世界だけでなく、文学全体が大きく変質しているのでしょう。

つまをめとらば
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文藝春秋
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8月13日(月)のつぶやき

2018-08-14 06:21:08 | ツイッター
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