2004年のミスター・インクレディブルの続編です。
「途方もない」という意味を持つ父親のミスター・インクレディブル、この作品では中心的な活躍をする母親のイラスティガール、思春期の長女のヴァイオレット、小学生の長男のダッシュ、それに家族の中で不思議なパワーを一番もつ赤ちゃんのジャック=ジャックの五人家族が繰り広げるスーパーヒーローものです。
予告編では、繰り返しジャック=ジャックの魅力が描かれていて、それに魅かれて見に行った観客(私もその一人ですが)が多かったと思うのですが、彼の活躍シーンはそれほど多くなく(やはりこの映画の一番の魅力ですが)、実際はイラスティガールの活躍を中心とした映画でした。
特殊能力を使うシーンは確かに迫力があるのですが、SFXの映画が溢れている現在では、それほど新味のあるものではないし、法律によって禁止されているスーパーヒーローたちの復権というテーマは前作の延長にすぎません。
致命的なのは、慣れない家事に悪戦苦闘する父親、脚光を浴びながらも家に残してきた子どもたちが気になって仕方がない母親、初めてのデートに悩む思春期の女の子、元気いっぱいだが算数が苦手な男の子という設定は、あまりに没個性で時代錯誤です。
このあたりにも、最近のディズニー映画の保守化、アメリカでのジェンダー観の揺り戻しなどが現れているようです。
そういった意味でも、型にはまらないスーパー赤ちゃんのジャック=ジャックの、題名通りの途方もない活躍を期待していたのですが。
「途方もない」という意味を持つ父親のミスター・インクレディブル、この作品では中心的な活躍をする母親のイラスティガール、思春期の長女のヴァイオレット、小学生の長男のダッシュ、それに家族の中で不思議なパワーを一番もつ赤ちゃんのジャック=ジャックの五人家族が繰り広げるスーパーヒーローものです。
予告編では、繰り返しジャック=ジャックの魅力が描かれていて、それに魅かれて見に行った観客(私もその一人ですが)が多かったと思うのですが、彼の活躍シーンはそれほど多くなく(やはりこの映画の一番の魅力ですが)、実際はイラスティガールの活躍を中心とした映画でした。
特殊能力を使うシーンは確かに迫力があるのですが、SFXの映画が溢れている現在では、それほど新味のあるものではないし、法律によって禁止されているスーパーヒーローたちの復権というテーマは前作の延長にすぎません。
致命的なのは、慣れない家事に悪戦苦闘する父親、脚光を浴びながらも家に残してきた子どもたちが気になって仕方がない母親、初めてのデートに悩む思春期の女の子、元気いっぱいだが算数が苦手な男の子という設定は、あまりに没個性で時代錯誤です。
このあたりにも、最近のディズニー映画の保守化、アメリカでのジェンダー観の揺り戻しなどが現れているようです。
そういった意味でも、型にはまらないスーパー赤ちゃんのジャック=ジャックの、題名通りの途方もない活躍を期待していたのですが。
![]() | インクレディブル・ファミリー (ディズニーゴールド絵本) |
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講談社 |