現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

宮沢賢治「山男の四月」注文の多い料理店所収

2018-08-14 11:09:44 | 作品論
 山男が騙されて丸薬にされかかる話です。
 この作品集の中では、あまり出来がいいとは言えない作品でしょう。
 ファンタジーの一種なのですが、その作品世界に賢治らしいオリジナルな部分が感じられませんし、描写も賢治にしては平凡です。
 特に、ラストがこの種の作品では一番やってはいけない「みんな夢だったのです。」というオチのつけ方なのです。
 また、作品が書かれた時代から無理はないとも言えるかもしれませんが、人種差別的な内容や表現も目立ちます。
 
注文の多い料理店 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

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