現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

ミスター・インクレディブル

2018-08-11 20:47:25 | 映画
 2004年のアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した作品です。
 2018年に公開された続編の「インクレディブル・ファミリー」と比べると、CGの技術はかなり古いですが、普通の人間になろうと苦悩するスーパーヒーローたちの苦悩は良く描けています。
 また、家族全員のスーパーパワーがバランスよく描かれていて、母親(イラスティ・ガール)に偏っていた「インクレディブル・ファミリー」よりも楽しめます。
 赤ちゃんのジャック=ジャックがパワーに目覚めるのも、続編(実際には14年かかりましたが)を期待させています。
 なお、ラストシーンは、「インクレディブル・ファミリー」の冒頭の部分につながっています。

Mr.インクレディブル (吹替版)
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丸尾美保「大正期におけるロシア昔話の受容について」

2018-08-11 15:56:06 | 参考情報
 日本児童文学学会の第51回研究大会で、発表された研究発表です。
 大正期には、驚くほどたくさんのロシア昔話が日本で紹介されたそうです。
 その変遷と原典、訳者による違いなどを丹念に調べた労作です。
 ただ、発表が淡々とレジュメを読むだけで、用意されたプロジェクターなども使われなかったので、せっかくの内容が時間切れで十分にアピールできてませんでした。
 調べたことをレジュメ通りに話すのではなく、考察の部分をパワーポイントなどを使ってまとめたりして、プロジェクターを使ってもっと詳しく説明すればよかったと思いました。
 また、司会者たちの再三の注意に従わずに、終了時間を超過してそのまま話し続けたのも好感が持てませんでした。
 しかし、今回発表された研究は、鈴木三重吉の訳の変化と雑誌「赤い鳥」の関係など、もっと考察すれば面白くなりそうなテーマでした。
 また、「なぜその時代にロシア昔話」なのか、当時の政治的、社会的背景との関連などについても研究を広げられると思います。

ロシアの昔話 (福音館文庫 昔話)
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