現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

調べた知識を作品へ反映させる

2018-05-06 08:53:41 | 考察
 書き手は、児童文学に様々な知識を持ち込みます。
 生物学、心理学、歴史学、文学、物理学、化学、数学、社会学、…。
 なんでも、作品に反映させること自体はOKです。
 その知識が、きちんとした裏付けがあって、書き手が自分の教養として消化されていれば、それが作品に反映されることは、読書の大きな楽しみになります。
 かつては、書き手たちは、本を購入したり図書館を渉猟したりしながら、膨大な時間をかけてそれらの知識を手に入れていました。
 しかし、今は違います。
 適当なキーワードで検索すれば、それらの知識はインターネットによって瞬時に手に入れられます。
 気をつけなければいけないことは、インターネットの情報は玉石混交であることです。
 そのため、作品(商業出版されていてもです)の中に、不確かな情報に基づいた「知識」がばらまかれています。
 インターネットだけに頼らすに、きちんと原典を取り寄せて、手間暇かけて調べてしっかり裏を取ることは、インターネットの時代でも変わらずに大切なことです。

インターネット (岩波新書)
クリエーター情報なし
岩波書店
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