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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

児童文学における理性と感情

2016-10-21 16:33:38 | 考察
 児童文学から理性が失われてから久しいです。
 かつては、児童文学によって未知な事柄(例えば、都会、地方、外国、男の子、女の子、大人、政治、貧困、差別、格差、障害者、戦争、スポーツ、動物など)を知ることができ、読者の知的好奇心が刺激されました。
 しかし、今ではそういった理性的な内容はほとんど失われて、もっぱら感情(感動する、泣ける、怖い、笑えるなど)に訴える作品ばかりです。
 そういった一時の娯楽に供する作品ばかりが、書店の目立つところに並んでいます。

現代児童文学の可能性 (研究 日本の児童文学)
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東京書籍
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2016-10-21 08:34:14 | キンドル本
 主人公は、少年野球チームに入っています。
 今まで補欠だった主人公は、初めて試合に先発で出場することになりました。
 その試合を、おとうさんが見に来てくれることになります。
 ところが、来られないはずだったレギュラーの先輩が来たので、やはり補欠になってしまいます。
 試合の終盤で、主人公は代打で出場することになりました。
 主人公は、おとうさんの前でヒットを打とうと張り切ります。
 しかし、監督からは送りバントのサインが出てしまいます。
 おとうさんの前でいいところを見せたかった主人公は、サインを無視してバントをせずに打ってしまいます。
 その結末と、思いがけなくおとうさんがしてくれた話とは?

 (下のバナーをクリックすると、スマホやタブレット端末やパソコンやKindle Unlimitedで読めます)。

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黒川博行「帳尻」左手首所収

2016-10-21 08:30:15 | 参考文献
 ホスト崩れの占い師の若い男が、客を装った女の証券詐欺にひっかかる話です。
 浅はかな男を笑うのは簡単ですが、似たような詐欺話は私自身も含めてほとんどすべての人たちに、いろいろな所から毎日のように降りかかってきます。
 それによって、家庭が壊れたり不和になったりすることも、少なからずあることでしょう。
 こういった詐欺話を取り扱った作品は、児童文学にもあってもいいかもしれません。

左手首 (新潮文庫)
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新潮社
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