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ブルージュ・トリエンナーレ




世界中が注目する、たとえばヴェネツィア・トリエンナーレとは規模も知名度も格段に違うが、北のヴェネツィア・ブルージュも、今年はブルージュ・トリエンナーレの年にあたる。

中世の面影を残すブルージュの街中に、インスタレーションを設置し、対話を生む...

こういうイベント、大好きだ。
知り尽くしていると思う街角が、別の表情で語りかけてくるのである。


写真3枚はわたしの最も気になる作品。

一番上はブラジルのアーティストHenrique Oliveiraの作品で、ブルージュ市内に残る最も古い城壁に、自然が人口をテイクオーバーする様子を...とはいえ、この根っこは人工素材でできており、われわれの日常の思い込みがどのように思想を形作るかということにポイントがあるという。




次はわたしがブルージュで一番好きな教会、ワルヴルガ教会の前に作られた、メメント・モリ? とわたしは思った...
Hans Op De Beeckの『死の舞踏』。凍りついたメリーゴーランドは現実と非現実の間にあり、想像の中ではこの遊具は動くのか、綿飴のにおいはするのか、人間はどこまで娯楽を必要とするのか...

ここには昔、小学校があったので、それを知っているとまた味わい深い。




最後はブルグ広場のNadia Kaabi-Linke、Inner Circle。トゲトゲのついたベンチには座ることができず、座ったとしても顔を合わせることはない...
こちらはブルージュなどにあった(今もある)排他的な組合やサークル、エリートグループを現し、ブルージュの持つ二面性、「丁寧なもてなしと排他性」を現すそうだ。すごいな!!

他にも愛の湖の赤いインスタレーション、ナイジェリアのNnenna Okoreによるのも美しかったが、おしゃべりに夢中で写真を撮り忘れた!


過去の遺産を眺めながら歩き回るのも、こういった、自分では思いがけない、はっとさせられるような切り口を見ながら歩くのも、いい。
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