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Brugge Style
U2@O2, innocence and experience tour
ご招待いただき、U2のInnocence + Experience Tour 2015へ。
U2に親しむの、何年ぶりだろう。一時は好きだった。
中東で生活していた頃、そりゃ学生の間で流行っていた。
湾岸戦争前夜のあの頃は、人類は未だ未熟だが、今後は経済的にも政治的にも世界はどんどん良くなるのだ! という雰囲気みたいなものがあった。
U2の怒りと悲しみの歌詞の裏側には、パンドラの箱のようにまだ希望が残っていたのだ。
だから若者に人気だったのだ。
そして2015年...
世界は良くなっているだろうか?
あるいは、「世界が良くなる」という状態は、「冷蔵庫が熱くなる」とか「モエの頭が良くなる」のような組み合わせの効かない言葉なのだろうか?
などと思いながら、相変わらず政治的メッセージの強いステージをほとんどかぶりつきで鑑賞。
大きく分けて3つあるステージのひとつ、上手スタンディングエリアの一番前に連れて行ってもらったものの、「ボノに水をかけられるかも」と忠告され、はたまた立ち話に熱中していたら押し出されて少しづつ一番後ろへ(と言っても人垣の3番目ぐらいの位置)。
アダムがベースを交換するたびに、テクの人にありがとう、とにっこりきっちり声をかけているのが聞こえ、そういうジェスチャーに一番弱いわたしは完全に参ってしまった。
U2のメンバーには10年ぐらい前にパーティーで会ったことがあり、ものすごく腰が低くて全然威張ってないくて、本当にいい人たちなんですわ。
前回の360° Tourのステージもすごかったが、今回のステージもすごかった。
アリーナをいっぱいいっぱいに使ったステージがアルファベットのIの字型になってるのだ。
つまり、Iの上と下の横線と真ん中の縦線もステージ。真ん中の縦線の上には20メートル以上はある両面式スクリーンがあって上下し、その中に入って移動したり、演奏もできる。
セクシーなダンサーや華々しい衣装早変わりなどは一つもないが、いつも通りレベルの高いショーだった。
ショーの中でステージ上に上げてもらった女の子が、キュートなベルギー人の女の子で、「お名前は? どこから来たの?」とボノに質問された。
娘に、「あなた、ああいうシチュエーションで『どこから来たの』と聞かれたらなんと答える?」と聞いたら
「うーん...ベルギー人ですが、12歳から英国に住んでます...あ、母親は日本人です...って、全部入れたいかな」と言っていた(笑)。
来週もう一回見に行きたい...
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