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Brugge Style
フラワー(小麦粉)とフラワー(花)
ピンクと緑の組み合わせ、春らしくてかわいい。
先日書いたアール・ヌーヴォーのモチーフっぽいところもいい。
ブリグジット、新型コロナ、ウクライナ侵攻と試練が続き、英国のインフレーション率はすでに6%近い。
今日はスーパーで、卵一パックが去年に比べて少なくとも5%値上がりしているのに気がついた。
小麦の供給をウクライナに依存している英国では、ウクライナで今年の作付けができていない(あたりまえだ)ことから、店の棚から小麦粉が消えるのではと心配されているし(偶然かもしれないが今日は小麦粉の棚は空だった)、小麦粉自体の価格はまだそれほど上がっていないようだが、パンの価格はすでに跳ね上がっているそうである(というのはうちではホームベーカリーで焼いているので実感があまりない)。
ウクライナでお腹を空かせている子供のことを考えると、このようなことを書くのすら不謹慎に思える。パンがなければご飯を食べればいいじゃない、とか。
英国の問題はなんといってもエネルギー価格だ。
来月から英政府はエネルギー価格上限を撤廃する。
その結果、家庭の光熱費は最低5割値上がりする。5割ですよ、50パーセント。5パーセントじゃないよ(笑)!!
わが家では娘が大学生になってから夫と2人暮らしで、毎月平均日本円で5万円支払ってきたが、4月から7万5千円と怒涛の値上がりだ。
更年期障害で暑がりになったのも悪いことばかりではないかも...(泣)。
ガソリン代もあれよあれよという間に1リットル300円近くになった。
わたしは必ずしもSDG’sが十分だとは思わないが、それでも今年は一台は電気自動車に乗り換えようと思っている。
うちの近所にはごく普通の花屋が二軒あり、またスーパーマーケットの花売り場もけっこう充実している。
まあ、ブルージュのかっこいいのがノーマルな花屋や、水曜と土曜の市場の華やかさには比較できないにしてもありがたい。
ブリグジットが決まった時、ひいきの花屋さんが「(オランダから仕入れることが多い)個人経営の花屋なんかはもうやっていけない」とおっしゃっていたが、あれから状況は改善されるどころか、悪くなる一方である。ちなみにこの花屋は去年閉店した。
完全に政治の失敗だ。しかし政府はブリグジットの失敗をひた隠しにし、コロナのせいにしている。今後はなんでもウクライナ侵攻のせいにするだろう。
今はまだ、売り場は春の華やかな花で溢れているが、人々がフラワー(小麦粉)を買えなくなった時に、フラワー(花)を買うのだろうか。
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