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インディアン・サマーにはまだ早い




西ヨーロッパの夏は、7月いっぱいだが、ブリュッセル・マラソンの開催される9月の2週目あたりは毎年晴天で暖かい(暑い)。

暦的には「インディアン・サマー」と呼ぶのにはまだ早いのだが、そう呼ぶ人は多い。

8月も終わりが近づき、灰色の雲が垂れる肌寒い朝にセーターを羽織りながら、「ああ、今年の夏も短かったなあ」と絶望的にため息をつく西欧の人々にとっては、この時期の天気の戻りは恩恵以外のなにものでもないのである。

特別な名前で呼びたくなる。青空の元、すっかり低くなった日差しがキラキラと万物を輝くかせるインディアン・サマー。

欧州では別の素敵な名称があるようだが(老婦人の夏とか、聖マーティンの夏とか)、わたしに馴染みがあるのは映画や音楽のタイトルにもよくつかわれているインデアン・サマー(米語)だなあ。

今日あたりから来週にかけてごきげんなお天気が続きそう。
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