日本・ベルギー・英国 喫茶モエ営業中
Brugge Style
午前2時のスフレ・チーズケーキ
目下、新型コロナウイルスロックダウン中の英国、イングランド。
「なぜ状況がこれほど悪化しているのか」「去年3月の1回目のロックダウンで何も学ばなかったのか」あちこちで?が飛び交っている。
今日は「自分が感染者であるかのように行動せよ」というスローガンが新しく発表された。
また、女王が特別ルール適用なしに、つまり年齢順に順番が回ってきたことによってワクチンを摂取されたそう。
わたしにできることは少ないので、粛々と隔離生活を続けるしかなく、相変わらず、読書、ピアノの練習、お菓子をレシピの分量をアレンジして実験的に焼いてみる、ネットで買い物をするなどして無聊を慰める日々だ。
ネットで大陸ヨーロッパから買い物をする場合(<わたしは比較的よく買い物する)、ブレグジットのせいで新しい問題が発生している。
ブレグジットに際して、新しい輸出ルールの準備を整えていた例えば規模の大きい会社以外は、新規ペーパーワークや、英国の新処置(英国にVTA(付加価値勢。簡単に消費税)を納めるための新しい口座を英国に開設するべし)などの問題に対応しきれず、当面は英国への輸出を控えるようになった会社が少なからずある。
クリスマス前にドイツのマイセンに食器を注文したところ、一回めは年末のブレグジットの混乱で、二回目は「輸出書類不備」で荷物が二回も出荷元に戻ってきているのだとか。今、マイセン事務所は三回目の手続きトライをしている最中で、昨夜はついに書類が揃いました! と連絡が来た。
わが家の場合はベルギーに住所があるので、その住所に送ってもらうことができるにしても、それを引き取りにベルギーまで行くのはいつになるの...という感じだ。
今後は小規模な会社や、個人の輸出入の手続きを負うようなプラットフォームができるかもしれない。
昨夜はあっさりしたスフレチーズケーキが食べたくなり、翌日のおやつにするべく、夜中の2時から焼き始めた(その時間まで読書がやめられなかったのです)。
分量を調節し、焼き方を変えてみたら今までで一番よくできた(手前味噌はわたしの別名)!
オーブン出したての時は高さ21センチ、冷めて落ち着いて10.7センチ、表面が割れなかったのがうれしい!
最近ではお菓子は味わうよりも、実験の方に夢中になっているかもしれない...
このケーキもまだ食べていない。
よく冷えて落ち着いているだろうし、これからおやつの時間。
今週の英国は3日連続で感染者が6万人を超えた。
だいたい50人に一人が感染している計算だそうである。
死者は過去28日に感染が確認された人だけで、一日千人を超える日々。
このままだと今月末までに合計で10万人以上の人が亡くなる計算だそうだ。
入院中の人は3万人以上。これは春のピークを超えた。
このままだと、1月19日までに5千以上のベッドが不足するとか。
ここまで状況が悪化した理由としては、年末に発見された変異株(5割は感染しやすい)と、やはりクリスマス時期に他世帯と混合した人が増えたこと、あるいはティア4のレベルでも学校が継続されていたこと、すでに感染して回復した人は「もう免疫があるから」と楽観しがちである、など、決して一つの理由ではなく、複数のファクターが挙げられるらしい。
ケーキは生きものだという人もいる。
「幸福」そのものだという人もいる。
そんなことは考えたことはなかったが、隔離生活中のわたしにも、精神衛生上効果があるのだろう...
手を使って何かを作る、何かの世話をするというのは精神上いいのだろうな。
先日は、この状況でクリスマス休暇中にもお国に帰国できず、大学街に留まっている娘のお友達にカップケーキとマドレーヌをそれぞれ二ダース送ってさしあげた。彼女らのためというよりは、自分自身のためだった。
そういえば数日前にBBCニュースで専門家が「精神的に参っているのなら、ニュースを見ないようにしましょう。体を動かしましょう。そして(自分に集中せず)他の人の世話や役に立つことをしましょう」と言っていた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 松毬と百合の花 | 冬のシナモン... » |