もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

身内の様子が伝わってきた

2011-03-22 07:34:55 | Weblog
  今朝はどんより曇り空。
 降霜や氷は張らないけれど、春は名のみの寒さになりそうだ。

 海岸沿いに多く住む、妻の身内のようすが少し伝わってきた。
 山元町中浜や磯浜にある実家やおば達の家はみな流されてしまい、一人が行方不明になっているとのこと。少し離れた浜吉田に住む身内の家は残ったが、どろどろの状態だという。
 
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 あまり報道されていないが、絶句する惨状だ。(今日の地元紙:河北新報より)
 一昨日までの山元町の死者は301人・行方不明者526人・避難者3811人。

 出勤時間になっても、我が家の前の県道を走る車の数は極端に少ない。
 スズメのペアがミズキの梢に留まっている。

妻の闘病記 6

2011-03-21 18:26:30 | Weblog
  おととい看護師よりウエットティッシュを持ってきて欲しいといわれたのでドラッグストアーを数軒回ったが売り切れていて手に入らない。
 
 駄目もとで「the BIG」に入る。
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 100人単位で店内に入れられる。
 店内は野菜、果物などは種類と量は普段なみ。
 ウエットティッシュは詰め替え用が入荷していた。とりあえず2袋と爪切りを求めた。

 病院の広い駐車場はがらがら。
 今日も玄関は開かず裏口からだ。

 治療室に入って目についたのは、顔は赤みを帯び唇の色がとてもきれいになっていた。
 ただ左手が毛布のカバーをぎゅっとつかんでいる。
 これまでになかったことなので看護師に訊くが分からない。

 両足はひっきりなしに動いているので、毛布ははだける。
 「寒いのか」と訊くと、首を軽く左右に振った<emoji code="a006" />
 土踏まずを軽くもんでやった。

 右目はまだ開かないが、目じりからたっぷりの涙があふれていた。
 表情はまだ乏しいが、機能より今日という確かさをかんじられた。

 ウエットティッシュはこれでいいと受け取ってもらい、爪切りも置いてきた。
 帰りにパジャマのリースの延長を頼んで帰路についた。

 今日水道が通る予定だったが、だめだった<emoji code="a004" />
 洗濯をした~い。風呂に入りた~い!
 

妻の闘病記 5

2011-03-20 12:19:57 | Weblog
  今日はうす曇。風、冷たい。夜は雨の予報。
 長期戦だ。石油ストーブは焚かないようにしている。

 妻の実家や主な身内に電話をするが、どこも呼び出し音がならない。
 きのう山元町坂本に行ってきたという人の話を聞いた。
 海岸沿いの平地は壊滅。津波は、県道も国道6号も乗り越えていたと言う。
 命が助かってさえいればいいのだが・・・

 昨日、妻に会ってきた。
 まだ鼻の管はとれていない。週明けに検討するそうだ。
 口の中の掃除中で、「口を開けてと言うと開けてくれますよ」と。

 反応を調べるのか「両手を上げて」と言われると、グローブが外れた左手はすっと上がるがベッドの柵に拘束されていた右手はもう少し。拘束はしばらくの間開放された。
 脚は右も左ももごもご良く動かしている。理由は分からない?
 
 右まぶたはおとといより開き、左目の瞬きと連動していた。
 表情は乏しいが、少しずつ回復に向かっている気がする。
 
 今日はガソリン節約のため面会には行かない。  
 残量はあと1往復分。


男たちの震災復興

2011-03-19 11:46:26 | Weblog
  今朝の蔵王連峰。
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 昨夜は静かな月夜。
 
 岩沼市に住む大工のDさんは、今回の地震で自宅を流され両親と避難所生活となった。

 話を聞いた車の整備工場をやっているSさんが、仲間を集めて車両置き場の倉庫を改修して仮設住宅を作り始めた。
 集まったのは、腕のいい大工さんが2人(大工はDさんをいれて3人)、重機の運転手2人、従業員3人その他随時に参加。材料はそれぞれ必要な物を持ち寄る。
 
 片付けから3日でほぼ完成!
 昨日は、使っていない古い簡易プレハブをもらって据え付けていた。
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手前のユンボで吊って、置くのリフトで持ち上げて、あうんの呼吸でゆるゆる運ぶ。
設計図はない。一人ひとりの技術と知恵がうまく重なりあって、目測でぴたっと収まった。
 これで両親の部屋も出来上がった。マネージしたSさんの力は大したものだ!

 ここには男達の復興が始まっている!<emoji code="a001" />
 心意気で集まった男たちに乾杯!!!<emoji code="a002" />
 Dさん一家がんばれ~~~

なんにもなければ

2011-03-18 10:22:49 | Weblog
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 ゆうべも冷えた!
 夜中にうっすら雪が積もり、3mmほどの氷が張った。(昨日の氷はもっと厚かった)
 風は冷たいが、よく晴れそうだ。
 
 病院に面会に行きたいけれど、
 「ぼちぼち村」にも行きたいけれど、
 太平洋岸にも行きたいけれど、
 ガソリンがなくて動けない<emoji code="a004" />

 梅に雪。
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 何にもなければ乙な物なのに・・・
 

生きていました!

2011-03-17 17:44:14 | Weblog
  みなさん、ご心配をおかけしましたが生きています。
 地震発生のときは、妻の病院の1階ロビーにいました。
 とてつもない大きな揺れが長時間繰り返しました。
 天井が落ちて下敷きになるかと思いました。

 昨日の夜、電気は復旧しましたが水道はまだです。
 広報では21日の予定だそうですが、ここはもっと延びそうです。
 インターネットは今日の午後回復しました。

 これからもよろしくお願いします。 

「子どもは発展途上人」を聞く

2011-03-11 11:00:02 | Weblog
  この前の日曜日、宮教組婦人部の主催で「子どもは発展途上人」という話しを聞いた。
 講師は、以前都知事選で石原現知事と戦った“三上 満”さん。
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 穏やかで、メモを取らないですむほど分かりやすい話だった。
 
 今日は2時までに病院行きだ。
 どんな顔をしているだろう。

 タカは明日の朝迎えに行くことにした。 

妻の闘病記 4

2011-03-10 21:37:07 | Weblog
  今朝は、なごりの雪がうっすらと周りを飾った。
 
 洗濯物を干していると、電話が鳴り出した。
 「その後の容態はいかがですか?」というもの。
 夜には、隣の奥さんまでがご近所を代表して訊きにこられた。
 
 こんなにたくさんの人に心配してもらえるとは!<emoji code="a006" />
 神の声(幻聴)さえ聞こえてこなければ・・・と思う。

 病室につくとベッドがない?
 近くの看護師に訊くと、検査に言ったのでしばらく待つようにとのこと。

 30分ほどしてストレッチャーに乗って運ばれてくる。
 昨日の顔の赤みはとれて呼吸も楽になっていた。

 声をかけても昨日までと同じ。反応はない。
 ただ、左の目じりから涙が少し!?

 しばらくたったら、左目が開いた。
 何かを探すような動きはないが、しばらくの間開いていた。

 昨日より今日。今日より明日。
 良くなってきそうな感じがする。

 帰ってから味噌汁を作り塩マスを焼く。
 これから一人生活ができるように訓練だ!

 今夜も冷える。 
 

妻の闘病日記

2011-03-09 21:34:05 | Weblog
  昨日までの妻の容態の変化を日記として続けることにしました。

 本日は3日目。
 病院より、病室がICUから集中治療室に移動したと連絡あり。

 今日は長女と次女が千葉と東京から駆けつけてくれた。
 仙台駅で待ち合わせ、いっしょに病院へ。
 
 ナースセンターで訊くと案内してくれたところは集中治療室。
 一度に入れるのは二人まで?という制約あり。

 先ず、長女と。手を消毒して入ると真っ赤な顔をしてうなって寝ていた。
 ひざを曲げたり、腕を動かしたりと昨日より動きはでてきているが、まだ意識は回復せず。
 午前中に妹たちがきた時には目をちょっとだけ開いたそうだ。

 かなり苦しそうだ。看護師に訊くと、熱があるとのこと。
 血圧も高いので、これから鼻の穴から管を通して下げる薬を胃に入れるという。
 こんな状態では脳内の出血が増えるのではないかと心配する。

 院内のレストランで、おそ~い昼飯を食って、寝具のリースを契約して買える。
 (パジャマとバスタオルとフェイスタオルで1日300円。試しに10日分契約)

 外は雪になっていた。
 長女は3人の親。すっかり主婦になっていた。
 そっと美容代を渡す。次女にも話して・・・
 
 二人は家に寄らず、仙台駅から新幹線で帰っていった。
 長女は東京駅から更に2時間かかるという。

 今日は、ありがとう。<emoji code="a001" />

 ※昼前大きな地震あり。特に被害なし。
 

生かされるのなら みんなのために

2011-03-08 22:09:50 | Weblog
  今朝は電話のラッシュ!<emoji code="a004" />
 テレビで見た、地元紙で見たと、心配してのもの。

 隣の奥さんは、家に心配した人たちが集まっているからと呼びに来てくれた。
 5人の地区の人が座っていた。
 けがの容態についてお知らせをして、警察へ。

 署では、簡単な事故の説明があって、車の中にあったバッグ2個を渡された。
 女房の全財産だ。(どうしてこんな物を持ち歩かねばならないのか不思議でならない)
 必要なのは、保険証と小生名義のカード。保険証が見当たらない。再発行か? 

 それから事故車を見せられた。運転席側はグシャッ!
 フロントガラスはばりばり!生きておれたのはラッキーといえるかも・・・
 
 新聞には、住所といっしょにフルネーム<emoji code="a003" />
 よほどニュースがなくて困っていたのだろうが?。
 警察は、「我々が現場に着く前にマスコミが来ていて・・・」と弁解。

 指示された入院用具を求めて、ようやく病院へ。
 今日は手足をよほど動かすようになっていた。

 道を迷って遅れる。面会にお出でいただいた人たちを待たせてしまった。
 家庭ではトラブルメーカーの女房だが、ッこんなに仲間がいるとは<emoji code="a006" />
 
 これからは欲の皮を脱ぎ捨て、皆さんのために働けるのなら生かされるし、さもなくば終わりを迎えることになるだろうと思いながら帰路についた。