MASTER PIECE

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猫なんかよんでもこない

2016年09月11日 19時02分57秒 | 映画



風間俊介主演の作品ですね。

プロボクサーを目指すアラサーの主人公と野良猫との生活を通じて芽生える愛情の物語。
どこにでもある捨て猫を拾ってきてからのほのぼのとしたゆるーいドラマでした(笑)。

しかしこの映画作品の冒頭でダンボールに平然と猫を捨てる人間がいる事が信じられない・・・。
まぁ猫は犬よりも野生の本能が強いので野良でも生きられるのだが、人間の勝手過ぎる行動はダメでしょ!!。

その主人公は犬派だと言って、最初は毛嫌いしていたのだが、結局は子猫に情が移って・・・
という猫好きにはあるあるの常識ですね。

観ていてやっぱり猫ってかわいいです、まず孤高というか人間に媚びないというか。
たしかに猫なんてよんでもきませんね
甘えるときには甘えて無視するときには完全無視って、そのツンデレの性格が愛らしいです。

ほのぼのしてじわじわと感動する作品でした。

ペット・サウンズ

2016年09月05日 17時50分25秒 | 音楽



たまには音楽の話題でも。

最近映画の「ラヴ&マーシー」を観てから興味もって聴いてみました。
ビーチ・ボーイズの知識はよく知りません。「サーフィンUSA」とか「カリフォルニア・ガール」などの
「西海岸の意識高い系が女子にもてる為にやっているナンパな音楽」←凄い偏見ですね。

元々洋楽はクイーン、パープル、ツェッペリン等の英国ハードロック系から入ったものですから
ビーチ・ボーイズは興味がなかったというか、聴く機会がなかったんです。
でも、聴かず嫌いでしたね、正直そう思います。音楽の出会いってある意味運命とか縁とか・・・
そういう不確かな要因が大きので、聴く聴かないは本当に偶然。。。
だからおじさんから一言いいたい!!!
若い頃にジャンルにこだわらずに色んな音楽に興味を持って聴いてほしい・・・←いらんお世話(笑)。

話がそれましたが・・・

「ペット・サウンズ」の音楽そのものはかなり新鮮ですね、コーラスやメロディの美しさもさることながら
複雑そうなコード進行みたいだけど、そんなに複雑に聞こえないところが不思議な印象を受けます。

正直な感想は、「こんな作品があったんだ!!」と、素人以下の感想。
なんか、音楽レビューを読むと、過大評価とか過小評価とかありますね、うん、多分それが名盤の条件です。
ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」と双璧をなすポップミュージックの到達点という評価ですが
私から言わせてもらえれば「どちらも素晴らしい!!ので比べることがナンセンス!!」←ちょっとドヤ顔(笑)。

ただ「サージェント・ペパーズ~」はある程度の緊張感を感じるが「ペット・サウンズ」はあんまし感じない。
なんと言うんだろうか? ブライアン・ウイルソンの優しさがにじみ出ているアルバムだと思う。

時計館の殺人

2016年09月04日 04時16分13秒 | 書籍



綾辻行人の館シリーズ6作品目。
上下刊で900ページあるのですが、面白すぎて一日で読めてしまう(笑)。
(実際は4日で読破しました)

今回の作品に登場する人物が27人(同一人物含む)。
そのうちすでに故人なのが9人。現代での残り18人で物語りは進みますが・・・以下ネタばれあり
最終的に11人が殺されます(事故死を含む)。。。シリーズ史上もっとも大量の殺人事件です。(ひどくない?)

そんな世間を揺るがす大事件に、またもや推理作家の鹿谷門実(島田潔)が驚くべき推理力で解決します。
(ちょっとあんた、探偵でもないのに・・・なんたる灰色の脳細胞なんだろうか!!)

まぁ物語は10年前の悲しい出来事で時計館の主人、古峨倫典が作ったパラノイア的な時計館の仕掛けと
過去の悲しみにとらわれる狂気的な妄想や願いが悲劇を生むのですが・・・
正直な話、こんな緻密で計画的な犯罪はどんなにがんばっても完全犯罪は成立しないです(笑)。
おそらく完全犯罪は計画性が無いほうが上手く行くのかもしれません。
まぁ殺人や悲劇的な出来事は小説の中だけで楽しみたいものですね。

読み応えがあって最近読んだ中では抜群の面白さでした。

リアリティのダンス

2016年09月01日 18時15分40秒 | 映画



「エル・トポ」で有名なアレハンドロ・ポドロフスキ-監督作品。
内容は、監督の少年時代の自伝的な作品になってます。。。

観た正直な感想は・・・まず一般的には受けない!!(笑)R15になってるし。。。
まぁ受ける受けない、商業的に成功する、しないは関係ないんだろうね。
だって監督が表現したい芸術なのだから。

南米映画らしく原色が目立っていて異様な世界観がちょっと受け付けない(笑)。
真っ赤な赤・真っ青な青、真っ黒な黒って中々実際は見ないものなので・・・独特な映像センスでクラクラする。

南米の文学や映画など、あまりなじみがないのでなんとも言えないですけど・・・
なんだろうなぁ~ この世紀末な感じは・・・(笑)。
あっそうだ、日本にもこんなイメージの作品で思いつくのが寺山修司の作品。
暴力とか差別とか「田園に死す」が一番イメージに近いです。

そうですね、自伝的っていっても描いているのは虚構の世界。少年の心象風景。魂を癒す祈りの物語。

文学的とか宗教的とか・・・なんて分かりにくいんだろうか。。。(笑)。

もう一度「エル・トポ」見直して勉強しようかね・・・。