MASTER PIECE

映画 音楽 書籍 etc

ミーン・ストリート

2013年03月16日 11時38分48秒 | 映画



マーティン・スコセッシ X ハーベイ・カイテルの作品。

ロバート・デ・ニーロも出ているが、変な役で主役のハーベイを食ってしまっているので
なんとも中途半端な作品でした。

私としては最近観た中では、けっこう硬派な作品ですけど、内容が軟派過ぎて・・・

仲間内での借金の揉め事、そして最後は・・・

この作品はスコセッシ監督の自伝なのですけど、主役のカイテル=スコセッシだとしたら感情移入できるが
デニーロ=スコセッシだとしたらあまりにもトリックスター過ぎて感情移入出来ないです・・・(笑)
まぁ、良くも悪くもデ・ニーロが目立ってしまった作品という事でしょうか。

ニューヨーク、リトルイタリー地区で育った若者たちの群像劇なのですけど
内容的には日本映画の【パッチギ】的な印象ですね・・・(もちろん製作はこっちの作品が先です)

映画の冒頭に主人公のカイテルがニューヨークで一番古いキリスト教会で懺悔するシーンがあるのですけど
そこで主人公はとっても信心深い男として描かれている、仲間内でもその事についていじられたりするシーンがあるが
それをジョークで受け流す主人公は絶対的な自信やキリスト教に対して敬虔さを持っている人物なので
やっぱり監督のスコセッシは自分の姿をこの主人公として描いています・・・
後年【最後の誘惑】を作る監督の原点を見ることが出来て興味深いですね。

やっぱりどう見てもカイテルのかっこ良さよりもデ・ニーロが目立ってしまう作品でした。