読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

千年の黙―異本源氏物語

2009-11-26 | 時代小説
千年の黙―異本源氏物語
森谷 明子
東京創元社

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『闇夜に襲われた中納言、消え失せた文箱の中身―。幾重にも絡み合った謎を解き明かす紫式部の推理を描いた第一部「上にさぶらふ御猫」、『源氏物語』が千年もの間抱え続ける謎のひとつ、幻の巻「かかやく日の宮」―この巻はなぜ消え去ったのか?式部を通して著者が壮大な謎に挑む第二部「かかやく日の宮」。紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たちの姿を鮮やかに描き上げた王朝推理絵巻。第13回鮎川哲也賞受賞作。』


他愛がないと言ってはおしまいだが、そういう印象を与える文体で、「かかやく日の宮」がなぜなくなったのかという謎を推理する…なかなか面白い試みだが、さて、成功しているといえるのかどうか…。
小説としては読み難い。
源氏物語に疎い私に「かかやく日の宮」の存在論争があるということを教えてくれたことだけが利点か。

大昔、子供向けの源氏物語を読んで、子どもの光源氏がいきなり父親になったように読んでしまっていて、どうしてそういう読みになったのか、やっとわかった(笑)

本書を読むと丸谷才一 (著)『輝く日の宮』を読まざるをえないという、面白い連鎖。


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