読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

桃のデザートには隠し味

2008-01-31 |  コージーミステリー
桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (ランダムハウス講談社 ウ 3-1 お料理名人の事件簿 1)
リヴィア J ウォッシュバーン
ランダムハウス講談社

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『焼き立てほやほやグルメ・ミステリ
「もと教師」が集う
不思議な家にはいつも焼き立てお菓子と事件の香り。
桃のケーキにピーチ・コブラー。
舌もとろける桃づくしのレシピ付き!

桃の産地として名高いテキサス州の田舎町。
今年もまた甘酸っぱい桃の香りが町中に満ちて、恒例のピーチ・フェスティバルが開催された。
目玉はなんといっても、桃料理コンテスト。
今年こそ絶対に優勝!と、お料理名人のフィリスは新作ピーチ・コブラーを作って出場。
ところが審査委員長がコブラーを口にしたとたん、急死してしまい・・・・!?
定年した教師ばかりが集う不思議な下宿で、女主人フィリスが新作レシピと難事件に挑む!
料理自慢のシリーズ第1弾 』

またもやコージーミステリの新シリーズ(になるでしょう、たぶん)
こちらはリタイヤした教師たちが主人公。
メールオーダーはできませんでは子育て真っ最中の主婦が主人公だったけれど、もうひとつ世代が上がったことで、もうひとつ人生の深みが増してくる。
こちらも次作への期待も大きい。

この作品でもピーチコブラーが重要な鍵。
ピーチコブラーは日本ではあまりおなじみではないお菓子だけれど、妙にコージーファンだけがよく知っているという不思議・・・(ピーチコブラーは嘘をつく
コージーファンの合言葉になりそう(笑)

本書でひとつ気になるのは、しゃべり言葉の訳。
新しい下宿人で、唯一の男性サムのしゃべる言葉。
けっこう早くに丁寧語(敬語)を使わないで訳すのだけれど、高校生じゃあるまいし、孫もいるようなリタイアした年齢層の異性同士が初対面から数日でタメ口でしゃべるのには違和感が残る・・・。

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2008-01-30 |  コージーミステリー
メールオーダーはできません
レスリー・メイヤー,高田 恵子
東京創元社(創元推理文庫)

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『クリスマス前のある夜、通信販売会社の経営者が自殺した。金持ちで美人の妻がいて、人生順風満帆のはずが、なぜ? 第一発見者の主婦ルーシーは釈然としない。夫と三人の子供たち、実母と義理の父母のための、クリスマスの仕度にてんてこ舞いしながらも、地元の巡査を巻き込んで事件をつつき始めるルーシー。だが、肝心の巡査が事故で重体に……。メイン州の田舎町を舞台に、季節の行事をいきいきと描く、生活感あふれるミステリ開幕。訳者あとがき=高田恵子 』

久しぶりにコージーミステリを読んだ。
ちょっと前発刊の新シリーズなのだが、ちょっと積読になっていて・・・。

主人公を主婦に置いているせいなのか、社会の表も裏も書いていて面白い。(そりゃあその描き方はハードボイルドとは違うけれど。)
ジル・チャーチルのジェーンものに近い雰囲気。
なかなか好感が持てる。続刊期待大!!
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破弾

2008-01-29 | 国内ミステリー
破弾 (中公文庫)
堂場 瞬一
中央公論新社

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『故郷を捨てた男は、それでも刑事にしかなれなかった。警視庁多摩署で現場に戻った了は、刑事部屋で倦厭され孤立する美女刑事とコンビを組む。命じられたホームレス傷害事件に腐る二人だが、被害者の周囲にはなぜか公安の影が…。東京郊外の新興住宅地に潜む、過去の闇を暴けるのか?新警察小説。』

雪虫」の続編。
「雪虫」よりはレベルアップしたかな。
新潟では凶悪犯罪をそうは描けないみたいで、舞台は東京へ。

登場人物それぞれがどうもプロトタイプで、そう動かされている=心理にムリがあるように思う。
50年前、30年前の恨みを人は忘れないものだろうか。
「雪虫」では死期が迫っているという状況もあったが、今回はそれもない。

だんだん改善されていくのかもしれないが、次作、あれば読んでもいいけど進んで買うことはないかな。
このタイプの小説の場合、一気に読む時間を確保しないといけないから負担も大きい。
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雪虫

2008-01-28 | 国内ミステリー
雪虫 (中公文庫)
堂場 瞬一
中央公論新社

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『俺は刑事に生まれたんだ―祖父・父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了は、晩秋の湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、五十年前に殺人事件に関わったことを突き止めた。了は二つの事件の関連を確信するが、捜査本部長の父はなぜか了を事件から遠ざけるのだった。正義は、そして歳月は、真実を覆い隠すのか?新警察小説。 』

某書店チェーンのおすすめだということで手に取った。
もうちょっと重苦しいのかと思ったらそうでもない。リーバス警部の重厚感を期待したのだが。
ストーリーは見え見えで、予定調和の世界だが、いちおう最後まで読ませる。

舞台は新潟。あまり知らない土地柄で、長岡がアメリカ軍の空襲で焼け野原になっていたことや原爆の投下予定地になっていたことなど知らなかったことが多かった。

著者はこれが2作目。1作目は(日本では売れない)スポーツ小説だったそうで、でもこの後もスポーツ小説と(広義)ミステリを交互に書いていく・・・。この作品もシリーズ化されている。2冊目を読んで読み続けるかどうか決まるかな。

スポーツ小説というジャンルがあるのに驚いた。日本のようにいろいろなスポーツを楽しんでいる国で、実録ならともかくフィクションでスポーツを読みたい人がいるのだろうか。事実は小説より奇なり。予定調和の世界より何があるかわからないホンモノのスポーツの方が面白いに決まっている。
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日本史を読む

2008-01-27 | 歴史小説・歴史
日本史を読む (中公文庫)
丸谷 才一,山崎 正和
中央公論新社

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『日本史をどのように読むのか―。三十七冊の実にユニークな本の選択、その本を出発点にして世界を視野に入れた自由な発想、歴史と文学が融合した知の世界を展開する。古代から近代に至る時代の流れを見わたし、日本史の面白さを満喫させる歴史対談。
《目次》
恋と密教の古代;
院政期の乱倫とサロン文化;
異形の王とトリックスター;
足利時代は日本のルネッサンス;
演劇的時代としての戦国・安土桃山;
時計と幽霊にみる江戸の日本人;
遊女と留学女性が支えた開国ニッポン;
近代日本 技術と美に憑かれた人びと 』

三十七冊の本をネタに丸谷才一さんと山崎正和さんが、博学多識振りをフルに発揮して語り合っていて、実に面白い。
ネタ本を読みたくなって困る(笑)
欲を言えば、もう少し前の時代からやってほしかったかなぁ。

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斉藤謠子に習うはじめてのパッチワーク

2008-01-27 | パッチワーク
斉藤謠子に習うはじめてのパッチワーク
斉藤 謠子
文化出版局

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はじめてのとなっていますけれど、無理です(笑)
でもていねいに作り方は書いてあるので、基本に立ち返る意味でいいかなぁ。
落ち着いた色合いが好き♪
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斉藤謠子の北欧キルト

2008-01-27 | パッチワーク
斉藤謠子の北欧キルト
斉藤 謠子
日本放送出版協会

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斉藤さんもずっと"トープ"というくくりで語られていますけれど、色合いは変わってこられていて、これはまたずいぶんとおとなしい。
北欧らしく、なかなか静謐な感じでステキです!

パッチワークもアメリカ志向からヨーロッパ志向へ。
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古代天皇はなぜ殺されたのか

2008-01-26 | 歴史小説・歴史
古代天皇はなぜ殺されたのか (角川文庫 や 41-8)
八木 荘司
角川書店

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『これほど明らかな史書の記録を、なぜ学界は抹殺してきたのか?歴史学界が主張するように、神功皇后やヤマトタケルはまったくの架空の人物なのか?日本書紀、好太王碑、三国史記、鉄剣銘文など、記録が伝える古代史を検証する。
皇国史観からの解放は、史書たる「記紀」の軽視と荒唐無稽な珍説の横行ももたらした。文献の記す天皇の系譜に立ち戻り、学説をわかりやすく検討し、古代史を再構築する。産経新聞連載「甦る民族の歴史」の単行本化。 』

日本書紀を全否定する東大教授の本(複数の「古代」)を読んだばかりだが、記紀を否定する学会の姿勢は明治~戦前の行き過ぎた皇国史観への反動だというスタンスが、逆に皇国史観への回帰を意味するのではないことを祈りつつ・・・面白く読んだ。

記紀を素直に読めばこうなるということで・・・いいんじゃないでしょうか?
記紀がおかしいとされてきた、素人目にもおかしいと思ってきた事柄(古代の天皇が非常に長寿であるとか天皇家の歴史が2600年以上になるとか)の霧が晴れて、目からウロコ。

ただ、もし創造ならば天皇家に都合が悪いことは入れなかったはずだ、だから天皇家に都合の悪いことは全部事実なのだという言いきりはちょっと待って、と思う。
何か証拠が見つかるまでは留保しておくほうが公平かな。
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神社若奥日記―鳥居をくぐれば別世界

2008-01-25 | 宗教
神社若奥日記―鳥居をくぐれば別世界
岡田 桃子
祥伝社(祥伝社黄金文庫)


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『高橋克彦氏絶賛!
「著者の賑々(にぎにぎ)しい奮闘ぶりには神々も苦笑しつつ喜んでいるだろう」
神社の四季、行事、しきたり・・・・・・がわかります
<新妻が見た、神社内の笑いと驚きのドキュメント> 奥様の名前は桃子。旦那様の名前はダーリン。ごく普通の二人は、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは、旦那様は神主だったのです二千年続く神社に嫁入りした若奥様が綴る、神社“裏”日記!
<初めて目にする神社の裏側に驚嘆  高橋克彦>
神官の日常や神社行事の裏側を綴ったものなど一度も目にしたことがない。 ましてやそれが朝廷に逆らって処刑された蝦夷(えみし)の英雄アテルイとモレの首塚が伝わる地の神社とあっては見逃せない。軽妙な文章にも乗せられ一気読みした。裏方の目で説かれると近寄りがたかった神社が途端に身近になる。それでいて神への崇敬も薄れない。著者の中に神社への愛と誇りがあるからだ。この賑々しい興奮ぶりには神々も苦笑しつつ喜んでいるだろう。』

神社、身近なような、でも実はなんにも知らない結界。
その神社へ、しかも東京から大阪へお嫁に行った若奥様の体験記である。
元々が明るい前向きなご性格なんでしょうねぇ。
いろいろたいへんでしょうに、しっかりがんばる! 
その姿勢がステキで、一気に読み通します。
きちんとわかっていない、でも今さら聞けない神社でのしきたりもわかってGOOD!
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すべらない敬語

2008-01-25 | その他
すべらない敬語 (新潮新書 (245))
梶原 しげる
新潮社

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『空気を読む切り換えの技術とは。超実戦的敬語入門。

敬語を正しく使って嫌われた首相もいれば、「タメ語」連発で愛される人もいる。使えないのは論外だが、やたらと使うのも考えもの。敬語は必要に応じて使うべき「武器」なのである。「すべらない」敬語はどう身に付けるのか? 失敬と丁寧の境界線はどこにあるのか? 国の「敬語革命」、名司会者のテクニック、暴力団への口のきき方等々、敬語という巨大な森の中を探検するうちに、喋りの力がアップする一冊。』

本書は、よくある敬語啓蒙書で正しく敬語を使えるようになっても、それだけで話術の達人にはなれないと"超実践的敬語入門"をめざす。
慇懃無礼に聞こえかねない敬語と親しみやすい非敬語のバランス感覚が問われるわけで、これはもうセンスの問題か? 例示は豊富。
私、生まれも育ちも阪神間の阪急線より北側、本書でいう東京の山の手と同じで、基本的に方言(=関西弁)の混じらない敬語(丁寧語ももちろん含む)で会話する習慣だった。そこから奈良で専業主婦になって非敬語(=方言混じりのタメ口)を常用する習慣にシフトチェンジするのに何年かかっただろうか。(本書とはずれるが、いまだに関西弁を正しく使えている自信がない)
敬語は使えなくても困るが、使いすぎても困るのである。
文化審議会国語分科会敬語小委員会の阿刀田高さん(作家)の「敬語は、早い話が自己責任です」という言が面白い。



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