桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (ランダムハウス講談社 ウ 3-1 お料理名人の事件簿 1)リヴィア J ウォッシュバーンランダムハウス講談社このアイテムの詳細を見る |
「もと教師」が集う
不思議な家にはいつも焼き立てお菓子と事件の香り。
桃のケーキにピーチ・コブラー。
舌もとろける桃づくしのレシピ付き!
桃の産地として名高いテキサス州の田舎町。
今年もまた甘酸っぱい桃の香りが町中に満ちて、恒例のピーチ・フェスティバルが開催された。
目玉はなんといっても、桃料理コンテスト。
今年こそ絶対に優勝!と、お料理名人のフィリスは新作ピーチ・コブラーを作って出場。
ところが審査委員長がコブラーを口にしたとたん、急死してしまい・・・・!?
定年した教師ばかりが集う不思議な下宿で、女主人フィリスが新作レシピと難事件に挑む!
料理自慢のシリーズ第1弾 』
またもやコージーミステリの新シリーズ(になるでしょう、たぶん)
こちらはリタイヤした教師たちが主人公。
メールオーダーはできませんでは子育て真っ最中の主婦が主人公だったけれど、もうひとつ世代が上がったことで、もうひとつ人生の深みが増してくる。
こちらも次作への期待も大きい。
この作品でもピーチコブラーが重要な鍵。
ピーチコブラーは日本ではあまりおなじみではないお菓子だけれど、妙にコージーファンだけがよく知っているという不思議・・・(ピーチコブラーは嘘をつく)
コージーファンの合言葉になりそう(笑)
本書でひとつ気になるのは、しゃべり言葉の訳。
新しい下宿人で、唯一の男性サムのしゃべる言葉。
けっこう早くに丁寧語(敬語)を使わないで訳すのだけれど、高校生じゃあるまいし、孫もいるようなリタイアした年齢層の異性同士が初対面から数日でタメ口でしゃべるのには違和感が残る・・・。