読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

幕末あどれさん

2012-12-27 | 時代小説
幕末あどれさん
松井 今朝子
PHP研究所
『黒船の重い胞声によって切って落とされた維新の幕。その舞台の上では、時勢に翻弄される若者たちの、さまざまな人生が演じられた。講武所通いの生活を捨て、芝居の立作者に弟子入りした旗本の二男坊、久保田宗八郎。同じく旗本の二男で、日本初の陸軍に志願した片瀬源之介。彼らもまた、めくるめく時代の流れに棹さし、あるいは逆らって生きていくのである。そして、一つの時代に幕が引かれたとき、彼らに残されたものは、一体何だったのか…。激変する時代背景に、多感な青年たちの人生模様を鮮やかに織り込んだ、感動の歴史小説。 』


松井今朝子さんの『東洲しゃらくさし』『仲蔵狂乱』に続く3作目。
読み残していたのだが、シリーズが4作目まで出ていることに気づき読む。

幕末の江戸(~東京)の下級武士や芝居者の暮らしを丹念な考証のもとに描く。
先の見えない右往左往を追い続けるのは正直しんどかった。
"維新の立役者"なんて偉人伝の陰にはこういう人生模様があったろうと認識できたことはうれしい。


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チェットと消えたゾウの謎

2012-12-24 | 海外ミステリー
チェットと消えたゾウの謎 (名犬チェットと探偵バーニー3) (名犬チェットと探偵バーニー 3)
スペンサー・クイン
東京創元社
『依頼人からサーカスの入場券を貰ったバーニーは大喜びの息子チャーリーを連れてチェットとともに出掛けたが、なんと「本日休演」の張り紙が。警察も駆けつけていて騒然としている!じつは、サーカスの人気者のアフリカゾウとゾウ遣いが誰にも見られずに消えてしまったというのだ。そんなことがあり得るのだろうか?サーカス撲滅を主張する動物愛護団体とゾウ遣いが手を組んだのか?ゾウ遣いは巻き込まれただけなのか?それとも身代金目的の誘拐なのか?ゾウ遣いのパートナーである道化師ポポの依頼でふたり(?)は調査を開始した。NYタイムズ・ベストセラー・シリーズの傑作。 』


バーニーとチェット、ますます快調。
スケールも大きくなり、ゾウにメキシコ。
シリーズが続いてくれることを祈ります。


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空耳の森

2012-12-23 | 国内ミステリー
空耳の森 (ミステリ・フロンティア)
七河 迦南
東京創元社
『まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男を突然の吹雪が襲う。そして、山小屋でひとり動けない女に忍び寄る黒い影―山岳を舞台にした緊迫のサスペンス「冷たいホットライン」。孤島に置き去りにされた幼い姉弟の運命を描く「アイランド」。ある不良少女にかけられた強盗の冤罪をはらすため、幼なじみの少年探偵が奔走する「さよならシンデレラ」。居酒屋で男が安楽椅子探偵に遭遇する「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」…『アルバトロスは羽ばたかない』で一躍注目を浴びた鮎川哲也賞受賞作家の本領発揮。一編一編に凝らされた職人的技巧に感嘆すること間違いなしの、バラエティに富んだ九編を収める。 』


『アルバトロスは羽ばたかない』で驚きがあったので読んでみたが、物語としては退屈で、趣向も見えてしまう。

周囲には居ないタイプの人間たちの描写に興味を覚えないわけでもなかったけれど、わざわざ読むほどでも。

コアなファンには受けるのだろうなぁ。
コアなファンでかわいがってあげてください。


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あぽやん

2012-12-22 | その他小説
あぽやん (文春文庫)
新野 剛志
文藝春秋
『遠藤慶太は29歳。大航ツーリスト本社から成田空港所に「飛ばされて」きた。返り咲きを誓う遠藤だったが―パスポートの不所持、予約消滅といった旅客のトラブル解決に奮闘するうちに空港勤務のエキスパート「あぽやん」へと成長してゆく、個性豊かな同僚たちと仕事への情熱を爽やかに描いた空港物語。 』


空港が舞台のお仕事小説ということで手に取ったのだが、重い。
解説には「こういう軽妙な作品を書く作家だったのか、という驚き」とあったが、それは比較というものだろう。
さもありなん。著者は男性作家、それも乱歩賞受賞の、ということだそうだ。
女性作家の軽いお仕事小説が物足りないと思っている方にはいいのかもしれないが、本来重い仕事を軽く書いてくれるからこそ、読もうかと言う気になるのだと思うけどね。

新野 剛志、新庄 剛志(元プロ野球選手)と空目して仕方がない。


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世界の夢の本屋さん

2012-12-21 | その他
世界の夢の本屋さん
クリエーター情報なし
エクスナレッジ
『いま、イチオシの世界の本屋さんを質の高い写真を豊富に使って紹介するビジュアル解説書。

紹介するのは、建築、インテリアはもちろん、格式や先進性、業態のユニークさ、
本の品ぞろえ、オーナーの懐の深さまで、オンリー・ワンの特徴を兼ね備えたお店ばかりです。

お店の歴史や書店を始めるきっかけ、取り扱う分野や、経営ポリシーなどを語るオーナーや店長インタビューと、
本屋で働く心構えや、お客さんとの接し方、プロとしての勉強方法、仕事のやりがい、将来の夢などを語る書店員インタビューの2本立て。

本好き、本屋好きなら一度は訪れてみたい!
こんなすてきな書店なら、いつか自分でもやってみたい!
と思うこと、まちがいなしです。

●目次
オランダ アムステルダム
○メンド
○アメリカン・ブックセンター
○ナイホフ&リー
マーストリヒト
○セレクシス・ドミニカネン
ベルギー ブリュッセル
○ クック&ブック
○ トロピスム書店
○ ブリューゼル
○ パッサ・ポルタ
イギリス ロンドン
○ マグマ
○ タッシェン・ロンドン
○ ロンドン・レビュー・ブックショップ
○ ドーント・ブックス・マリルボーン
○ ヘンリー・サザラン
イタリア ローマ
○ メル・ブックストア
○ パラッツォ・ロベルティ書店
○ カフェ・レッテラリオ・ローマ
○ ビブリ
○ アリオン・エスポジツィオーニ書店
イタリア ミラノ
○ トリエンナーレ・ブックストア
○ デザイン・ライブラリー
バッサーノ・デル・グラッパ
○ パラッツォ・ロベルティ書店
レッジオ・エリミア
○ アラルコ書店
アメリカ ニューヨーク(マンハッタン)
○ アイドルワイルド・ブッスク
○ マクナリー・ジャクソン・ブックス
○ リッツォーリ・ブックストア
アメリカ ニューヨーク(ブルックリン)
○ グリーンライト・ブックストア
○ パワーハウス・アリーナ
フランス パリ
○ パレ・ド・トーキョー書店
○ ル・メルル・モケール サンキャトル店
○ フロランス・ロエヴィ - ブックス・バイ・アーティスツ
○ ラ・ベル・オルタンス
○ リブレリ・デ・ジャルダン
○ オー・エフ・エール
○ ジュソーム書店 』


こういう本を一般読者向けに売ろうとするならば、日本と大きく異なった形態で、ビジュアル的に美しい本屋を選ぶしかないわけで、そういう意味ではたいへん面白い。
ただ、観光とかヒマつぶしとして訪れるのではなく、欲しい本を探しに行く等の実用向けにはどうなんだろう。
そして、営業的にはどうなんだろう。
疑問を感じなくもない。
まあ、そういうことを言うのは無粋というものだろう。
夢は夢。

私自身は日本語で日本で出版された本を読めればいいので、書籍のデジタル化を急ぐ意味がわからなかったのだけど、他言語の本を読みたい場合、または外国で自国語の本を読みたい場合輸送には時間がかかるので、デジタル化された本を読むということに意義が見出されるのだろうということに、オンデマンド印刷のサービスを行っている本屋がけっこうあることで気づかされた。
オンデマンド印刷の機会をエスプレッソ・ブック・マシーン(EBM)と言うらしい。
なんか楽しい。





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散華ノ刻-居眠り磐音江戸双紙(41)

2012-12-20 |  佐伯泰英
散華ノ刻-居眠り磐音江戸双紙(41) (双葉文庫)
佐伯 泰英
双葉社
『春風が江戸に桜の季節を告げる頃、坂崎家では豊後関前から父正睦、母照埜を小梅村に迎えて親子三代、賑やかな日々を送っていた。関前藩の物産事業に絡む内紛の始末がつかぬまま、富士見坂の江戸藩邸を訪れた磐音は、藩主福坂実高の正室お代の方の変わり果てた姿を目の当たりにして…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第四十一弾。 』


関前藩編2/3が終わった。
日頃おこんや霧子の活躍を楽しみにしているだけに、この新たな関前藩の危機を招いたのがお代の方だということが少々納得がいかない。
子を産めない上の更年期障害で藩を傾けるって設定はなんだかあんまりなんじゃあ?
他に考えられなかったのかなぁ。


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Yの悲劇

2012-12-18 |  エラリー・クイーン
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)
エラリー・クイーン (著), 越前 敏弥 (翻訳)
角川書店(角川グループパブリッシング)



越前訳でクイーンを読み直す(個人的)シリーズ3作目。

世評の高い本書を私自身は沈鬱で好きじゃなかったが、年のせいだろうねぇ、レーンの苦悩が理解できて、まっすぐに読めた。
読み直すのも乙なもの。




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翔ぶ梅 濱次お役者双六 三ます目

2012-12-18 | 時代小説
翔ぶ梅 濱次お役者双六 三ます目 (講談社文庫)
田牧 大和
講談社
『大部屋女形の濱次に、まさかの引き抜き話が。天下の中村座が、思いもよらぬ好待遇で迎えたいというのだ。しかし巧い話には裏があるのが世の常で…。芸に生きる者たちの情熱と哀切を写し出す「縁」のほか、伝説の舞いを生んだ在りし日の有島香風の奔走を描く表題作など全3編。シリーズ第三弾。 』


なかなか快調にシリーズ3作目。
田牧大和さん、短編の方がいいかもしれない。


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近代建築散歩 京都・大阪・神戸編

2012-12-13 | 建築
近代建築散歩 京都・大阪・神戸編
クリエーター情報なし
小学館
『赤レンガの校舎と教会を訪ねる、御所周辺コース。商都の面影を求めて歩く、心斎橋・ミナミコース。モダンな家並みがつづく、神戸異人館コースなど、厳選した近代建築を訪ねる17の散歩道。京都・大阪・神戸周辺の近代建築500件を超える写真を掲載。 』



万城目&門井の『ぼくらの近代建築デラックス!』で紹介されていた本。

淡々と近代建築を紹介する。
思い入れが無い分、さみしいと言えばさみしいか。
その分数は多い。



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感謝祭は邪魔だらけ

2012-12-12 |  コージーミステリー
感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社
『アレクサンドリアの町は感謝祭シーズンのまっただなか。古く美しい家並みが残るオールドタウンに暮らすソフィは、食料品の買い出しにいった先で男性の死体を見つけてしまう。さらに翌日、彼女も出場する料理コンテストの会場で、また別の死体を発見することに。感謝祭のおもてなしと殺人事件、難題ふたつに直面し、どうする家事アドバイザー?期待のコージー・ミステリ第1弾。 』


このところ邦訳花盛りのコージー・ミステリだけど(コージーミステリという名前もずいぶんと認知されたものだと思うけど)、玉石混交…。
創元推理文庫で新シリーズが出たので(期待して)読んでみる。

よくもまあいろいろな既刊本の要素を詰め込んだものだと感心(あきれたとも言う)。
というか、新種は生み出せないものなのね。

ソフィとかナターシャとか、いったいここはどこの国?と思ってしまうのだけど、USではこういう名前が流行っているの?
それともこの著者だけの趣味?
登場人物の名前だけでも落ち着かなかったわ。



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