悪行の聖者 聖徳太子篠崎 紘一このアイテムの詳細を見る |
『強大な敵と戦い、多くの罪を重ねつつ、我が国に初めての仏教王国の建設をめざした聖徳太子。何故に天皇になれなかったのか。新たな視点から聖徳太子を描き、歴史の謎に挑んだ衝撃作。
文芸評論家・縄田一男氏絶賛!
「血ぬられた手で、仏を求めて彷徨する。聖徳太子の光と影を、見事なま
でに描き切り、古代史小説に新生面をひらく傑作の登場だ」』
聖徳太子を悪行の聖者と言い切っているところに興味がわいて読んでみたのだが。
厩戸皇子を尊敬すべき聖徳太子として、あるいはかわいそうな被害者としてみるのではなく、生身の人間として見るという点では画期的で、その意味では面白かったのではあるが。
ストーリーテラーとしての限界がある。
面白い小説を読むという意味では止めて置いた方がよい。