読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

お文の影

2014-08-03 |  宮部みゆき
お文の影 (角川文庫)
宮部みゆき
KADOKAWA/角川書店
『「おまえも一緒においで。お文のところへ連れていってやるよ」月の光の下、影踏みをして遊ぶ子供たちのなかにぽつんと現れた、ひとつの影。その正体と、悲しい因縁とは。「ぼんくら」シリーズの政五郎親分とおでこが活躍する表題作をはじめ、「三島屋」シリーズの青野利一郎と悪童3人組など人気キャラクターが勢揃い!おぞましい話から切ない話、ちょっぴり可笑しい話まで、全6編のあやしの世界。 』


夏にふさわしく怪談6編。
怖くはなくて、哀しい。上
手いよねぇ。
解説を読んでその上手さの本性がよくわかる。

『ばんば憑き』の改題。そういうことは表面に書いておくべきじゃないだろうか。
私は読んでいなかったが。



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おそろし 三島屋変調百物語事始

2013-08-24 |  宮部みゆき
おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)
宮部みゆき
角川書店(角川グループパブリッシング)
『17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。 』


昔宮部のファンだったのだが、このところ心に響く作品はないのだなぁ。
本書も全くおそろしくなく、なんでこんなめんどくさい趣向なのかなと疑問ばかり湧いて…。

続きは…よほどのことがないと読まない。
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<完本>初ものがたり

2013-08-24 |  宮部みゆき
初ものがたり (PHP文芸文庫)
宮部みゆき
PHP研究所
『文庫本未収録の三篇を加え、茂七親分の物語が再び動き始めた!茂七とは、手下の糸吉、権三とともに江戸の下町で起こる難事件に立ち向かう岡っ引き。謎の稲荷寿司屋、超能力をもつ拝み屋の少年など、気になる登場人物も目白押し。鰹、白魚、柿など季節を彩る「初もの」を巧みに織り込んだ物語は、ときに妖しく、哀しく、優しく艶やかに人々の心に忍び寄る。ミヤベ・ワールド全開の人情捕物ばなし。 』



<完本>とは言いながら3つ加えただけで、途中投げ出しなので、読むか読まないか迷ったのだけど・・・。

ほんとうに完成を見たいと言うファンの気持は置き去り。
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おまえさん(上)(下)

2011-09-25 |  宮部みゆき
おまえさん(上) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
『『ぼんくら』『日暮らし』に続くシリーズ新作

痒み止めの新薬「王疹膏(おうしんこう)」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。両者に通じる因縁とは。』


おまえさん(下) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
『父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、新兵衛の奉公先だった生薬(きぐすり)問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか。』


待ってました!の『ぼんくら』&『日暮らし』の続編なんですけど、色恋沙汰が多すぎて、だらだらわかりきったことをぐずぐず…という宮部にあるまじき印象。

前2作に比べて面白みが半減。

弓乃助やおでこちゃんの魅力も上手く描けてなくて、そりゃシリーズの愛読者なら自分たちの記憶で物語に奥行き付けちゃいますけど、それって間違ってない?

一気には読んだけど、ちょっと残念だったなぁ。

もうちょっと整理した改訂版が出るんじゃないかという予感。


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夢にも思わない

2010-09-13 |  宮部みゆき
夢にも思わない (角川文庫)
宮部 みゆき
角川書店

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『毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。もう二十年近くも続いているという、そんな風流な催しに、僕が行く気になったのは、一にも二にもクドウさんのためだった。毎年家族で訪れているというクドウさんと偶然を装って会うはずだった。それなのに…。―殺されたのはクドウさんの従姉だった。事件は思いがけない方向に進んでいき無責任な噂があとを絶たない。僕は親友の島崎と真相究明にのりだした。大好きな彼女は僕が守る。 』


『今夜は眠れない』の続編。
読後感はこちらの方がいい。

ただ…中1? 高1でもいいような…。

ラスト、賛否があるようだが、私はこれが好き。

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今夜は眠れない

2010-09-09 |  宮部みゆき
今夜は眠れない (角川文庫)
宮部 みゆき
角川書店

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『母さんと父さんは今年で結婚十五年目、僕は中学一年生でサッカー部員。そんなごく普通の平和な我が家に、ある日突然、暗雲がたちこめた。“放浪の相場師”とよばれた人物が母さんに五億円もの財産を遺贈したのだ。お隣さんや同級生は態度がかわり、見ず知らずのおかしな人たちからは脅迫電話があり、おまけに母さんの過去を疑う父さんは家出をし…。相場師はなぜ母さんに大金を遺したのか?こわれかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と真相究明の調査にのりだした。 』


少年たちはカッコイイ(良すぎ?)けれど、お母さんは無理が。

宮部にしてはストーリーもあれ?って感じ。


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ステップファザ-・ステップ

2010-09-04 |  宮部みゆき
ステップファザ-・ステップ (講談社文庫)
宮部 みゆき
講談社

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『中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!』


「ぼんくら」「日暮らし」↓を読んで、久しぶりに宮部の面白さを思い出して…読み残していたので本書。

宮部は男の子を描くとほんとにうまいと思う。こんなムリな設定でもリアルに感じられてうれしい。
長編?映画化?待ってます!!


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日暮らし 上・下

2010-09-02 |  宮部みゆき
日暮らし 上
宮部 みゆき
講談社

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『一日、一日積み上げるように、みんなそうやって日暮らしだ。
時代小説(ミステリー)の最高傑作『ぼんくら』に続くシリーズ最新作

浅草の似顔絵扇子絵師が殺された。しかも素人とは思えない鮮やかな手口で。「探索事は井筒様のお役目でしょう」――。岡っ引きの政五郎の手下、おでこの悩み、植木職人佐吉夫婦の心、煮売屋のお徳の商売敵。本所深川のぼんくら同心・平四郎と超美形の甥っ子・弓之助が動き出す。著者渾身の時代ミステリー。 』


日暮らし 下
宮部 みゆき
講談社

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『ああ、読み終えるのがもったいない。
ついに現れる「真実」。下町時代小説、佳境!

これぞ「小説の力」。人情の深みを描く、長編時代小説、結末へ!

「過去の嘘と隠し事」の目くらましに、迷って悩む平四郎。夜ごとの悪夢でおねしょをしても、必死に「謎」と向き合う弓之助。
ねえ叔父上、ここはひとつ、まっさらに戻して考えてみてはいかがでしょう? 』


「ああ、読み終えるのがもったいない。」
帯のことばだけれど、読み終えるのももったいないけれど、読み続けないのももったいない。
人の心の不思議さをほんとうに上手に描く。
端役のひとりひとりまでしっかり描き分けられている。

続きが読みたいですよね?

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ぼんくら

2010-09-01 |  宮部みゆき
ぼんくら
宮部 みゆき
講談社

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『著者真骨頂の長編時代ミステリー
長屋からひとりずつ人が消えていく
店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋で連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。

奉行所きっての怠けもの同心・井筒平四郎、超美形少年の弓之助のほか、神出鬼没の隠密同心・黒豆、回向院の茂七の手下・政五郎、驚異の人間テレコ・おでこ、若き差配人・佐吉と伝書鳩の官九郎など、最強キャラクターが続々登場!』


さすが宮部はうまいなぁ。

ちょっとおふじさんがかわいそうにもなる。

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幻色江戸ごよみ

2008-12-09 |  宮部みゆき
幻色江戸ごよみ (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社

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『盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという…(「まひごのしるべ」)。不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あら恐ろしや…(「器量のぞみ」)。下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心暖まる、ミヤベ・ワールドの新境地。 』

年末の片づけで、黄色い古本屋さんに持ち込んで・・・計算ができるまで店内をうろうろしていて買った本。
これは店の策略にはまっているんだなぁ。
最近読み出した宮部の時代小説なので、あの古本屋にも未読のものがそこそこある。

例に出して申し訳ないが、例えばいっぱいの掛けそばのようなクサイ話を、クサイと認識した上で、もうひとひねり加えられるのが宮部なのだと思う。
もっとひねりを加えてこねくり回したものが読みたいときもあるけれど、疲れたときにちょいと気分転換をするのにはこのくらいがちょうどよい。
クサイままでは、ちょっとねぇ・・・余計に疲れるというもの・・・。
クサイ話を"心温まるいいお話"と認識するほど素直ではない。


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