読んだ本の数:29
読んだページ数:9714
悪い弁護士は死んだ 上 (創元推理文庫 M ヘ 19-5)の感想なんとなくベックストレームシリーズ最近刊。ベックストレーム警部を好きだって言える読者はあまり居ないんじゃないかと思うのだが、でもなんだかんだで事件は解決するのだろうなと思いつつ上巻終了。スウェーデンで憲法を改正して王室を廃しようという考え方もあるらしい。読了日:04月30日 著者:レイフ・GW・ペーション
誕生パーティの17人 (創元推理文庫 (227‐1))の感想有栖川さんが『こうして誰もいなくなった』で紹介されていたので。1975年著作、1987年邦訳。スウェーデンのカーという触れ込みなのだが、密室はいちおう3つあるが、カーやクリスティなら同じ素材でももう少しうまく料理しただろうと残念。邦訳がこれ1冊で留まったのも頷ける。読了日:04月28日 著者:ヤーン・エクストレム
見習い警官殺し 下 (創元推理文庫)の感想え?なんだかんだでずるずる解決。ベックストレームもなんだかんだで逃げ切る。んー、いいのか。読了日:04月27日 著者:レイフ・GW・ペーション
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)の感想警部ベックストレームシリーズの3作目らしい。読んだはずの前2作を全く覚えていないのには我ながら驚くしかないが、覚えていなくても面白い。下巻へ。読了日:04月25日 著者:レイフ・GW・ペーション
洛中洛外図屏風 舟木本の感想『絵ことば又兵衛』を読んで観たくなった洛中洛外図屏風。これは25%大の印刷物ですが、今の持ち主の東京国立博物館監修! テーブルの上に広げて、ルーペ片手に本の内容プラスαを確認できます。もちろん展に出ればホンモノを確認しに行きますが、きっとガラスケースの中&人混み。これで予習しておくのは賢いと自画自賛(笑)読了日:04月25日 著者:岩佐又兵衛
絵ことば又兵衛の感想歌舞伎の傾城反魂香(吃又)で知っていた岩佐又兵衛だが、詳細は知らず、とても興味深かった。谷津さんは他の著作でもそうだが、絵を描くということを文で描くことに実に長けている。ラストシーン、心打たれるのは親子の情、因縁・・・そんなものの強さ。洛中洛外図屏風、是非とも観たい。読了日:04月24日 著者:谷津 矢車
絵を見る技術 名画の構造を読み解くの感想絵を見る技術って要るんだろうか? 名画の構造を読み解くことが名画を鑑賞する技術になるのだろうか? 最近の美大の卒業生は技術を応用して絵を描いているのかもしれないが、古今東西のいわゆる名画を描いた画家は構造なんて考えたこともないだろう。絵を見るときに構造を分析しようなんて思いたくなかったので、記憶しないように流し読みした。読了日:04月23日 著者:秋田麻早子
戦百景 長篠の戦い (講談社文庫)の感想積ん読から見つけ出して。長篠の戦いを一人一章、八章で描く。鳥居強右衛門で一章! この深掘りが実に面白い。あと九十七。楽しみに待ちたい。読了日:04月23日 著者:矢野 隆
月人壮士 (単行本)の感想聖武天皇自身が自分の中の藤原の血を厭うていたという発想には驚いたが、いろいろなことをうまく説明できていて面白い。ただ惜しむらくは、本書が螺旋プロジェクトなるものの一部を成しているために海族と山族の諍いということに言及しなければならない制約が苦しい。そのくびきを外して書き直すことができればいいのだが。読了日:04月23日 著者:澤田 瞳子
刀と算盤 馬律流青春雙六の感想谷津さんがこんな田中啓文さんみたいなというところにびっくり。文庫書き下ろしで続けていくならいいかな。なんだかどっかで見たよな登場人物たちだけど。読了日:04月22日 著者:谷津矢車
こうして誰もいなくなったの感想図書館で通りすがりに見かけて、表題作だけ読む。ミステリー読みなら細部までとは言わなくてもあらすじは記憶しているはずの本家をどうひねるのか、期待のハードルを上げてニヤリと落として見事。(あとは寄せ集めの短編らしい)読了日:04月20日 著者:有栖川 有栖
隠密鑑定秘禄一 退き口 (徳間文庫)の感想シリーズ1作目ということで読んでみた。帯に『大名の人物考課表を作れ』とあり、どっかで聞いた話と思ったら、綱吉の土芥寇讎記を見つけた家斉がそれを倣うことにして、というお話。とにかく登場人物と事情の提示に字数が費やされ慌しい印象。何冊か出て評価が定まった段階でよめばよかったか。主人公、なんでこんなにスーパーマンなのか少々疑問。そのうち説明されるのか。読了日:04月19日 著者:上田秀人
天平冥所図会 (文春文庫)の感想久しぶりの再読。もっと軽い記憶だったのだが、けっこう重い。読了日:04月19日 著者:山之口 洋
フルスロットル トラブル・イン・マインドI (文春文庫)の感想お久しぶりのディーヴァー。本書はトラブル・イン・マインドIで、IIは5月にでるらしい。フルスロットルなのはキャサリン・ダンスの方。リンカーン・ライムものはもちろん、他の短編も面白かった。読了日:04月17日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
戦百景 桶狭間の戦い (講談社文庫)の感想誰もが結果を知っている、言ってみれば手アカの付きまくった桶狭間を、新たな知見と共にリアルに迫力をもって描写されていて見事。信長の大博打も見事。戦後の家康も面白い。 戦百景とあるが、百まで楽しみたい。まずは積ん読に埋もれた長篠を探さねば。読了日:04月16日 著者:矢野 隆
先生、頭突き中のヤギが尻尾で笑っています! ―鳥取環境大学の森の人間動物行動学の感想研究というものは素人の印象とは違い、きちんと証明されなければならないわけで、そのご苦労をあまり感じさせない書きぶりには痛みいる。読了日:04月15日 著者:小林 朋道
読んで旅する鎌倉時代 (講談社文庫)の感想短編とも言えないほどの13編の小品集。歴史小説を書くとは知らなかった作家さんもあり、初見の作家さんもあり、それぞれ力作で面白かった。読了日:04月14日 著者:高田 崇史,赤神 諒,阿部 暁子,天野 純希,小栗 さくら,近衛 龍春,鈴木 英治,砂原 浩太朗,武内 涼,鳴神 響一,松下 隆一,矢野 隆,吉森 大祐
よろず占い処 陰陽屋桜舞う (ポプラ文庫ピュアフル Pあ 4-16)の感想リアル書店でうっかり1巻をジャケ買いしてから10年余り、完結編ということで久しぶりに読みました。エピソード回収に大忙しといったところですが、本当に瞬太くん、いい子。また会いませう。よろしく。読了日:04月13日 著者:天野 頌子
英国屋敷の二通の遺書 (創元推理文庫 M ラ 12-1)の感想時々今は黄金時代なのか?と思わせるインド発の本格ミステリー。今どき稀有な“名探偵”も登場してくれて、シリーズになると楽しい。余談だが、紅茶の名前で既知のニルギリがここにあって、ダージリンのようにオモチャみたいな列車が走っていて世界遺産に登録されていることを知ったのは望外の余禄。読了日:04月12日 著者:R・V・ラーム
寂光院残照 (角川文庫)の感想元は1978年の著作を鎌倉殿の便乗で。鎌倉は永井路子さんの独壇場だなと思う。表題作・寂光院残照の後白河法皇の嫌らしさ、どうも鎌倉殿の役者さんで思い浮かべてしまって(汗読了日:04月11日 著者:永井 路子
ビール職人の秘密と推理 (創元推理文庫 M ア 19-3)の感想2年ぶりの3作目。忘れてたらどうしようと思ったが大丈夫、ぐっと楽しめた。通奏低音のスローンの出自の謎も気になる。邦訳がどんどん進みますように!読了日:04月11日 著者:エリー・アレグザンダー
ミカエルの鼓動の感想(未読) 図書館でずいぶん待って借りたのだが、あらすじを読むにどうも食指が伸びなくて、順番待ちの列もあることなので返却。読了日:04月10日 著者:柚月 裕子
ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人 (角川文庫)の感想ホームズに戻ったついでに(?)もっと前へ、モルグ街の殺人、黄金虫、盗まれた手紙を含むポーの新訳である。懐かしく楽しんだ。ミステリー読みなので他の作品は読み流したといったところだが、ポー自身の死の謎についての考察は謎があることも知らなかったので興味深かった。読了日:04月09日 著者:エドガー・アラン・ポー
泣くな道真 大宰府の詩 (集英社文庫)の感想何度目かの再読。いくら文庫本とはいえその都度新本を買っている自分をどうかと思うが、何度でも読み返したくなる本。人物像は固定観念にとらわれず白紙に描きたいと思うね。読了日:04月08日 著者:澤田 瞳子
奈良で学ぶ 寺院建築入門 (集英社新書)の感想寺院に行っても集中するのは“中身”であって、外箱は無意識な印象を持つだけなのだが、本書、奈良の四寺を取り上げ門外漢にも分かりやすく構造を詳述している。次回訪ねる時は(忘れなければ)本書を持参し確認してみよう。ただ、濃度がだんだんに薄くなり東大寺に至っては最後観光案内レベルになるのは紙数のせいか。法隆寺を取り上げなかったのはなぜか。(まさか一泊二日という制約に縛られたから?)読了日:04月07日 著者:海野 聡
幸村を討て (単行本)の感想『塞王の楯』で直木賞を取ったが本書まで待てばよかったと思う。あれは前提に難があったが本書は史実を充分に織り込みながら最終章まで揺るぎがない。傑作。読了日:04月06日 著者:今村 翔吾
恐怖の谷【新訳版】 (創元推理文庫)の感想たぶん初読。食わず嫌いしていないでたまにはホームズもいいかと思って。初期のエキセントリックなホームズより感じ良くなっていたが、本書二部制。この人物があの人物になるのだろうと思いながら読むが、なんだか西部劇みたいでちょっと…読了日:04月05日 著者:アーサー・コナン・ドイル
TRACE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)の感想シリーズ7巻。秋に出る次巻でLASTだそうだ。普通の警察小説で新米刑事の恵平ちゃんを見たい。読了日:04月02日 著者:内藤 了
陰陽師鬼談 安倍晴明物語 (角川文庫)の感想陰陽師なり鬼なりの“歴史”的変遷を平明な筆致で描く。聖徳太子なり安倍晴明の実像はこんなものだったのかもしれない。妙に偶像崇拝だったのはそういう意味だったのかもしれない。読了日:04月01日 著者:荒俣 宏
読んだページ数:9714




























