読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

涅槃の雪

2011-11-28 | 時代小説
涅槃の雪
西條 奈加
光文社
『新任の北町奉行・遠山景元の信頼厚い吟味方与力・高安門佑は、ある事件をきっかけに、お卯乃という元女郎を屋敷に引き取ることになる。口のきき方も知らず家事もできないお卯乃だが、話し相手としては悪くない。そう思いはじめた矢先、天保の改革が発布され、江戸の世情は一変した。遠山は南町奉行・矢部定謙とともに、改革を主導する老中首座・水野忠邦と対立する。そんな両奉行と門佑たちの前に、冷酷非情と恐れられる目付・鳥居耀蔵が立ちふさがった。厳しい締め付けに生気を奪われた江戸、そして、門佑とお卯乃の行く末は―。改革の嵐が吹き荒れるなか、お上の苛烈な締め付けに立ち向かう気骨ある与力の姿を通じて、市井の人々の意地と気概をいきいきと描き上げた傑作。』


金春屋ゴメスの西條 奈加さんが正統派の時代小説を書いたわけなのだが、主役たるべき与力・高安門佑のどこがどう優れているかの描写が少なくて、天保の改革の2年の月日が淡々と過ぎた感が強く、唯一光ったのはラストシーンのみという物足りなさ。
この時代を描いた小説は枚挙に遑がないのでね。
鳥居耀蔵の人間像が際立ち面白かったが、それは本末転倒だろうが、まあページターナーではあったのでよしとするか。




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MASTERキートン 全18巻

2011-11-28 | その他
MASTERキートン 全18巻完結(ビッグコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
浦沢 直樹 (著), 勝鹿 北星 (著), 長崎 尚志 (著)
小学館
『日本人の父とイギリス人の母を持つ、平賀=KEATON・太一は、大学で考古学の講師をしながら、保険のオプ(調査員)をしている。また、英国軍のSAS(英国特殊空挺部隊)で、サバイバル術の教官をしていたという経歴を持つ。そんなキートンの夢は、考古学者として、幻のドナウ文明を発掘すること。
異色の探偵、ここに登場!!』


一気読み。

淡々としているけれど、奥が深く、楽しめた。

ドナウ文明ほんとうにあれば面白いのに。


『MASTERキートン』の話って本当なの?:春田晴郎先生のページ(東海大学文学部)


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三四郎はそれから門を出た

2011-11-27 | その他
三四郎はそれから門を出た (ポプラ文庫)
三浦しをん
ポプラ社
『人気作家にして筋金入りの活字中毒者・三浦しをんによるブックガイド&カルチャーエッセイ集。』


大いに肯き、大いに笑い、大いに読みたい本の山…。

読書好きはみんなそうだろうなぁ。



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思いがけない贈り物

2011-11-24 | 海外ミステリー
思いがけない贈り物
エヴァ ヘラー (著), ミヒャエル ゾーヴァ (イラスト)
講談社
『モノがあふれる現代、相手を本当に幸せにする贈り物とは?
クリスマスイヴの夜。仕事を終えたサンタクロースの手元に残った人形は、だれのところへ?

思いがけなさが贈り物を特別なものにする。
いつか自分のところへ来るであろう、まだ見ぬ人形に思いをはせる少女。配達し忘れた人形を手に、子どもたちの家をたずね歩くサンタクロース。人形の運命は?』


大人のための絵本。

オチは分かってしまうけれど、その理由づけがよかったわ。


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ロンドンの雑貨屋さん

2011-11-24 | その他
ロンドンの雑貨屋さん
クリエーター情報なし
同文書院
『はじめての旅行者のあなたにも、間違いなく豊かな"モノ"が見つかる場所、それがロンドン。コンラン・ショップからアンティーク・マーケットまでを紹介する。』


雑貨屋さんは好き。ロンドンにあろうとなかろうと。
著者のお気に入りぶりがうかがえて、楽しい写真集だった。

こういう本を見ていつも思うのだけど、観光に訪れるのではなく、じっくりゆっくり暮らしてみたいなぁと思う。
思うだけで終わっちゃうんだろうけれど。


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三人小町の恋―偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂

2011-11-19 | 時代小説
三人小町の恋―偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂
田牧 大和
新潮社
『憎みたいけど憎めない。ああ、こいつらと一緒に、働きてぇ!たった一度、真実を告げたことに思い悩む超絶美男子(似非)陰陽師、雨堂。師匠に小言、世間に悪態、でも大人になりきれない弟子、おこと。腐れ縁の雨堂に噛みつく、ぶっとび天才戯作者、甲悦。「恋」と「呪い」の時代小説。』


田牧大和さんはほんとにキャラ設定が上手いなぁと改めて思うのだが、で、ストーリーは??

次々に魅力的なキャラの小説を出すのだけれど、どれも短編で書き連ねていくと面白いと思うのだけれど、なんであとが続かないのだろう。(ひとつ長編で書いたのはこけたし)

雑誌には他にもそれぞれ別の魅力的なキャラの小説が連載されているみたいですね。
期待はしておきます。




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糸とはさみと大阪と

2011-11-19 | その他
糸とはさみと大阪と
小篠 綾子
文園社
『世界的に有名なファッションデザイナー・コシノヒロコ、ジュンコ、ミチコを育てた小篠綾子さん。日本のキャリアウーマンの先駆者であり、自立した偉大な母が生き様を語る。 』


NHKのTV小説「カーネーション」を見ているので読んでみた。

ドラマで描かれている細かいエピソードはドラマの創作なのか、他にもっと詳しい伝記があるのか。

ドラマでは、夫の浮気とか自身の不倫とかはどう描くのかなぁ。
NHKだもの、朝だもの、ぼかしてしまうのだろうね。
(妙な所に関心を抱くw)
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針いっぽん (鎌倉河岸捕物控 19の巻)

2011-11-14 |  佐伯泰英
針いっぽん (ハルキ文庫 さ 8-36 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 19の巻)
佐伯泰英
角川春樹事務所
『宗五郎たちが湯治旅からもどり、鎌倉河岸がいつもの賑わいを取り戻した夜、政次らは、御堀端で神田橋御門から出てきた二槽の不浄船を目撃する。その翌日、政次の通う道場に加納傳兵衛と名乗る者が現れ、政次を相手に殺気を伴う立ち会いを見せるのだった。やがて加納が御鈴廊下目付であることが判明し、大奥女中に奉公に出ていた古町町人の娘・お初が、城中で成敗されていたことが金座裏に知らされる。お初の無念の死を知った政次らは、禁断の探索に乗り出すが――。シリーズ10周年の記念すべき時代長編。』


久しぶりの長編で、堪能しました。

10周年ですか~。
これからも末長く続いていきますように~!


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パリにゃん

2011-11-14 | その他
パリにゃん
クリエーター情報なし
産業編集センター
『おしゃれなパリのアパルトマンに住むおしゃまな猫たちを紹介した一冊。のほほんと流れるパリの猫時間、ごゆるりとお楽しみください。

アパルトマンやショップ、墓地など、パリに住む猫たちの写真集。のほほんと流れるパリの猫時間が堪能できる1冊。 』


別にパリに居ても居なくてもねこはねこなんだけど

ねこを通してパリの普通の生活が垣間見えるのが楽しい。


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舟を編む

2011-11-14 | その他小説
舟を編む
三浦しをん
光文社
『玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか―。 』


三浦しをんにしては構成に甘さがあるように思うけれど(雑誌に連載だったからか)、面白い世界でした。
世の中にはまだまだ知らないお仕事がありそうです。


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