読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

枯れ騒ぎ

2012-07-31 |  コージーミステリー
枯れ騒ぎ (創元推理文庫)
ジル・チャーチル
東京創元社
『ガーデニング講習会に参加する予定のジェーンとシェリイは、講師のジャクソン博士が自宅で襲われたことを知る。その直後、ジェーンは不注意から足の骨を折り、松葉杖の世話になることに。講習会は代打の講師を迎えて開催されるが、骨折中のジェーンは今一つ調子が出ず、アクの強い参加者たちに翻弄され続け。長男マイクのガールフレンド問題も気になって……。主婦探偵が文字通り“骨を折って”事件にぶつかる人気シリーズ第12弾。 訳者あとがき=新谷寿美香』


シリーズ第12弾。待ってましたの大好きなシリーズなのだが、いや、まあ、コージーミステリーではあるのだが、それにしてもあまりにたるい展開と予想通りの犯人で唖然。

収穫は訳。前作でジェーンがあまりに下品な言葉遣いで(元の英語がそういう言葉遣いなのかもしれないけれど)前の浅羽さんの翻訳と違ってるという指摘が聞こえたかな。

子どもたちもそれぞれ大きくなって、それほど問題を起こさなくなったのはいいことなのかなぁ。末っ子は何処へ?


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南へ舵を

2012-07-31 |  佐伯泰英
南へ舵を 新・古着屋総兵衛: 新・古着屋総兵衛第四巻 (新潮文庫)
佐伯 泰英
新潮社
『"影" 本郷康秀を誅殺した総兵衛一行は、上野、越後、越中を経て盛夏の加賀に入った。海路より金沢入りしていた信一郎らと合流し、前田家と交易を行う。一方、日本橋富沢町大黒屋では、ちゅう吉の掴んだ本郷家老女と薩摩用人の密談が大番頭光蔵に報告されていた。帰参した総兵衛は八百善で町奉行と秘かに対面。その帰途、李黒の妖術が……。俄に暗雲立ちこめる緊迫の第四巻。 』


順調に4巻。

あらすじみたいなストーリー運びだが、慣れるべきかな。

イマサカ号をイカサマ号と空目して仕方がない…。


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プラチナデータ

2012-07-30 |  東野圭吾
プラチナデータ (幻冬舎文庫)
東野 圭吾
幻冬舎
『国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。 』


本書の初版は2010年。そのころDNAについてなんか知見があったかなぁと思うのだけど思い出せない。
東野さんがなんらかの危機感を持ったには違いないのだけど。

もっとおどろおどろしく描けないこともないのだろうけれど、ずいぶんとソフトランディングだとは思うが、まあ、ちょっとした警告ということでいいんじゃないかな。

映画化が予定されているらしい。
2時間足らずでどう整理をつけるのか。
お手並み拝見というところかな。
ちなみに神楽=二宮和也、浅間=豊川悦司は決まっているらしい。





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空飛ぶ広報室

2012-07-30 |  有川 浩
空飛ぶ広報室
有川 浩
幻冬舎
『不慮の事故でP免になった戦闘機パイロット空井大祐29歳が転勤した先は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。待ち受けるのは、ミーハー室長の鷺坂(またの名を詐欺師鷺坂)をはじめ、尻を掻く紅一点のべらんめえ美人・柚木や、鷺坂ファンクラブ1号で「風紀委員by柚木」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号の気儘なオレ様・片山、ベテラン広報官で空井の指導役・比嘉など、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった……。有川浩、渾身のドラマティック長篇小説。 』


取材させてもらった現実を題材にしただけに、それほど荒唐無稽にもできず、また明らかにボリューム不足。
自衛隊のPRに有川浩を使い、一般書店作らせて売る…これを実現したホンモノの自衛隊の広報はすごいと思うが、有川浩としては将来なかったことになる著作になるのではないかな。


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道絶えずば、また

2012-07-28 | 時代小説
道絶えずば、また (集英社文庫)
松井 今朝子
集英社
『中村座炎上から五年、長きにわたって江戸歌舞伎の中心であった中村座は太夫元の十一代目中村勘三郎と立女形の荻野沢之丞が皆をまとめ、その地位を守ってきた。しかし沢之丞が老いて引退を表明し、現役最後の舞台の上で不審な死を遂げた。疑われた大道具方の甚兵衛だが数日のうちに首を吊った姿で見つかった。今度は沢之丞の跡目として有力視されている次男・宇源次に疑いの目が向けられた。北町奉行所同心・薗部理市郎が探索に当たるも糸口が掴めない。水死体で発見された大工と甚兵衛の共通点が浮び上がり、大奥を巻き込んでの一連の事件のつながりが見えてくる。舅・笹岡平左衛門の協力を得て事件解決に立ち向かう理市郎。多彩な人物の生き方のなかに芸の理を説く長編時代ミステリー。「非道、行ずべからず」「家、家にあらず」に続く三部作完結編。』


続けて三部作完結編。
『非道、行ずべからず』から5年後。
三作を続けて読んだのは正解だったなと思う。
ミステリーとしててはなく、人間模様、芸の理のひとつの解として面白く読んだ。
それが『風姿花伝三部作』と銘打った所以だろう。
『家、家にあらず』の瑞江も登場(しない方がおかしい)
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家、家にあらず

2012-07-28 | 時代小説
家、家にあらず (集英社文庫)
松井 今朝子
集英社
『江戸北町奉行同心・笹岡伊織の娘瑞江は、おば様と呼んでいる御年寄職・浦尾の勧めで、大名砥部家奥御殿に奉公へ。否応なく、陰湿ないじめや、長局内の勢力争いに巻き込まれていく。折しも、砥部家に勤める女が役者と起こした心中事件を、伊織が探索することになり…。閉ざされた“女の城”で瑞江が遭遇する不可解な事件の数々。家と血の絆を巡る長編時代ミステリー。 』


長い間積読になっていたが、三部作3作目の『道耐えずば、また』が文庫化されたのを機に。
1作目『非道、行ずべからず』の過去にさかのぼる。

いちおうミステリーなのだが、そんなことより大名の奥の生活やヒロイン瑞江の境遇や生き方に興趣を覚え一気読み。
瑞江はその後、どんな人生を歩んだのか、『道耐えずば、また』にでも出てきてくれたらうれしいのだが。


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エジンバラの古い柩

2012-07-25 | 海外ミステリー
エジンバラの古い柩 (創元推理文庫)
アランナ・ナイト
東京創元社
『1870年夏、エジンバラ城の崖下で男の遺体が発見された。義理の息子の新米医師ヴィンスとともに捜査をはじめたファロ警部補は、現場付近で男性の肖像が描かれたカメオを拾う。さらに警官だった父の遺品から、40年前に城の壁の中から赤ん坊の遺体を納めた非常に古い柩が発見されたという事件の記録と、現場で発見したものと対のメアリー女王のカメオを見つける。ふたつの宝石が示す驚愕の真相とは? 英国史を覆しかねない大胆な傑作!』


前作で少々退屈なヴィクトリア期の警察小説の趣きで、2作目を読むには迷いがあったのだが、歴史をさかのぼり、ジェームズ5世(=英国王ジェームズ1世)の出自にまで謎は広がって、なかなか面白かった。
エジンバラ市の地理とスコットランド&イングランド史の概略は知っておいた方が読みやすいと思う。
ジェームズ5世の謎はアランナ・ナイトの完全なる創造ではないんじゃないかな。
現地ではこのような話がささやかれているのだろう。
ジェームズ6世、ひいてはヴィクトリア女王の人気の無さや、逆にメアリー女王の人気の高さを示していて面白い作にしあがっている。
次作も楽しみである。


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ほそ道密命行

2012-07-22 | 時代小説
ほそ道密命行
田牧 大和
徳間書店
『風のように漂泊したいという俳聖・芭蕉。しかし、旅の先々で五代将軍綱吉の側用人・柳沢保明と水戸徳川家の思惑が交錯し、さらに東照宮普請にまつわり、伊達家がからむ。まさに不穏な道中―。 』


キャラはよいのにストーリーがイマイチな田牧さん。
だんだん悪くなって、本書などイマサンか?
芭蕉隠密説を借りてきたのだけど、描くほどのミステリーもサスペンスも創作することができず。
日本人は「奥の細道」のサマリーは当然知っているわけなのだから。
芭蕉ってこの時代だったのかという知識は得た。



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トッカン the 3rd おばけなんてないさ

2012-07-19 | その他小説
トッカン the 3rd: おばけなんてないさ
クリエーター情報なし
早川書房
『お金の警察とも言われる税務署。しかし税金滞納者の取り立てをする徴収官は、誰からも嫌われがちな存在―― ぐー子こと鈴宮深樹は、京橋中央税務署で、とくに悪質な滞納を扱う特別国税徴収官(略してトッカン)の鏡雅愛の下で働く若手徴収官だ。鬼上司・鏡とのコンビも2年目に入り、ぐー子自身もスキルアップ、鏡の罵詈雑言にもちょっぴり口答えできるようになってきた。だが、調子にのりすぎて鏡の故郷・栃木に対する無知をさらし、鏡の怒りを買ったところ、よりによって栃木への出張命令が。徴税対象の登記が管区内にあれば事業実態が遠方でも管区税務署の仕事だ。つまり、出張してでも状況を調べ、場合によっては差し押さえに赴かねばならない。今回の対象は鹿沼にある運送会社と日光の霊水を使った霊感商法。けれど、思わぬところで鏡の元嫁や地元の同級生などが現われて、波乱含みの旅の予感に……少し成長したぐー子の活躍と、気になる鏡の心の内が明らかに! 人とお金の謎に迫る、話題沸騰の税務署エンターテインメント『トッカン』シリーズ第3弾。 』


ぐー子を成長させないわけにはいかないし、そうすると面白みに欠けてくるし…つらいところですよねぇ。
でも好きだなぁ。
鏡さんもいい人!
ドラマが始まってしまうと、読みながら役者さんで描いてしまいますね。


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特捜部Q ―Pからのメッセージ―

2012-07-16 | 海外ミステリー
特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ユッシ・エーズラ・オールスン
早川書房
『「特捜部Q」―未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。今回「Q」のカール・マーク警部補と奇人アサドのコンビが挑むのは、海辺に流れ着いたボトルメールの謎。ボトルから取り出された手紙には「助けて」との悲痛な叫びが。書き手の名前の頭文字はP。だが手紙の損傷が激しく、内容の完全な解読は難航した。Pはどうやら誘拐されたようだが、過去の記録に該当する事件は見当たらない…。北欧を代表するミステリ賞「ガラスの鍵」賞に輝く著者の最高傑作!人気の警察小説シリーズ、第三弾。 』


シリーズ3作目。
シチュエーションに慣れたせいもあり、大部472ページを一気読み。
"北欧を代表するミステリ賞「ガラスの鍵」賞に輝く著者の最高傑作!"という触れ込みだが、どうだろう。予想がつく展開で、私には1作目―檻の中の女―の方がインパクトがあったのだが。

脇筋が思わせぶりなのだが、どこまで引っ張る気なのだろうね。


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