読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

建築MAP京都

2006-06-30 | 建築
建築MAP京都

TOTO出版

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『国宝・重文をはじめとする歴史的建造物から最新の現代建築まで378件を1万分の1のMAPにプロット、写真・データ・解説付きで紹介。歴史と現在が刺激しあう都市・京都建築ガイド決定版。』

最近京都三条通の近代建築の洋館を続けて見ることがあって、この本を持っていたことを思い出した(苦笑
ずっしり素晴らしいデータの数数で頭が下がる。
エリア別,設計者別,作品別,用途別にそれぞれ索引があり,例えば気になる建築家の作品を調べる,といった使い方もできる。

そして建築物だけではなく、建築を通して見た京都の歴史や文化についてのコラムもたいへん面白く、MAPとしてだけではなく読み物としても優れている。
ex.
・京都の伝承をたどると、18世紀か19世紀にかけて成立したものが実に多い。「千年の都」の演出がはじまったと見てよい
・京都市民のあいだに「保存」に対する敵意がしばしば見られるが、それは「破壊」がより良い未来をもたらした近代の記憶が体質化したものといえる。
・明治2年3月(天皇は)再び東幸し、そのまま戻らなかった。事実上の遷都であった。この事態に対して京都市民が懐いた危機感は「第二の奈良になるな」というスローガンに如実に示されている。(中略)今や門前町でしかない奈良に自分たちの未来を見たのである。ここで選ばれた方策は勧業事業の推進、すなわち工業都市の復権であった。京都府は新政府に対して遷都の補償を執拗に求め、明治3年に産業基立金10万両の下賜と勧業基立金15万両の貸与をかちとる。

東京編、大阪/神戸編、横浜/鎌倉編などもあり。
mini(新書版)もあるけど、同じ内容なんだろうか? 同じ内容を盛り込もうとすると字が小さくなりすぎるような気が・・・

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負ける建築

2006-06-08 | 建築
負ける建築

隈研吾

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『都心に屹立する摩天楼、郊外に建ち並ぶ一戸建て住宅群…。流動する生活を強引に凍結して記念し、周囲の環境を圧倒する二〇世紀型の「勝つ建築」は、いまやその強さゆえに人びとに疎まれている。建築はもっと弱く、もっと柔らかいものになれないだろうか。さまざま外力を受け入れる「負ける建築」の途をさぐる、気鋭の建築家の手になる「受動性の建築論」。 』

「負ける建築」という発想が目を引いて手に取った。
なかなかに読みやすい文章で、こういう見方があるのかと実に楽しく読んだ。
殊に村野藤吾と安藤 忠雄についての評論が面白い。
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暗黙知の次元

2006-06-04 | その他
暗黙知の次元

筑摩書房

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『人間には、言語の背後にあって言語化されない知がある。「暗黙知」、それは人間の日常的な知覚・学習・行動を可能にするだけではない。暗黙知は生を更新し、知を更新する。それは創造性に溢れる科学的探求の源泉となり、新しい真実と倫理を探求するための原動力となる。隠された知のダイナミズム。潜在的可能性への投企。生きることがつねに新しい可能性に満ちているように、思考はつねに新しいポテンシャルに満ちている。暗黙知によって開かれる思考が、新しい社会と倫理を展望する。より高次の意味を志向する人間の隠された意志、そして社会への希望に貫かれた書。新訳。』

なぜこれを買ったのかわからない。
何かの連鎖で買ったのだろうけど、さて、なんだったのか・・・
1年以上積読になっていた。

暗黙知、tacitをこう訳したわけだけど
日本には以心伝心というものが存在する。それこそ古来より。
言葉でいわなきゃわからない文化の人が尤もらしく理論的に描いているわけなんだけど

やっぱりなぜこれを買ったのかわからない
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バッグのほん―週末にたのしく作れる

2006-06-02 | パッチワーク
バッグのほん―週末にたのしく作れる

主婦と生活社

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この手のソーイングだけのバッグ、夏と共に、麻布と共に本もたくさん出ているのだけど、書店で見るだけで終ってしまう
でもこれは買ってしまった。
質・量共に豊富だったし、どれも落ち着いた好みの色合いだったから。

帰ってゆっくり見てびっくり
作家さんが、加藤礼子さん、古澤惠美子さん、三池道さんのお三方。
パッチワークは一切ない。
おお??でしょ?

作品の材料キット販売もあり
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クリスマスに死体がふたつ

2006-06-01 |  コージーミステリー
クリスマスに死体がふたつ

東京創元社

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『廃鉱でスケッチ中のローズの耳に響く女性の悲鳴。警察に通報したもののなにも見つからず、かつての恋人ピアース警部から小言をくらう。せっかく油絵の仕事がうまくいきはじめた矢先なのに。そんなおり、つきあって間もない画家ニックの元恋人が死体で発見され、ローズまでもが容疑者に。そんな状況でローズがじっとしていられるわけがない。好評コーンウォール・ミステリ第三弾。』

シリーズ3作目。(『しっかりものの老女の死』 『容疑者たちの事情』)
前2作の題名がださいと文句を言っていたらちょっと考えたかなぁ(笑)
どうせならクリスマスシーズンに出版すればよかったのに、気がきかない・・・。
コージーなのでミステリー云々は置いておくとして、主人公ローズの設定が好き。
しっかりと自分の足で立っている。
次作が楽しみなシリーズです。
しかしながら出てくる男がみんないい男で、どれもこれもローズに惚れるっていうのはどうもねぇ....ロマンス小説じゃないんだから。著者の願望なわけ?
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