読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

百年の呪い―新・古着屋総兵衛〈第2巻〉

2011-09-30 |  佐伯泰英
百年の呪い―新・古着屋総兵衛〈第2巻〉 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社
『今坂一族の卜師梅香林は、鳶沢一族に張り巡らされた闇祈祷を看破した六義園を拠点とした闇四神の結界は富沢町、さらに駿府鳶沢村をも包囲していた。幾重にも仕掛けられた柳沢吉保の百年の呪いに十代目総兵衛勝臣は敢然と立ち向かう。一方、闇祈祷の術者の一人李黒は、鳶沢一族と一心同体であるはずの影・本郷康秀の元に去ったという…。壮大な物語が動き始めた。渾身の第二巻。 』


あっちもこっちも敵だらけで、なかなか今後も面白くなりそうな展開。
十代目の肉付けはこれからかなぁ。

「佐伯通信」6号が入っています。
10月は磐音、11月は鎌倉河岸、12月は密命の出版予定。
毎月楽しめます!

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背表紙は歌う

2011-09-29 | 国内ミステリー
背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)
大崎 梢
東京創元社
『「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し!出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ。出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾。 』


平台がお待ちかね」の続編。

出版社や書店、取次店、文学賞などの裏話の蘊蓄が豊富なのはいいのだけれど、正確を期するためなのだろう、詳しすぎて少々面倒になってきた。
新人営業・井辻くんの成長の過程におけるユーモアを楽しみたいのに。



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冬そして夜

2011-09-28 | 海外ミステリー
冬そして夜 (創元推理文庫)
S・J・ローザン
東京創元社
『11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。なぜニューヨークへ来たのか話さぬまま、再び姿を消した甥を捜すため、甥一家が住む町ワレンズタウンを訪れたビルと相棒のリディアは、アメリカン・フットボールの盛んな町が抱える歪みと醜聞に、否応なく直面するのだった。私立探偵小説シリーズ第8弾、MWA最優秀長編賞受賞作。』


長く積読になっていたのだけど、次(シャンハイムーン)がもうすぐ出るので。

構成に隙がなく、ページターナーなのだけど…こんなビルはみたくない。
感情的なのはリディアの役でしょう。

コロンバイン高校の事件の背景にこういう問題があることを知らなかった。

私もグールドのバッハは"強制と挑発的なまでの傲岸さ"を感じる。
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おまえさん(上)(下)

2011-09-25 |  宮部みゆき
おまえさん(上) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
『『ぼんくら』『日暮らし』に続くシリーズ新作

痒み止めの新薬「王疹膏(おうしんこう)」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。両者に通じる因縁とは。』


おまえさん(下) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
『父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、新兵衛の奉公先だった生薬(きぐすり)問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか。』


待ってました!の『ぼんくら』&『日暮らし』の続編なんですけど、色恋沙汰が多すぎて、だらだらわかりきったことをぐずぐず…という宮部にあるまじき印象。

前2作に比べて面白みが半減。

弓乃助やおでこちゃんの魅力も上手く描けてなくて、そりゃシリーズの愛読者なら自分たちの記憶で物語に奥行き付けちゃいますけど、それって間違ってない?

一気には読んだけど、ちょっと残念だったなぁ。

もうちょっと整理した改訂版が出るんじゃないかという予感。


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プラムプディングが慌てている

2011-09-24 |  コージーミステリー
プラムプディングが慌てている (お菓子探偵12)
ジョアン ・フルーク, 上條ひろみ
ヴィレッジブックス
『クリスマスを目前に控えた“クッキー・ジャー”は大忙し!毎日のクッキー作りに加えて、クリスマスクッキーの注文が殺到。そのうえシーズン限定のテーマパークで売るお菓子の準備に新作クリスマスデザートの依頼まで。そんななか、母がハンナに助けを求めてきた。ノーマンの母キャリーの様子がおかしいらしい。ノーマンにも相談され、マイクからも何やら気になる情報が―。ほうっておけず調べる約束をしたハンナだが、その矢先、今度はテーマパークのオーナーの死体を発見するはめに…。キャリーをめぐる謎、犯人探しに思いがけない人物との再会もあって、さらなる波乱の予感!?大好評シリーズ第12弾。』


シリーズ12作目。ちょっと気の早いクリスマス(笑) 

サスペンス色、ミステリー色は薄めだけど、代わりにあるのは、たっぷりのクッキーのレシピと、クリスマス・メニューのレシピ。
作ったことはないのだけど、レシピに添えられているちょこっとしたコメントも好き。
次作では三角関係に微妙な変化があるらしい。それもまたこのシリーズのお楽しみ。


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わたしにもできる探偵稼業

2011-09-23 | 海外ミステリー
わたしにもできる探偵稼業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
クリエーター情報なし
早川書房
『この顔には見覚えがあるわ…アンティーク家具の修復業を営むキャットは、なじみの骨董店の店先でホームレスの若い女性を見かけて驚いた。その女性は亡き娘の親友ジェニーで、しかも彼女はすべての記憶を失っていた。なぜ、新進女優として活躍中だった彼女がここに?同情したキャットは、ジェニーを救うため身辺調査に乗りだすが…行動力あふれる老婦人、“ワイルド・キャット”再登場。注目の痛快シリーズ第二弾。 』


大昔「わたしにもできる銀行強盗」を読んで、その後続編の本書を積読にしていた。

人物造形はよくて、登場人物すべてに興趣がつきないのだが、いくらコージーミステリにしてもいかんせん先が読め過ぎる。
だからかな、続編は翻訳されていない。



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配達あかずきん―成風堂書店事件メモ

2011-09-23 | 国内ミステリー
配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
大崎 梢
東京創元社
『「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が、さまざまな謎に取り組んでいく。本邦初の本格書店ミステリ、シリーズ第一弾。 』


平台がおまちかねを読んで面白かったので、遡って本書を。

平台がおまちかねより謎が濃くて、いっそうより楽しめた。
まあ、ちょびっとやりすぎ感もあるが。

大崎梢さん、ちょっと追いかけてみようかな。

お見舞いに持って行く本、参考にさせていただこうっと~!


・『宙の旅』林完次著
・『散策ひと里の花』
・『ダヤンのスケッチ教室』
・『民子』浅田次郎著
・『夏への扉』

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陽気なギャングが地球を回す

2011-09-22 | その他小説
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
伊坂 幸太郎
祥伝社
『嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス! 』


これ、最初の数ページだけ読んで、ずっと積読になっていたものを、積読整理で無理やり読み通してみたのだけれど、やめとけばよかった。

どこが陽気で、どこがギャングで、どこが地球を回しているんだろう。
人物造形ですら曖昧。
この方法で銀行強盗ができると思うならやってごらん。
どんなに薄っぺらいかわかるから。

次も積読になっているのだけど、読むだけ損だなぁ。



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ハートブレイク・レストラン

2011-09-21 | 国内ミステリー
ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社
『フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。店の常連ハルお婆ちゃんは、客たちが話す「不思議な話」を聞くと、真以を呼び寄せ、たちどころに謎を解いて見せるのだ。そんなお婆ちゃんにも、ある秘密があったのだが…。可愛くって心優しいお婆ちゃん探偵が活躍する、ハートウォーミングな連作ミステリー。 』


ここんとこお婆ちゃん探偵増えましたよねぇ。ん~、私が選んで読んでいるのかな。

このハルお婆ちゃんはお婆ちゃんだけであるだけでなく、もうひとひねり。
穏やかにストーリーは進み、ほっこり。
ミステリとしてどうのこうの言うのは野暮というものでしょう、やっぱり。


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平台がおまちかね

2011-09-21 | 国内ミステリー
平台がおまちかね (創元推理文庫)
大崎 梢
東京創元社
『作り手と売り場を結ぶ糸をたくさん鞄に詰め込んで、出版社の新人営業、井辻智紀は今日も本のひしめくフロアへと向かう。―でも、自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら何故か冷たくあしらわれ、文学賞の贈呈式では受賞者が会場に現れない!?他社の先輩営業マンたちにいじられつつも、波瀾万丈の日々を奮闘する井辻君の、こころがほっとあたたまるミステリ短編集第一弾。 』


読書を好くするということは本屋さんにもよく行くということではあるのだけれど、もとい、あったのだけれど、出版社の営業の仕事って全く気にしたことがなかったので面白く読んだ。

いちおう"日常の謎"系なのだけれど、そっちは力を入れているものほどすべっている感じ。
まあ、なんか謎を追いかけている方が引きずられて読み進む原動力にはなるのだが。

さりげなくおススメ本が出てくるのは、余計なお世話と思わなくもない。
まあ、ここで架空の書籍をでっち上げるのも余計な手間なのかもしれないが。



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