読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

2020年12月の読書記録

2020-12-31 | その他
読んだ本の数:16読んだページ数:6080

ワカタケルワカタケル感想池澤さんはあまり合わないのだが、ワカタケル(雄略天皇)が主人公と知り、読んでみたが途中投げ出し。ヤマトタケル等も登場し、古事記概説のよう。読了日:12月27日 著者:池澤 夏樹
傑作ミステリーアンソロジー 京都迷宮小路 (朝日文庫)傑作ミステリーアンソロジー 京都迷宮小路 (朝日文庫)感想北森さんの名前が見えたので。北森さんに京都ってあったっけと思ったが、はい、あのシリーズでした。アリスさん、ミステリーの読み方or書き方テクニック概論が面白かった。読了日:12月25日 著者:浅田次郎,綾辻行人,有栖川有栖,岡崎琢磨,門井慶喜,北森 鴻,連城三紀彦
商売繁盛 時代小説アンソロジー (角川文庫)商売繁盛 時代小説アンソロジー (角川文庫)感想表紙の明るい雰囲気とは違って、暗めの話がほとんどで凹んだ。宮部さんのは初見で、編者はコロナ前に選んだらしいが、コロナ中に読むと身につまされて、誰か篤心のある方お救い小屋を作ってくれないものかとしみじみ思う。本来政府の役割だろうけれど。読了日:12月25日 著者:朝井 まかて,梶 よう子,西條 奈加,畠中 恵,宮部 みゆき
死との約束 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)死との約束 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想三谷さんが来年ドラマ化するそうなので再読。さすがに一昨年読んだばかりなので覚えていた。今回、靴に棲んでいる老婆を思い出したのだが、クイーンの方が後なのだね。いくらアメリカでもここまで隔絶した生活は送れまいとクイーンは思ったのかもしれない。さて、三谷さんはこの老婆を誰にやってもらうのか、楽しみ。読了日:12月22日 著者:アガサ・クリスティー
レンブラントをとり返せ -ロンドン警視庁美術骨董捜査班- (新潮文庫)レンブラントをとり返せ -ロンドン警視庁美術骨董捜査班- (新潮文庫)感想ジェフリー・アーチャー、久しぶりに名前を見たなぁと思い、美術ものは好物だし購入。YA本かと思うような粗雑さだけれど、いちおう読めた。主人公ウィリアムは警視総監まで上り詰める構想らしい。御大、1940年生まれ。読了日:12月19日 著者:ジェフリー・アーチャー
旗師・冬狐堂二 狐闇 (徳間文庫)旗師・冬狐堂二 狐闇 (徳間文庫)感想冬狐堂シリーズ再刊2作目。こんな話だったっけと片鱗も覚えていないことに驚く。歴史観のスケールが大きすぎて、私の手には余る。北森ワールドの住人が邂逅し、香菜里屋で寛ぐ。他のシリーズも読み直したくなること請け合い。読了日:12月17日 著者:北森鴻
放たれた虎 (ハヤカワ文庫NV)放たれた虎 (ハヤカワ文庫NV)感想2017年刊。ちょっと読みかけて以来積読に埋もれていたのを掘り起こした。シリーズ3作目。スパイはスパイでも『泥沼の家』に押し込められたスパイは落ちこぼれと侮られ、誰が敵で誰が味方か身内でも分からず、派手な戦闘まで引き起こして・・・。それも楽しいが。特にラストシーンは素敵。以後続編の翻訳はなぜ出ないのだろう。ハヤカワさんがんばって。
読了日:12月14日 著者:ミック・ヘロン
オペラで楽しむヨーロッパ史 (平凡社新書)オペラで楽しむヨーロッパ史 (平凡社新書)感想なるほど〜と感心した。そういう視点は欠けていたなぁと。特に驚いたのはモーツァルト。フランス革命前夜の空気を音楽に遺していることには気づけなかった。ご幼少のモーツァルトがマリー・アントワネットにプロポーズしたエピソードは知っていたのに。蝶々夫人はミス・サイゴンと同じアジア人蔑視が嫌なのだがどうして日本で上演するのかわからない。読了日:12月11日 著者:加藤 浩子
バイキング 世界をかき乱した海の覇者 (ナショナル ジオグラフィック別冊)バイキング 世界をかき乱した海の覇者 (ナショナル ジオグラフィック別冊)感想最新の知見によるバイキングの歴史。全ページカラーで活字も大きく、結果コスパは・・・(苦笑読了日:12月11日 著者:
化け者心中化け者心中感想化政期の歌舞伎小屋の雰囲気を匂いまで描いているという意味では筆力もあり秀逸。まだ紙数に余裕はあっただろうに尻切れ蜻蛉な印象。もっとドロドロと“化け者心中”を描けばよかったのに。 先達はあらまほしき事なり。先達と足して2で割った辺りの猥雑さが好みかなと思ってみる。読了日:12月11日 著者:蝉谷 めぐ実
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(九) (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(九) (PHP文芸文庫)感想こういう新たな強そうな“敵”が現れてくれた方が面白みも増すというもので。読了日:12月10日 著者:田牧 大和
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人感想殺人事件に楽しいというのもナンだが、楽しいストーリーだった。それはこの叔父さんのキャラに負うところが大であろう。コロナ禍乃至後の時代にそう重苦しいストーリーはしんどいのである。シリーズになれば私はうれしい。読了日:12月09日 著者:東野 圭吾
女だてら女だてら感想一応のページターナーではある。幕末、男装の麗人として名高い(らしい)実在の漢詩人・原采蘋を主人公に秋月黒田藩の御家騒動を描くのだが、想像&創造力が行きすぎて、なんぼなんでもそれはムリやろという連続。史実の分だけ承っておこう。読了日:12月05日 著者:諸田 玲子
雁の宿―隅田川御用帳 (広済堂文庫)雁の宿―隅田川御用帳 (広済堂文庫)感想縁切寺は鎌倉の東慶寺だけかと思っていたら深川の慶光寺もそうだそうで、その門前にある縁切り御用の宿のお話4編。いちおう読めるが好みではない。同じようなシチュエーションで好みが分かれるのはどういうポイントなのかなと自分でも思うが未だ分析できてない。読了日:12月03日 著者:藤原 緋沙子
警視庁情報官 シークレット・オフィサー (講談社文庫)警視庁情報官 シークレット・オフィサー (講談社文庫)感想ノンフィクションなのだろうか、そうならまだ許せると思いながら山も谷もないだらだら続く自慢話(?)の作文を耐えた。これが第1作で、その後著作はたくさんあるようだが、飛躍的に筆力が上がったのだろうか。フィクションとして、面白いエンターテインメントが読みたい。読了日:12月03日 著者:濱 嘉之
まるで天使のような (創元推理文庫)まるで天使のような (創元推理文庫)感想積読の下の方から引っ張り出して。最後の一撃とやらを期待して読み進んだのだが、予想通りなことにガッカリ。主人公のキャラが途中から変わりすぎていると思うし、だれもかれもこの新興宗教コミューンに逃げ込むってどうよと思ってしまうし、登場人物の誰も好きになれないし・・・読んだ時間を返せ的残念な作品(言うまでもなく私にとって)読了日:12月01日 著者:マーガレット・ミラー






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2020年11月の読書記録

2020-12-01 | その他
読んだ本の数:14
読んだページ数:5310

写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮エンターテインメント倶楽部)感想
新装版・冬狐堂を読んだのでこちらも読み返したくなって。陶子さんも登場。ミクニと囁く声が聞きたいなぁ。
読了日:11月26日 著者:北森 鴻
QED ~flumen~ 月夜見 (講談社文庫)QED ~flumen~ 月夜見 (講談社文庫)感想
新書版で既読だがほとんど覚えていなかった。『伊勢の曙光 』を先月再読したばかりなのでわかりよい。現代版殺人事件の方はずいぶん後味が悪い。
読了日:11月24日 著者:高田 崇史
山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫)山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫)感想
有栖川有栖さんにしては珍しいタイプと思って読み始めたが、途中からダレてきてどうオチをつけるのだろうという興味のみで読み進めた。オチはガッカリ。フェードアウトはないだろう。1996年にまとめられた7話の短編集。
読了日:11月23日 著者:有栖川 有栖
老いた男 (ハヤカワ文庫NV)老いた男 (ハヤカワ文庫NV)感想
それなりに主人公は魅力的なのだが、なぜかサスペンスは盛り上がらず。三人の邂逅とかないのか。初ペリーだが、もう読まないな。
読了日:11月22日 著者:トマス ペリー
皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)感想
新訳ということで読む。読んだことがあるかどうか記憶がなかったが、たぶん初読。これを忘れていいとは思えないから(笑) カーとしてイメージする作風とはかなり違っていて、クリスティが認めていたと言うことも頷ける。舞台の選び方も題名もうまい。
読了日:11月21日 著者:ジョン・ディクスン・カー
クリスマス緊急指令~きよしこの夜、事件は起こる!~ (講談社ノベルス)クリスマス緊急指令~きよしこの夜、事件は起こる!~ (講談社ノベルス)感想
いや、まぁ、いい話と言っておくしかないか。高田さんの作だと思うとがっかりする、というか違うと思う。全6編の短編集。これは正真正銘(笑)初見のようだ。
読了日:11月19日 著者:高田 崇史
織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで (中公新書)織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで (中公新書)感想
けっこう知名度が高い(と思われる)信長の合戦全録です。コンパクトで秀逸。麒麟見ながらあれこれ疑問点が多いので読もうかと。結局光秀の独自性って本能寺のみ? 余談ですが、麒麟の一番の違和感は義昭のキャラなんです。あと顔芸が過ぎるとか想像上の人間があまりにでしゃばるとか・・・いろいろ(汗)
読了日:11月17日 著者:谷口 克広
旗師・冬狐堂一 狐罠 (徳間文庫)旗師・冬狐堂一 狐罠 (徳間文庫)感想
冬狐堂シリーズ4作がまとめて再刊されるということで早速。帯の“ 私は嘘を食って育つ魔性の女”は言い過ぎだと思うけど、でも初めて読むように面白かった。シリーズは毎月出版されるらしいので、旧版は読まずに出版を楽しみにしていよう。北森さんが亡くなってはや10年。惜しい方を亡くしたなと今でも思う。他のシリーズも新版で出されるのかな。
読了日:11月16日 著者:北森鴻
古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲 (講談社ノベルス)古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲 (講談社ノベルス)感想
これまでの著書の繰り返しの言説になり新味を感じられないが、このシリーズで取り上げることに意味があるのかもしれない。率川神社のゆり祭りには行ったことがあるが、当時その謂れやら祭神やらに全く興味関心が無かったのが残念。
読了日:11月11日 著者:高田 崇史
最後の巡礼者 (下) (竹書房文庫)最後の巡礼者 (下) (竹書房文庫)感想
人名等馴染みになるとぐんぐん読むスピードも上がる。予想外の犯人とはならないが、歴史は重い。それぞれモデルが居るそうで、ノルウェーという国をほぼ知らないことに気付かされた。
読了日:11月06日 著者:ガード スヴェン
最後の巡礼者 (上) (竹書房文庫)最後の巡礼者 (上) (竹書房文庫)感想
ガラスの鍵賞、リヴァートン賞、マウリッツ・ハンセン新人賞の三冠を獲った作品ということで購入。2003年と1945年を各章ごとに交互に描くので、ノルウェーの人名や地名になじみがないこともあり読みづらい。ナチは北欧も支配下に置いていたことを初めて知った。
読了日:11月06日 著者:ガード スヴェン
QED 河童伝説 (講談社文庫)QED 河童伝説 (講談社文庫)感想
昔新書で読んだはずだが、例によって何も覚えていない。もはやミステリーとしても小説としても読んでいない気はするが、本書、河童。深読みすれば興味深い。
読了日:11月01日 著者:高田 崇史
竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集03)竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集03)感想
昔出版されることを知って気になったシリーズだったが、図書館にあることに気付き、モリミー訳竹取物語を読みたくて。どれも古文の教科書にサワリだけ載っていたが、いっそ現代語訳だけなのが読みやすい。全文を知らない物も多く興味深かった。
読了日:11月01日 著者: 
QED 諏訪の神霊 (講談社文庫)QED 諏訪の神霊 (講談社文庫)感想
昔々新書で読んだはずだが、完全に忘却。数年前に秋宮だけ通りすがりに行ったことがあるが、情景描写としては的確。諏訪については建御名方神が幽閉されたところとしか知らず、他の書も読んだことがないのだが、本書でもなぜ諏訪なのかの考察が不足?本書の歴史観が合っているとして未だに死を賭して祭りを行なっているのは哀しい。現代パートの殺人事件もだが、消化不良の巻だった。
読了日:11月01日 著者:高田 崇史  


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