陽気な幽霊―伊集院大介の観光案内 (講談社文庫 (く2-43))栗本 薫講談社このアイテムの詳細を見る |
ミステリーツアーにかり出された伊集院大介。シナリオ外の出来事に混乱する旅行客を前に、「本物の」探偵の推理が冴える。
伊庭緑郎(いばろくろう)に騙されるような形で「名探偵とゆく 京都ミステリーツアー」のゲストになった伊集院大介。だが旅行会社の仕込みとは思えぬリアルな事件の続発に参加者たちはうろたえ始める… 』
著者本人は長編が書けないから間に合わせの"小品"だと開き直っていらっしゃいますけど~・・・小品ともいえないというか、そもそもこれはミステリなのか・・・。
少しも陽気な幽霊(題名)ではなく、一切観光案内(題名)ではなく京都の闇が名探偵を飲み込(惹句)まない!
羊頭を掲げて狗肉を売るってことばそのもの。
伊集院大介が出てくれば、読者は、特に愛読者は期待するものがあるのは当然で~応えられないのなら、出版しなければいい。
本当に「ご都合主義で殺人事件を引き起こす」(=ミステリーを書く)ことに疑問を感じているのなら、ミステリを書くのを辞めたらいい。
こんな無様なもので原稿料と印税を稼ぐというのは、なおかつあとがきで別の著作を薦めるとは、言語道断。
グイン・サーガだけ書いてたらどうですか?(1冊も読んでないけど)
「ご都合主義で殺人事件を引き起こす」(=ミステリーを書く)ことが疑問なら、ご都合主義で恋愛を引き起こすことも、ご都合主義で友情を育てることも・・・・すべて疑問。
小説というものがすべて無意味な存在ということになるということはお気づきではないらしい。
本書の登場人物・薬師寺京子は明らかに薬師寺涼子のパクリですけど、パクッた意味は何?