読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

9条がつくる脱アメリカ型国家―財界リーダーの提言

2009-05-31 | その他
9条がつくる脱アメリカ型国家―財界リーダーの提言
品川 正治
青灯社

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『「日本はアメリカとは価値観が違う!」
自民党や経済界は今、憲法九条を改定し、アメリカと一体となって日本を戦争のできる国に変えようとしている。経済界は、武器輸出三原則を緩和して、軍産複合体への道を開き、さらに、経済のグローバル化の中、軍事力をバックにしたアメリカ流の覇権型資本主義を推し進めようとしている。経済界の大物ご意見番が、自らの中国大陸最前線での戦争体験や経済界の今日の危うい内情をもとに、渾身の力で憲法九条を擁護し、戦争をしない21世紀日本のかたちを展望する。 』

憲法九条は好きである。あえて好き嫌いで言うが。

まさか憲法九条って何?という方もないだろうとは思うけれど
憲法九条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

儲かるという理由だけで、アメリカが望んでいるというだけで、憲法改正&軍拡路線まっしぐらの財界にあって、あえて「9条がつくる脱アメリカ型国家」を提言している品川正治さんの本を読んでみた。
私が好き嫌いでしか言えない9条について、至極論理的に、経済的に擁護を述べられていて、とてもありがたく、心強く思った。

その根本には品川さんの戦争体験がある。
末端の兵士たちの苦しみは想像以上のものであろうが、でも想像のでき得る範囲であろう。
品川さんの戦争体験で涙なくして読めなかったのは、実は徴兵される前の体験である。
当時品川さんが在籍していた三高の学生たちは敗戦を予感しながら求道者のように本を読んでいたという。それぞれ何としてでも死ぬまでに一度は手にしておきたいと思った本を。
そして終戦前年の二月、軍の「査閲」という公式の場で、ひとりの学生が、軍人勅諭の「我が国の軍隊は世々天皇の統率し給う所にぞある」を「我が国の天皇は世々軍隊の統率し給う所にぞある」と読み替えるという事件が起こる。もちろん確信犯である。生徒総代であった品川さんは責任を取るべく退学願いを書いて、陸軍に志願したのだが、その前に半月ほど休校し、生徒たちが一度は教えを乞いたいと願っている先生たち(京大の湯川先生、田辺先生、詩人の三好達治さんら)の自由講座を開いてほしいと願い出た。校長も即刻諒承し、面倒な手続き一切を速やかに行って開かれた自由講座は満員の盛況だったという。
今、ここまでの覚悟をもって学問している学生がいるだろうか。
結果的には、軍もこれを公にすることはなかっし、辞職を願い出た校長・教頭、退学を願い出た品川さんに結局文部省もいっさいの処分を行い得なかった。軍も民意を推し量ったのであろう。その発言をした数学に秀でた学生は退学になり、後自殺したそうであるが。

沢田研二も九条と窮状をかけて「我が窮状※」を歌ったのは記憶に新しい。
その中に「英霊の涙に変えて 授かった宝だ」という歌詞がある。
品川さんは帰って来れたが、帰ってこれなかった英霊たちのことを思うとき、ほんとうに授かった宝だと思わなければならないと思う。

九条と自衛隊の矛盾が言われて久しいが、でも現行存在しているのが事実である。
九条の窮状は目を覆うばかりであるが、それでも並立しているのである。
であるならば、九条を変える必要がどこにあるのか?
いったんタガをはずしたが最後、どこまで軍拡路線がのさばるのか、考えるだけでおぞましい。
兵器を作って売って儲けたい?言いがかりをつけて先制攻撃したい?
世界の嫌われ者アメリカとおんなじじゃないか。

品川さんは8月15日を<敗戦記念日>ではなく<終戦記念日>でよいという。
<敗戦>には次の<勝戦>を待つ意思が見えるという。
もう勝とうが負けようが戦争は終りにする、それが<終戦>だという。
今まで8月15日を<終戦記念日>と呼ぶのはおかしい、潔くないと考えてきたが、すべての戦争を終わりにするという意味で、頭をあげて未来永劫<終戦記念日>と呼びたいと思う。

・ マガジン9条



※「我が窮状」 作詞:沢田研二

麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが 
忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない
英霊の涙に変えて 授かった宝だ
この窮状 救うために 声なき声よ集え
我が窮状 守りきれたら 残す未来輝くよ

麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ
老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ
諦めは取り返せない 過ちを招くだけ
この窮状 救いたいよ 声に集め歌おう
我が窮状 守れないなら 真の平和ありえない

この窮状 救えるのは静かに通る言葉
我が窮状 守りきりたい 許し合い 信じよう


楽譜・歌詞pdfファイル
こういう楽譜がネットにあるというだけでも、著作権料云々よりこの歌が、歌詞が広まってほしいという気持ちの表れだろう。

ROCK’N ROLL MARCH

インディーズ・メーカー

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『ROCK'N ROLL MARCH 作詞:GRACE/作曲:白井良明
風に押されぼくは 作詞:安珠/作曲:吉田光
神々たちよ護れ 作詞:沢田研二/作曲:宮川彬良
海にむけて 作詞:沢田研二/作曲:加瀬邦彦
Beloved 作詞:GRACE/作曲:下山淳
ロマンスブルー 作詞:GRACE/作曲:GRACE
やわらかな後悔 作詞:GRACE/作曲:柴山和彦
TOMO=DACHI 作詞:沢田研二/作曲:八島順一
我が窮状 作詞:沢田研二/作曲:大野克夫
Long Good-by 作詞:岸部一徳、沢田研二/作曲:森本太郎
護られている I love you 作詞:沢田研二/作曲:泰輝 』
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松のひとりごと

2009-05-30 | その他
松のひとりごと
松 たか子
朝日新聞社

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『松たか子、初のフォト・エッセイ集。舞台の上で、日々の暮らしの中で、何を思って生きているのか。ストレートに自分の言葉で書き綴る。本人撮影の写真も掲載。さまざまな人物も登場。「本当の」松たか子を映し出す一冊。 』

父と娘の往復書簡」で松たか子さんの方にも興味がわき、本書。

でも、あれ?という出来。

ファンの方には怒られるかもしれないけれど、写真も文章も面白くない。
写真は2,3点、面白いのがあったか。

往復書簡の方が内面をさらけ出して、なおかつ深い分析の文章が書けてたんだけどな。

アルドンサの胸には幸四郎さんじゃなくても ドキッ!
いくらメークだってわかっててもね。

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子どもの世話にならずに死ぬ方法

2009-05-28 | その他
子どもの世話にならずに死ぬ方法 (中公文庫)
俵 萠子
中央公論新社

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『「老い」をどう生きるか?どうすれば介護不安を解消し、子どもの人生を巻き込むことなく死ねるのか。母親の闘病から老後の自立を考え、五年に亙り約百か所の老人施設を取材。ともすれば、暗くなりがちなテーマを、明るく、前向きに記した渾身の一冊。 』

夫の母と私の両親、老親が三人。
生き物はすべて死ななければならないのは自明だが、その死へ至る道にはさまざまなルートがあって自分では選べない・・・
親のことは、ま、なるようにしかならないが、さ~て、自分自身はどうやれば老い支度ができるだろう。
息子が三人いるが、まずあてにはできない。さすがに死亡届は役所に出しに行ってくれるのだろうか。

人生50年だった時代は遠く、70代の方のお葬式ではまだ若いのにって言われる時代。
俵萌子さんはうちの父と同い年。
これくらい前向きに老後の始末を考えてくれるとよいのだけれど・・・。

私たちの上に膨大なベビーブーマー団塊の世代がいる。
彼らがもうちょっと心地よい老人施設を作ってくれると思っているのだけど、他力本願はだめかな。

うまく楽に死にたいねぇ。




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ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士

2009-05-28 | その他
ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士 (中公新書)
牛島 信明
中央公論新社

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『ドン・キホーテといえば、風車に突進するあの騎士かと、誰もがイメージを浮かべることができる。本書は、作品の全体と細部を丹念に読み解きながら、われらが遍歴の騎士の魅力に新たな光を投げかけるものである。従者サンチョ・パンサはもちろん、イエス・キリスト、芭蕉、フーテンの寅さんらを招き、この、人間の想像力が生みだした最高の果実をより深く味わおうというのである。愉快で斬新なドン・キホーテ入門の決定版。 』

最近「ラ・マンチャの男」に夢中であるからにして、「ドン・キホーテ」を読んでおかなくちゃいけないような気がするが・・・全6冊・・・うーん・・・。

私などは子供用の本すら読んだことがなくて(毎月配本されていた「少年少女世界文学全集」は途中で買ってもらえなくなった)、ドン・キホーテが真似をしていた<騎士>なるものがその当時すでに絶滅していたことさえ知らなかった。
それでもドン・キホーテがロシナンテにまたがりサンチョパンサを従えて風車に突っ込み・・・というシーンは知っている。
馬や従者の名前まで覚えているってすごいことなんじゃない?

17世紀初めのスペインの小説、同じころイギリスにはシェークスピアがいて、日本には徳川家康がいた。
いまだに男の類型に「ハムレット型」「ドン・キホーテ型」なんて言い方もされている。

ま、ごちゃごちゃ前置きはいいんだけど、要は全6冊を(しかもけっこう読みにくそう)読む勇気がなかったので、とりあえず本書。

著者の牛島信明さん、「ドン・キホーテ」の新訳もモノにされている学者さんで、ドン・キホーテについての学術論文もたくさん書かれている方。
信を置いていいのだと思うのだけど、一般読者向けにやさしく書かれたおつもりなのだろうけれど・・・・もうちょっとレベル落としていただいていいのだけどなぁ。
これ以上意訳するのは学者の矜持が許さないか~。

ま、これで「ドン・キホーテ」の背景とサーマリーはわかった。

さて、本チャンを読むか、だなぁ。


ドン・キホーテ 全6冊
岩波書店
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スペイン5つの旅

2009-05-27 | その他
スペイン5つの旅 (文春文庫)
中丸 明
文芸春秋

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『スペインに魅せられ、遂に移り住んでしまった著者が旅のコツを開陳。個人旅行・自由旅行にピッタリのガイドブック。貸切タクシーであなただけのスペイン旅行。読むだけでも面白いスペイン情報満載。

第1の旅 トレド、アランフェス、チンチョン
第2の旅 ラ・マンチャ
第3の旅 アンダルシア
第4の旅 カタルーニャ
第5の旅 巡礼の道    』

ラ・マンチャの男」に魅せられて、スペインをうろうろ(したいなぁ)
それぞれ魅力的な道で、のんびり旅できたらうれしい。

しかし、スペイン、やっぱり相当怖い。
絶対行きたいバルセロナなどは、ガイドブック広げて歩くな、荷物は背負うなといわれるくらいで・・・。
でもこれが本音のアドバイス。

ラマンチャの男はやはり相当に大きな存在です。


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父と娘の往復書簡

2009-05-25 | その他
父と娘の往復書簡
松本 幸四郎,松 たか子
文藝春秋

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『歌舞伎役者松本幸四郎と女優松たか子の2年間に亘る往復書簡。梨園の親子として其々(それぞれ)見つめてきた人生風景とともに、歌舞伎に現代劇にと幅広い活躍を続けてきた稀有の舞台人と、充実したキャリアによって評価の階段を駆け上がる女優、2人がやり取りする熱い演劇論も魅力的な、読みごたえある1冊となりました。連載中に染五郎丈のご子息斎(いつき)さんの初舞台や松さん自身の結婚という予期せぬ出来事も起こり、当時の真率な心情も語られています。』

ミュージカル「ラ・マンチャの男」を観て、にわかに松たか子さんが気になったので本書・・・。(観劇記
平成18年5月~20年4月オール読物に連載されたものです。

ぎこちなく、おずおずと始まった往復書簡も終盤は互いの真情(たぶん)の往来がご本人たちにもいい記録になったのではないかしら。

幸四郎さんの文章を読む機会は多いのですが、松たか子さんの文章を読むのは初めて。というか、彼女のことはHEROを息子が見ている横で見てるような見てないような状態だっただけしか知らなくて・・・。
甚だ失礼ながら予想外に達者な文章を書かれるのにはびっくり。
お父さんがちょっとKYな雰囲気をうまくカバーしてて、頭もいい方ですねぇ。
歌舞伎以外のお芝居を観る習慣はなかったんですけれど、「ひばり」とか観てみたいなと思いました。

お二人共通の芝居として「ラ・マンチャの男」に言及されることも多く、ラ・マンチャファンとしてはうれしい限り。
拾い物の一冊になったかな。


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遺伝子が解く!万世一系のひみつ

2009-05-17 | その他
遺伝子が解く!万世一系のひみつ (文春文庫)
竹内 久美子
文藝春秋

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『女帝問題の解決法、男より女が甘いもの好きな理由、腰のくびれがセクシーなわけ、ナマズの地震予知の真偽、犬と飼い主はどっちがどっちに似ているのか…。世間を騒がす大問題から、幼い頃から抱き続けたあの疑問まで。地上に生きるものたちすべての真実を、今回もご存じ動物行動学で解き明かす。 』

久しぶりの竹内久美子さん。
万世一系のひみつが知りたかったから(笑)
無事に男の子が生まれたので、素人目にも拙速と思われた皇室典範改定はとりあえず見送られたけれど、Y遺伝子がウンヌンカンヌンは竹内さんに聞くに限る・・・。
義経は平泉で種馬状態で、東北地方には皇室のY遺伝子がたくさん残っているはずという見解には笑ってしまった。(源氏は清和天皇の子孫)
もちろん平家の落人集落にも。
女性天皇でもいいけれど、Y遺伝子の中継ぎとして皇室のY遺伝子を持った方(あまり血縁が近くない方がのぞましい)と結婚してくださればよいのだわ。

もちろん他にもいろいろいろいろ面白い!
もちろん寄藤文平さんのイラストも秀逸!

解説は石原慎太郎さん!



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教養のツボが線でつながるクラシック音楽と西洋美術

2009-05-17 | その他
教養のツボが線でつながるクラシック音楽と西洋美術 (青春文庫)
中川 右介
青春出版社

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『歴史を軸としてクラシック音楽と西洋美術をまるごとひもといた画期的入門書!どんな時代、どんな人物がどんな作品を生んだか。後世への影響は?教養ある大人になるための秘密のレッスン! 』

青春出版社である。だからなんだっていうのもなんだけど・・・ごにょごにょ・・・(^^ゞ
ま、あんちょこだなぁ。

入門書ということになっているけれど、これはいろいろな音楽や絵や彫刻などをいちおう観たり聴いたりしたことはある上で、そのつながりとか歴史とかの知識は曖昧って人向けだろうと思う。
図版もひとつもない。
全くの初心者がこれで入門できるかっていうと・・・無理があるだろう
しかしながら、興味を持った作家なり時代の専門書に向かうことはできるわけで、その意味ではやっぱり入門書かな。


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隠居宗五郎

2009-05-16 |  佐伯泰英
隠居宗五郎 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)
佐伯 泰英
角川春樹事務所

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『祝言の賑わいが過ぎ去ったある日、政次としほの若夫婦は、仲人である松坂屋の松六の許へ挨拶廻りに出かけた。道中、日本橋付近に差し掛かった二人は、男女三人組みの掏摸を目撃する。政次の活躍により、掏摸を取り押さえたものの、しほは、現場から立ち去る老人に不審なものを感じていた。やがて、政次の捕まえた掏摸が、江戸に横行する掏摸集団の配下であることが判明。隠居然としていた宗五郎も政次とともに、頭目の捕縛に乗り出すが――。金座裏の面々が活躍する大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十四弾。』

独り祝言」から半年・・・
待ってましたっ!
佐伯の中でも私のイチオシ鎌倉河岸捕物控シリーズ14弾です。

でもいくらなんでも宗五郎さん、いかにも隠居然としすぎ!
ま、そう言ってみんなにかまってもらえるのが江戸の人情。
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天地に愧じず ・ まことの花 御算用日記

2009-05-15 | 時代小説
天地に愧じず (光文社文庫)
六道 慧
光文社

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『幕府御算用者・生田数之進は、御家騒動に揺れる播磨国高野藩への潜入を命じられる。改易を目論む幕府の思惑を避けつつ、真実を掴もうとするが、そんな折り、藩士が何者かに襲われた。また、藩に怪しい隻眼の大男が出入りし…。やがて、その男の正体が判明し、戦慄が走った!果たして、藩と数之進の運命やいかに!?著者渾身の時代小説、大好評第2弾。 』

まことの花 御算用日記 (光文社文庫)
六道 慧
光文社

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『生田数之進は、不審のある藩を調べる幕府御算用者。今回は無類の狂言好き、若狭守村芳が治める吉田藩に潜入することに。前藩主の亡霊騒動、姿を見せない奥方の謎。その裏には本家と分家の争いが!?仕掛けられた「連環の計」とは、そして、鶯の鳴き声が招くのは、藩の改易か繁栄か。数之進の千両智恵が大活躍。人気シリーズ第3弾。江戸の町に桜の嵐が吹き荒れる。 』


青嵐吹く』のシリーズ2と3。
なんとなく読み続けている・・・。初っ端にセットで買ってしまったから。
ずいぶん1より読みやすくはなってきたのだけど、いまいちはまりきれてはいない。

いい人だらけなのがつまらないのかなぁ。
いちおういろいろ事件は起こるのだけど、切迫感がなく、み~んな丸~くおさまって、めでたし、めでたし。
ま、楽っちゃ楽なんだけど・・・もう一息なんとかならんか?



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