2016年12月の読書記録
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6345ページ
応天の門 1 (BUNCH COMICS)
読了日:12月31日 著者:灰原薬
蜜蜂と遠雷の感想
浜松国際ピアノコンクール、もとい芳ケ江国際ピアノコンクールを舞台に、音楽を言葉で表現しようという試みに成功している。ただの音楽評論であれば門外漢には退屈しかねないところを、誰が優勝するのかという興味で読者を引っ張る。そういう意味ではありきたりの結末かもしれないが、ピアノコンクールひいてはピアニストの本質に迫っていて、優れたページターナーであることは確か(今朝4時半に読了)
読了日:12月31日 著者:恩田陸
カウンター・ポイント (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
読みかけたらやめられないのはわかっていたが、つい読みだしてしまって・・・眠い(笑) お久しぶりのヴィク。いつもにも増して痛そう。
読了日:12月28日 著者:サラ・パレツキー
キルトでつづるものがたり―奴隷ハリエット・パワーズの心の旅の感想
南北戦争前後(1837–1910)に生きた奴隷ハリエット・パワーズの物語。彼女の作ったキルトの内2枚は現在博物館が所有している。たまたまキルトが保存されているから彼女の人生に光が当たっているが、多くのハリエットが居たわけだし、現在も居るわけだし・・・あんな大統領の下でどんな国になっていくのか暗澹たる思いに囚われる。
読了日:12月27日 著者:バーバラハーカート
恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)の感想
『忠直卿行状記』が読みたかったので。昔読んだかもしれないが完全に忘れている。結城秀康の子ってこういう人だったのだなと確認。ただ、しつこく念押しして物語(心理)が描かれているのでちょっと私の好みとは違う。歌舞伎ファンとしては『藤十郎の恋』も読んでおくべきかとは思ったが、あらすじは知っていてそれをしつこくか~と思ったら・・・遠慮しておく。
読了日:12月27日 著者:菊池寛
信長の肖像の感想
第7回朝日時代小説大賞受賞作。2015年刊。淡々とした筆致ながら、戦国時代の武将たちの横顔や狩野永徳を中心とした狩野の絵の描き方、雪舟の画法、加賀の歴史等、様々なことが過不足なく描かれていて満足した。富樫晴貞の四男晴光についてどこまで史実として追えるのかはわからないけれど、加賀の富樫といえば勧進帳の富樫(こちらがフィクションだろうが)その末裔と考えると感慨深い。著者は石川県出身の漫画家とのこと。さもありなんと頷ける。
読了日:12月26日 著者:志野靖史
カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)の感想
カンナのシリーズはあまり読んでいなかったのだけど、吉野の話だったので。なぜ女人禁制なのかとか役行者が追い払われた理由とか、付帯情報が面白かった。
読了日:12月25日 著者:高田崇史
名探偵コナン 91 (少年サンデーコミックス)
読了日:12月25日 著者:青山剛昌
風雲大坂城 (集英社文庫)の感想
中編2本。そのせいかテンポが悪く感じられて少々ノリが悪かった(こちらの体調のせいかも)が、もちろん楽しく読了。
読了日:12月22日 著者:田中啓文
レッド・スパロー (下) (ハヤカワ文庫 NV)の感想
上巻途中まで退屈で読むのをやめよかなと思っていたが、がんばって読めば面白くなった。たぶんリアルなスパイ活動なのだろうなぁ。物語は続けられそうだが邦訳は本書のみ。ちょっと惜しい。
読了日:12月19日 著者:ジェイソン・マシューズ
レッド・スパロー (上) (ハヤカワ文庫 NV)
読了日:12月19日 著者:ジェイソン・マシューズ
ソーンダイク博士の事件簿 (2) (創元推理文庫 (175-2) シャーロック・ホームズのライヴァルたち)の感想
『オシリスの眼』を読んだので、図書館にあった本書を。安心して読めるのだがパターン化していて短編集はいただけない。事細かに証拠の採集方法を書いているのは興味深かった。
読了日:12月12日 著者:オースチン・フリーマン
怪盗紳士モンモランシー2 (ロンドン連続爆破事件) (創元推理文庫)の感想
モンモラシーが5年の諜報活動の末トルコで麻薬中毒になってしまったせいで、怪盗であり紳士であるという面白みを生かせずつまらなくなってしまった。しかも5年の諜報活動の詳細は飛ばしている(後の巻で描く?) 1885年のロンドン、ロンドンとスコットランドを結ぶ列車、ロンドンとスコットランドの奥の孤島の生活事情の差異等興味深いが、正確かどうかは・・・わからない。
読了日:12月12日 著者:エレナー・アップデール
マカロンはマカロン (創元クライム・クラブ)の感想
お久しぶりのビストロ・パ・マル。おなじみのテイストで楽しんだ。 余談だが、表題作「マカロンはマカロン」、今日本に入ってきているのはマカロン・パリジャンという表現があり、腑に落ちた。私が知っていたマカロンはマカロン・ダミアンなのだろう、嫌いだった。だから今のマカロンブームのマカロンに手を出せたのは遅かった。近藤さんは昔の(当時日本で普通に流通していた)マカロンをご存知だったのだろうと思う。
読了日:12月12日 著者:近藤史恵
裏切りの晩餐の感想
これは"スパイもの"だろうかという疑問が。スパイが主人公ではあるのだが。岩波書店刊の優れたページターナー。こんな男と結婚しなくてよかった。母は強し。
読了日:12月11日 著者:オレン・スタインハウアー
ミステリの美学の感想
ニヤニヤ、クスクス楽しんだ。ノックスの十戒は知っていてもそれに短い解説がついていることを認識していなかったのは不覚だった。スタウトの論は私も違和感を感じていたのだが、生物学上の性別と必ずしも一致していなくてもかまわないのではないかと思っている。2003年初版の図書館本なのだが、ほとんど読まれた形跡がなくもったいないと思う。オリジナルは1946年の評論集なので古いと言えば古いのだが。
読了日:12月10日 著者:
新史論/書き替えられた古代史 6 呪われた平安京と天皇家の謎 (小学館新書)の感想
聖徳太子信仰の始まり(もちろん伝説の始まりは不比等だが)や武士の興りなど興味深かった。"書き替えられた古代史"シリーズはここで終わりらしい。中世もお書きになるのだろうか。
読了日:12月10日 著者:関裕二
襲撃 (実業之日本社文庫)の感想
新装版が出たので。面白くないわけではなくページターナーなのだが、痛そうで・・・。私には安積さんや竜崎さんが合ってるかな。
読了日:12月9日 著者:今野敏
消えた海洋王国 吉備物部一族の正体: 古代史謎解き紀行 (新潮文庫)の感想
いつもの論なのだが、このシリーズは紀行部分に面白みがある。しまなみ海道のサイクリングがそんなにきついものだとは知らなかったが(笑)
読了日:12月7日 著者:関裕二
虎の尾を踏む: 新・古着屋総兵衛 第十三巻 (新潮文庫)の感想
けっこう波乱万丈な割にあっさり終了。猫以外のものも見つけなければよいが。
読了日:12月2日 著者:佐伯泰英
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6345ページ
応天の門 1 (BUNCH COMICS)
読了日:12月31日 著者:灰原薬
蜜蜂と遠雷の感想
浜松国際ピアノコンクール、もとい芳ケ江国際ピアノコンクールを舞台に、音楽を言葉で表現しようという試みに成功している。ただの音楽評論であれば門外漢には退屈しかねないところを、誰が優勝するのかという興味で読者を引っ張る。そういう意味ではありきたりの結末かもしれないが、ピアノコンクールひいてはピアニストの本質に迫っていて、優れたページターナーであることは確か(今朝4時半に読了)
読了日:12月31日 著者:恩田陸
カウンター・ポイント (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
読みかけたらやめられないのはわかっていたが、つい読みだしてしまって・・・眠い(笑) お久しぶりのヴィク。いつもにも増して痛そう。
読了日:12月28日 著者:サラ・パレツキー
キルトでつづるものがたり―奴隷ハリエット・パワーズの心の旅の感想
南北戦争前後(1837–1910)に生きた奴隷ハリエット・パワーズの物語。彼女の作ったキルトの内2枚は現在博物館が所有している。たまたまキルトが保存されているから彼女の人生に光が当たっているが、多くのハリエットが居たわけだし、現在も居るわけだし・・・あんな大統領の下でどんな国になっていくのか暗澹たる思いに囚われる。
読了日:12月27日 著者:バーバラハーカート
恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)の感想
『忠直卿行状記』が読みたかったので。昔読んだかもしれないが完全に忘れている。結城秀康の子ってこういう人だったのだなと確認。ただ、しつこく念押しして物語(心理)が描かれているのでちょっと私の好みとは違う。歌舞伎ファンとしては『藤十郎の恋』も読んでおくべきかとは思ったが、あらすじは知っていてそれをしつこくか~と思ったら・・・遠慮しておく。
読了日:12月27日 著者:菊池寛
信長の肖像の感想
第7回朝日時代小説大賞受賞作。2015年刊。淡々とした筆致ながら、戦国時代の武将たちの横顔や狩野永徳を中心とした狩野の絵の描き方、雪舟の画法、加賀の歴史等、様々なことが過不足なく描かれていて満足した。富樫晴貞の四男晴光についてどこまで史実として追えるのかはわからないけれど、加賀の富樫といえば勧進帳の富樫(こちらがフィクションだろうが)その末裔と考えると感慨深い。著者は石川県出身の漫画家とのこと。さもありなんと頷ける。
読了日:12月26日 著者:志野靖史
カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)の感想
カンナのシリーズはあまり読んでいなかったのだけど、吉野の話だったので。なぜ女人禁制なのかとか役行者が追い払われた理由とか、付帯情報が面白かった。
読了日:12月25日 著者:高田崇史
名探偵コナン 91 (少年サンデーコミックス)
読了日:12月25日 著者:青山剛昌
風雲大坂城 (集英社文庫)の感想
中編2本。そのせいかテンポが悪く感じられて少々ノリが悪かった(こちらの体調のせいかも)が、もちろん楽しく読了。
読了日:12月22日 著者:田中啓文
レッド・スパロー (下) (ハヤカワ文庫 NV)の感想
上巻途中まで退屈で読むのをやめよかなと思っていたが、がんばって読めば面白くなった。たぶんリアルなスパイ活動なのだろうなぁ。物語は続けられそうだが邦訳は本書のみ。ちょっと惜しい。
読了日:12月19日 著者:ジェイソン・マシューズ
レッド・スパロー (上) (ハヤカワ文庫 NV)
読了日:12月19日 著者:ジェイソン・マシューズ
ソーンダイク博士の事件簿 (2) (創元推理文庫 (175-2) シャーロック・ホームズのライヴァルたち)の感想
『オシリスの眼』を読んだので、図書館にあった本書を。安心して読めるのだがパターン化していて短編集はいただけない。事細かに証拠の採集方法を書いているのは興味深かった。
読了日:12月12日 著者:オースチン・フリーマン
怪盗紳士モンモランシー2 (ロンドン連続爆破事件) (創元推理文庫)の感想
モンモラシーが5年の諜報活動の末トルコで麻薬中毒になってしまったせいで、怪盗であり紳士であるという面白みを生かせずつまらなくなってしまった。しかも5年の諜報活動の詳細は飛ばしている(後の巻で描く?) 1885年のロンドン、ロンドンとスコットランドを結ぶ列車、ロンドンとスコットランドの奥の孤島の生活事情の差異等興味深いが、正確かどうかは・・・わからない。
読了日:12月12日 著者:エレナー・アップデール
マカロンはマカロン (創元クライム・クラブ)の感想
お久しぶりのビストロ・パ・マル。おなじみのテイストで楽しんだ。 余談だが、表題作「マカロンはマカロン」、今日本に入ってきているのはマカロン・パリジャンという表現があり、腑に落ちた。私が知っていたマカロンはマカロン・ダミアンなのだろう、嫌いだった。だから今のマカロンブームのマカロンに手を出せたのは遅かった。近藤さんは昔の(当時日本で普通に流通していた)マカロンをご存知だったのだろうと思う。
読了日:12月12日 著者:近藤史恵
裏切りの晩餐の感想
これは"スパイもの"だろうかという疑問が。スパイが主人公ではあるのだが。岩波書店刊の優れたページターナー。こんな男と結婚しなくてよかった。母は強し。
読了日:12月11日 著者:オレン・スタインハウアー
ミステリの美学の感想
ニヤニヤ、クスクス楽しんだ。ノックスの十戒は知っていてもそれに短い解説がついていることを認識していなかったのは不覚だった。スタウトの論は私も違和感を感じていたのだが、生物学上の性別と必ずしも一致していなくてもかまわないのではないかと思っている。2003年初版の図書館本なのだが、ほとんど読まれた形跡がなくもったいないと思う。オリジナルは1946年の評論集なので古いと言えば古いのだが。
読了日:12月10日 著者:
新史論/書き替えられた古代史 6 呪われた平安京と天皇家の謎 (小学館新書)の感想
聖徳太子信仰の始まり(もちろん伝説の始まりは不比等だが)や武士の興りなど興味深かった。"書き替えられた古代史"シリーズはここで終わりらしい。中世もお書きになるのだろうか。
読了日:12月10日 著者:関裕二
襲撃 (実業之日本社文庫)の感想
新装版が出たので。面白くないわけではなくページターナーなのだが、痛そうで・・・。私には安積さんや竜崎さんが合ってるかな。
読了日:12月9日 著者:今野敏
消えた海洋王国 吉備物部一族の正体: 古代史謎解き紀行 (新潮文庫)の感想
いつもの論なのだが、このシリーズは紀行部分に面白みがある。しまなみ海道のサイクリングがそんなにきついものだとは知らなかったが(笑)
読了日:12月7日 著者:関裕二
虎の尾を踏む: 新・古着屋総兵衛 第十三巻 (新潮文庫)の感想
けっこう波乱万丈な割にあっさり終了。猫以外のものも見つけなければよいが。
読了日:12月2日 著者:佐伯泰英