読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

胡蝶殺し

2014-06-30 |  近藤史恵
胡蝶殺し
近藤 史恵
小学館
『市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉は俊介にやらせる。そこから、秋司とその母親由香利との関係がこじれていく。さらに、秋司を突然の難聴が襲う。ふたりの夢である「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を、ふたりは舞うことが出来るのか…? 』


萩太郎が秋司に固執するエピソードが薄いと思うし、これはミステリーではないと思うが、このなんとはなし不完全な感じがこの小説の(orこの作家の)魅力なのかもしれない。

バロックのような。まあ、当方が歌舞伎ファンだということに過ぎないのではあるが。


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土蛍 猿若町捕物帳

2013-09-29 |  近藤史恵
土蛍 猿若町捕物帳
近藤 史恵
光文社
『業の深い男たち。見捨てることも、許すこともできぬ女たち。

長屋の差配人の殺し。芝居小屋で見つかった変死体。そして、青柳屋の遊女・梅が枝も巻きこまれた吉原の火事……。
背後にある男女の相剋を、同心・玉島千蔭はどう解きほぐすのか? 』


可もなく不可もなく及第点なのだろうが、味が薄い。

千蔭に年の離れた妹が生まれた。
昨日(とっぴんぱらりの風太郎)に続けて日頃赤ん坊には縁のない男たちが不器用にかわいがる様子を読んでなんかへんな気分。





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ホテル・ピーベリー

2012-07-10 |  近藤史恵
ホテル・ピーベリー
近藤 史恵
双葉社
『不祥事で若くして教師の職を追われ、抜け殻のようになっていた木崎淳平は、友人のすすめでハワイ島にやってきた。宿泊先は友人と同じ「ホテル・ピーベリー」。なぜか“滞在できるのは一度きり。リピーターはなし”というルールがあるという。日本人がオーナーで、妻の和美が、実質仕切っているらしい。同じ便で来た若い女性も、先客の男性3人もみな、日本人の旅行者だった。ある日、キラウェア火山を見に行った後に発熱した淳平は、和美と接近する。世界の気候区のうち、存在しないのは2つだけというこの表情豊かな島で、まるで熱がいつまでも醒めないかのごとく、現実とも思えない事態が立て続けに起こる。特異すぎる非日常。愛情、苦しみ、喜び、嫉妬―人間味豊かな、活力ある感情を淳平はふたたび取り戻していくが…。著者渾身の傑作ミステリー。』


近藤さんの本なので、ミステリーらしいミステリーなどは求めていない。
なぜ舞台をハワイ島にしたのかなと思いながら、日本人しか登場しない物語が静かに着実に進んで行くのを読むのは楽しかった。
まあ、これがこの人の味で、受け付けない人もいるだろうと思いつつ…。




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モップの精と二匹のアルマジロ

2011-06-11 |  近藤史恵
モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)
近藤史恵
実業之日本社
『大人気本格ミステリー、「女性清掃人探偵キリコ」シリーズ第4弾!

ポップなファッションで清掃作業員として働くキリコが、今回も鮮やかに事件を解決、となるか――
事の始まりは、キリコがたまたま、夫・大介が通うオフィスビルの清掃を受け持ったことだった。
ある日キリコは、見知らぬ女性から「夫の浮気を調査してほしい」と頼まれる。
ところが思いがけない事件が発生して――。地味な妻と目が覚めるほど美形の夫、どこか不釣り合いな
夫婦に秘められた謎に、キリコ&大介の名コンビが迫る、心があたたまる本格ミステリー。 』


シリーズ初の長編。
上手くまとめたと思う。

夫婦、恋愛のあり方…人それぞれかもしれないけれど、いろんな形があると改めて感じる。

キリコちゃんはバカミスの主人公にはならないのだなぁ。


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モップの魔女は呪文を知ってる

2011-04-17 |  近藤史恵
モップの魔女は呪文を知ってる (ジョイ・ノベルス)
クリエーター情報なし
実業之日本社
『流行のファッションに身を包む女清掃人探偵・キリコが日常の謎を捜査し、全ての事件をクリーンにする! 深夜のスポーツクラブでひとり残ったスタッフの行動が呼び起こした波紋。女子大生がバイトをかけもちし、やっと入手した希少種の猫が交換された不可解。小児病棟の入院患者である少年少女が噂した魔女騒動。新人看護師が遭遇した魔女の正体とは。はずみから妹を殺害してしまったアクセサリー通販会社の女社長。死体を隠そうとする最中に予期せぬ出来事が――。事件解決のみならず、当事者の心の荷物も軽くする本格ミステリー。』


シリーズ3作目。

なんのかんの文句を言いながら、けっこう気に入っているんだなぁ(・・;)



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モップの精は深夜に現れる

2011-04-12 |  近藤史恵
モップの精は深夜に現れる (ジョイ・ノベルス)
近藤史恵
実業之日本社
『部下や自分の娘とのコミュニケーションに悩む中年課長、取引先の仕事や自分の容姿にためいきをつく女性ライター、同じ事務所でつきあっていた男に二股をかけられたモデル、こんな彼らが遭遇した不可解な事件の謎を女清掃人探偵キリコが解明する本格ミステリー。そして彼女自身の家でもまた頭を悩ます出来事が…。 』


シリーズ2作目。

ちょっとビター味が増したかな。

心理的に付いていけない部分があって、前作の軽味の方が好き!





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天使はモップを持って

2011-04-06 |  近藤史恵
天使はモップを持って (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋
『深く刺さった、小さな棘のような悪意が、平和なオフィスに8つの事件をひきおこす。社会人一年生の大介にはさっぱり犯人の見当がつかないのだが―「歩いたあとには、1ミクロンの塵も落ちていない」という掃除の天才、そして、とても掃除スタッフには見えないほどお洒落な女の子・キリコが鋭い洞察力で真相をぴたりと当てる。 』


軽く読めるのを探して本書。

軽いんだけど、しっかり人間観察はできていて…。

キリコさんの前歴はどんなんなんでしょうねぇ。
それが知りたくなっちゃった!


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タルト・タタンの夢

2009-10-31 |  近藤史恵
タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
近藤 史恵
東京創元社

このアイテムの詳細を見る
『カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、十年以上もフランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修行してきたという変わり者。無精髭をはやし、長い髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんなシェフが、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。定連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか?甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか…。絶品料理の数々と極上のミステリ7編をどうぞご堪能ください。 』


これはビストロ版香菜里屋だなぁと思いながら、
香菜里屋亡き後ここもいいですねぇ。

ただ香菜里屋は毎日でもいいですけど、やはりフレンチは毎日はもたれるかな。
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散りしかたみに

2008-08-16 |  近藤史恵
散りしかたみに
近藤 史恵
角川書店

このアイテムの詳細を見る
『歌舞伎座での公演の最中、毎日決まった部分で必ず桜の花びらが散る―しかもたったの一枚。誰が、どうやって、何のために花びらを降らせているのか?師匠の命令でこの小さな謎を解くために調査を開始した新米女形・小菊の前に、歌舞伎の世界で三十年にわたって隠されてきた哀しい真実が、姿を現しはじめる…。歌舞伎座を舞台に繰り広げられる、妖艶な書き下ろし本格推理。 』

歌舞伎シリーズ、「ねむりねずみ」に続く第2作。「桜姫」 「二人道成寺」と続く(いまのところここまで)

これだけ絶版になっているのもわかるような・・・。
いくらなんでも歌舞伎の世界でもミステリー小説の世界でもこんなことはあまりに現実味がなさ過ぎる・・・。
このような事実が故事としてあったんでしょうかねぇ。


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にわか大根―猿若町捕物帳

2008-08-13 |  近藤史恵
にわか大根―猿若町捕物帳 (光文社文庫 こ 34-2 光文社時代小説文庫)
近藤 史恵
光文社

このアイテムの詳細を見る
『男前でもてるのに堅物の同心・玉島千蔭と、お人好しでおっちょこちょいの岡っ引き・八十吉の名コンビが大活躍!
次々に起こる事件に、千蔭の勘と推理力が冴え渡る。
そんな中、千蔭に押しかけ女房が…?! 美貌の花魁・梅が枝との仲はどうなる?
軽妙と繊細が絶妙にマッチした、近藤史恵の真骨頂! 』

近藤史恵の歌舞伎シリーズはそういくつもはない。(4つ?)
で、周辺地域をうろうろすることになるわけで~ 本書。

ストーリーとしては悪くはないんだけど、主人公の玉島千蔭の魅力がない。
男前でもてるということを言葉で表現されても同意はできない。それなりの描写が必要なわけで。

時代小説は佐伯がボーダーラインを決めている。


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