『世界中を旅するように集めた、550色のカラーパレット。
色彩は、古代から現代に至るまで、私たちの生活に強い影響を及ぼしています。
色彩は人類の歴史、伝統、生活の集積であり、文化の発露であるといえるでしょう。
本書では、人類が色を用いはじめた起源にまで遡り、美術・デザイン様式に見られる色の変遷
―洞窟壁画からルネッサンス、アール・ヌーボーからポスト・モダンまで―を、カラーパレットと詳細なテキストでわかりやすく、親しみやすく紹介。
また、フェルメールやモネ、ベラスケスなど、西洋絵画の巨匠たちが好んで使用したカラーパレットや、西洋を中心とした世界30カ国の色彩風景、さらには、建築物や陶磁器に由来する色名などを広範囲にわたり採集。目に見える具体的な「色名」で表した、画期的な「カラー事典」です。
*カラーサンプル全色に、色の由来と、CMYK・RGB、マンセル値を掲載。
*美術、歴史、デザインの資料として最適な「色彩の手引書」。
<本書の内容>
□美術・デザイン様式にみる色の変遷
□名画を生んだ画家たちのカラーパレット
□さまざまな色名とその由来
□世界のカラーパレット
□色材の歴史
□色彩科学・文化史年表
□色名索引□主な参考文献・写真図版一覧
著者:城一夫(共立女子大学名誉教授) 』
この本は机上の色彩学の本ではなく、あくまでも生きた色の知識の本。
色彩については卒論や修論を書いていた昔から関心を持って生きてきたつもりだが、それでも新しい知識の宝庫。
面白い。
著者の主観ではあるが、CMYK、RGB、マンセル値も書いてあるので、再現も容易。