読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

英傑の日本史 激闘織田軍団編

2013-02-26 | 歴史小説・歴史
英傑の日本史 激闘織田軍団編 (角川文庫)
井沢 元彦
角川学芸出版
『天下の趨勢が激変する戦国乱世、織田信長と共に時代を駆け抜けた武将たちは何を考え、何が勝者と敗者を分けたのか。織田軍団とその宿敵たちに迫り、天下布武を掲げた信長の生と死をめぐる、波瀾のドラマを追う。勝者が敗者を書き記す、歴史の虚実に斬り込む。「本能寺の変」で得をした前田利家、徹底して秀吉に逆らい「悪人」となった佐々成政、信長を残忍な男に変えた浅井長政――。 』


織田信長の時代の本はけっこう読んではいるが、そういう見方があったかと面白く読んだ。
まあ、信長好きと言う基盤があってこその共感かもしれないが。




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ビブリア古書堂の事件手帖4

2013-02-25 | 海外ミステリー
ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキー・メディアワークス
『珍しい古書に関係する、特別な相談――謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その古い家には驚くべきものが待っていた。
稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。
金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、迷宮のように深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが――。 』


本書、長編で乱歩が主題。
乱歩と横溝正史が親友だとは知らなかった。
シリーズ後半に向けて、人間関係に説明や解決を付ける方向性を持っているのは重畳。


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天皇とは何か

2013-02-24 | その他
天皇とは何か (宝島社新書)
井沢元彦、島田裕己
宝島社
『「天皇」とは日本人にとって一体何なのか。この素朴で難しい問いを歴史、宗教、制度などの面から多角的に討論します。なぜ我々は天皇を戴くのか。天皇制は本当に必要なのか。そんな日本人と日本社会のアイデンティティを掘り下げます。著者は、ベストセラー『逆説の日本史』などを通して日本人の精神構造を問い直す歴史小説家 井沢元彦氏と、宗教学者として多様な社会現象を分析、著述を重ねる島田裕巳氏。「天皇制のこれから」が見えてくる一冊。 』


(正確に言えば万世一系だというのは幻想だとしても)「天皇」はなぜ日本の歴史の中で続いてきたのか長らく疑問として持っているのだが、いろいろな本を読んでも的確な答えは得られなかった。
本書はその疑問に対し、回答とまではいかないけれど、少なくとも同じ方向性を持ってアプローチしてくれていると言えよう。
潰れるチャンスは何回もあったのに、なぜか存続してきた不思議。
精神性だけで説明がつくとも思えないのだが。
ただ、近い将来物理的に天皇制が崩壊してしまう可能性が高い。
さて、日本人のアイデンティティはどうなるのか、まあ、私はもう生きてはいないだろうけれど。


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ぬけまいる

2013-02-23 | 時代小説
ぬけまいる
朝井まかて
講談社
『母と二人で一膳飯屋を切り盛りしているお以乃。譜代の御家人の良き妻・お志花。江戸で知らぬ者のない小間物屋の女主人・お蝶。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」で鳴らした三人が、それぞれの鬱屈を胸に、仕事も家庭も捨ておいて、お伊勢詣りに繰り出した。かしましい道中は波乱の連続。 』


話がまとまっていないというか、結局何が言いたかったのかというか。
賭場の大立ち回りでチャンチャンでは仕舞えないんだよなぁ。
惜しかった。





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湖のほとりで

2013-02-22 | 海外ミステリー
湖のほとりで (PHP文芸文庫)
カリン・フォッスム
PHP研究所
『風光明媚な、北欧の小さな村で発見された美しい女性の死体。その女性は、村の誰もが知る聡明で快活な少女・アニーだった。死体には争った形跡もなく、自殺か、あるいは顔見知りの犯行ではないかと推測された。事件は、早期に解決すると思われたのだが…。正統派の捜査小説にして、イタリア・アカデミー(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ)賞史上最多の10部門を独占した映画の原作。 』


英タイムズ紙が選ぶ「偉大なる50人の犯罪小説家」にも選ばれているというカリン・フォッスムの1998年の著作がようやく2011年に邦訳された。
北欧ブームに乗ってというにはあまりに遅いような気がするが、なぜなのだろう。
私はこれ好きだけどな。
捜査をする警部やコンビを組む若い警官に好感が持てるというのが最大要因だろう。
捜査をする人間やそのチームが様々な問題を抱えていてという最近よくある設定は、不快なのは犯罪だけでいいだろうという気がしてめんどくさい。

さて、続けて邦訳してもらえるのだろうか。
PHP文芸文庫というミステリには強そうに思えないところから出ているだけに心配だが。



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色の知識 ― 名画の色・歴史の色・国の色

2013-02-14 | その他
色の知識―名画の色・歴史の色・国の色
クリエーター情報なし
青幻舎
『世界中を旅するように集めた、550色のカラーパレット。


色彩は、古代から現代に至るまで、私たちの生活に強い影響を及ぼしています。
色彩は人類の歴史、伝統、生活の集積であり、文化の発露であるといえるでしょう。

本書では、人類が色を用いはじめた起源にまで遡り、美術・デザイン様式に見られる色の変遷
―洞窟壁画からルネッサンス、アール・ヌーボーからポスト・モダンまで―を、カラーパレットと詳細なテキストでわかりやすく、親しみやすく紹介。

また、フェルメールやモネ、ベラスケスなど、西洋絵画の巨匠たちが好んで使用したカラーパレットや、西洋を中心とした世界30カ国の色彩風景、さらには、建築物や陶磁器に由来する色名などを広範囲にわたり採集。目に見える具体的な「色名」で表した、画期的な「カラー事典」です。

*カラーサンプル全色に、色の由来と、CMYK・RGB、マンセル値を掲載。
*美術、歴史、デザインの資料として最適な「色彩の手引書」。

<本書の内容>

□美術・デザイン様式にみる色の変遷
□名画を生んだ画家たちのカラーパレット
□さまざまな色名とその由来
□世界のカラーパレット
□色材の歴史
□色彩科学・文化史年表
□色名索引□主な参考文献・写真図版一覧

著者:城一夫(共立女子大学名誉教授) 』


この本は机上の色彩学の本ではなく、あくまでも生きた色の知識の本。
色彩については卒論や修論を書いていた昔から関心を持って生きてきたつもりだが、それでも新しい知識の宝庫。

面白い。

著者の主観ではあるが、CMYK、RGB、マンセル値も書いてあるので、再現も容易。



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茶坊主漫遊記

2013-02-13 | 時代小説
茶坊主漫遊記 (集英社文庫)
田中啓文
集英社
『関ヶ原の戦いから34年後の夏、地蔵と見紛う小柄な老僧と容貌魁偉な従者の一行が街道を行く。実はこれ、京都六条河原で斬首されたはずの石田三成であった。行く先々で起こる奇ッ怪な事件をズバッと解決、高笑いを響かせながらの諸国漫遊だが、どうやら秘めたる目的があるらしい。一方、三成存命を知った将軍家光は、一行の始末を隠密・柳生十兵衛に命じるが―。ミステリ仕立ての痛快時代小説。 』


田中啓文さんなので安心してパロディを楽しめるのだが、それでも秀頼や石田三成に落ち延びた伝説があること、柳生十兵衛と宗矩親子の確執の理由など、なかなか興味深いものを含んでいた。

このまま、十兵衛を入れて諸国漫遊が続くのも面白いだろうな。
あ、十兵衛から危ういところで助かるというオチが無くなるか…。


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リチャード三世「殺人」事件

2013-02-11 | 海外ミステリー
リチャード三世「殺人」事件 (扶桑社ミステリー)
エリザベス ピーターズ
扶桑社
『「時の娘」に捧げる、歴史ミステリーの傑作
実の甥にあたる幼い国王兄弟を殺害し、王位を簒奪したといわれる英国史上の極悪人リチャード三世。その無実を晴らそうという歴史好きたちのパーティが開かれ、リチャード三世時代の実在の人物のコスプレをして人びとが集まった。ところが、怪事件が発生! 全員、自分が演じる人物の死にかたを想起させるような手口で襲われていく……何者かが、リチャードの犯罪を再現しようとしているのか? MWA巨匠賞受賞作家による、歴史的名作がついに登場! ミステリー・ファン必読、パロディ心も旺盛な、とびきり楽しい逸品です。』


【再読】

『時の娘』を再再読したので、ついでにこちらも再読。
気分はすっかりリカーディアン(リチャード3世擁護派)(笑)

ミステリーとしては、ミスリードの手がかりが見え見えで…。
MWA巨匠賞受賞作家なのだけれど、日本人には合わないのかなぁ、確か3作しか翻訳されていない。


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天皇家と卑弥呼の系図―日本古代史の完全復元

2013-02-08 | 歴史小説・歴史
天皇家と卑弥呼の系図―日本古代史の完全復元
クリエーター情報なし
新泉社
『「魏志倭人伝」にでてくる邪馬台国の女王卑弥呼は、海部氏・尾張氏の系図に登場する。そこから中国と日本の史書を結びつけ、邪馬台国と大和王朝の直結を試みる。1989年六興出版から出版されたもの。』


本書、ベッドディテクティブ(時の娘)つながりの高木 彬光 さんの「古代天皇の秘密」の元ネタだったと知り、読んでみた。

考え方の筋道としてとても面白くわかりやすいと思うのだが、疑問点も多く、牽強付会の誹りを受けかねないとは思う。
紙数のため細かい論証は飛ばしたということなのかもしれないが。


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警視の死角

2013-02-06 | 海外ミステリー
警視の死角 (講談社文庫)
デボラ・クロンビー
講談社
『高名な詩人の死に疑いを抱いた警視キンケイドの別れた妻。疑惑を告げに来た彼女が殺され、警視は恋人のジェマ巡査部長と共に捜査を開始した。連続殺人の様相を深めてきた事件を追う二人の前に三十年前の美少女失踪事件との関連が浮かびあがってきた。大好評の警視シリーズ最高傑作と評される第五弾。 』


マカヴィティ賞最優秀作品賞を受賞した第5作。
(マカヴィティ賞最優秀作品賞を受賞したことよりエドガー賞、アガサ賞の候補になったことの方が大きいようだが)

ヴィクの匂いがした。
ダンカン・キンケイドは男だけど。


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